概要
19世紀後半以降に裕福な人々の間に普及していった双眼鏡。もともとは、オペラを鑑賞する際に観客席から役者の表情などを見るために使用されていた。ドレスアップした場でのファッションアイテムの一つでもあった。
多くが双眼鏡だが単眼鏡のオペラグラスも存在する。双眼鏡と同じような用途で使われるが、見やすさでいうと倍率が低いため少しこちらの方が見にくい。倍率は2倍から6倍程度。(6倍もあるものは珍しく、多くは2~3倍程度、基本的に可変倍率ではない)
しかし、値段が安く手軽に購入できる物が多く、今では折りたたみ式にコンパクトに収納できることから人気がある。
また通常の双眼鏡より低倍率という短所は、視野が広くて明るく、手ブレを感じづらいという長所にもなり、普段双眼鏡等を扱わない者にも使いやすく、動きの速いスポーツ観戦にも向くという特徴がある。
デザインも双眼鏡と比べ色も様々ある。
なお、現代においてはテクノロジーの発展により録画機能を内蔵した製品も存在しているが、録画を禁止している公演や競技ではオペラグラスや双眼鏡の類の持ち込みを一律に禁止している場合もある(見た目だけでは録画機能の有無の判別が難しいため)。