概要を記述するのはオセアニアじゃあ常識なんだよ
パプリカに登場する島寅太郎所長がDCミニの悪用により、"重度の誇大妄想狂の精神異常者"の夢を流し込まれて発狂した際に発したセリフ。
その強烈なインパクトから、よくネタにされる。
原文を記載するのはオセアニアじゃあ常識なんだよ
以下劇中セリフ抜粋
『またその話でしたか…DCミニは、精神治療の新地平を照らす太陽の王子様です』
『うん。必ずしも泥棒が悪いとお地蔵様も言わなかった。』
『パプリカのビキニより、DCミニの回収に漕ぎ出すことが幸せの秩序です。
五人官女だってです!
カエルたちの笛や太鼓に合わせて回収中の不燃ゴミが吹き出してくる様は圧巻で、
まるでコンピューター・グラフィックスなんだ、それが!
総天然色の青春グラフィティや一億総プチブルを私が許さないことくらいオセアニアじゃあ常識なんだよ!
今こそ、青空に向かって凱旋だ!
絢爛たる紙吹雪は鳥居をくぐり、周波数を同じくするポストと冷蔵庫は先鋒をつかさどれ!
賞味期限を気にする無頼の輩は花電車の進む道にさながらシミとなってはばかることはない!
思い知るがいい!三角定規たちの肝臓を!
さぁ!この祭典こそ内なる小学3年生が決めた遙かなる望遠カメラ!
進め!集まれ!
私こそが!
お代官様!
すぐだ!
すぐにもだ!
わ た し を 迎 え い れ る の だ ! !』
一連のやり取りの中で「太陽の王子様」「必ずしも泥棒が悪いとはお地蔵さんも言わなかった」という珍妙な表現を使い出すなど前兆があり
周りの人間もこの妙な表現に「ん?」となるカットがあるなど、マトモだったのが話している間にいきなり狂ったのではなく、この時点で既に狂っていた事が描写されている
タチが悪い事に「精神治療の"新地平を照らす"太陽の王子様」「お地蔵さんも言わなかった」等、表現こそ独特だが「新地平(未開拓分野)を照らす、太陽(新技術)の王子様(使者、技術の結晶、成果)」「お地蔵さん(仏様)も言わなかった(「全てが全て泥棒が悪いのではなくそうせざるを得なかった環境と誰もそれを止めなかった縁が悪い」というような説教を話したことがあるためその引用?)」と読み替えればギリギリ伝わらなくもないラインを突いており、周りも一瞬違和感を覚えるだけで流してしまっている。
また、彼の「五人官女だってです!」からの意味不明な単語の羅列は彼が飛び降りた後実際に描写されその光景を言葉で言い表すと確かに彼の言っていた通りの光景であり、彼の発言の意味を否応なく理解させられ、文章だけでは意味不明、映像だけではシュール極まる光景を繋げる事で「意味不明な光景と単語の意味を理解させられる」という名状し難い恐怖を味合わされることとなる。
なお、盛大にガラスを突き破って高所から落下しているため、最悪の展開を想像してしまうが、普通に生きている