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主要人物

西部戦線の最前線部隊、ガーバック小隊に配属された新人二等衛生兵。15歳(物語開始時点)。

書籍版の語り部であり、オースティンの出版社に勤める記者見習い。

オースティン帝国

ガーバック小隊

  • ガーバック

ガーバック小隊の隊長で階級は軍曹。周囲からは「イカれてる」と称されるほどの暴力的な人物。小さなミスに対してさえ、大怪我を負うほどの苛烈な指導も辞さないため、衛生兵たちからは余計な仕事を増やすと忌み嫌われている。理想的な突撃兵で「盾」の魔法の達人。大怪我を負っても眉一つ動かさないほど痛みに耐性がある。国に数少ない「エース」の一人であり、サバト連邦からは「剣鬼」と呼ばれ恐れられている。

トウリにスパルタで実践的な「盾」の運用を叩きこみ、基礎体力を付けさせ、結果としてこれが後に何度もトウリの命を救うこととなった。

  • サルサ

トウリと同時期にガーバック小隊へ補充された新兵。明るくひょうきんな性格。大怪我をトウリに治療され生き延びたが、その後の戦闘でトウリを庇い命を落とす。

  • アレン

ガーバック小隊の偵察隊長を務めるベテラン兵。

  • グレー

ガーバック小隊所属のベテラン兵で階級は上等歩兵。ちゃらい性格だが頼れる先輩。

  • ロドリー・ロウ

補充兵としてガーバック隊に配属された少年兵。転属直後は刺々しく殺人狂のように振舞うが、徐々にトウリと親しい仲になる。

  • ヴェルディ

補充兵としてガーバック小隊に配属された偵察兵で階級は伍長(→少尉→中尉→少佐→中佐)。士官学校卒のエリートであり、レンヴェル少佐の甥。ガーバックのお目付け役として配属される。

頭の回転が速く指揮官としては優秀だが、考えることが多すぎて前線だと咄嗟に動けないことが多い。

ウィンでの軍再編後は、少尉に昇進し中隊を率いる。その後も絶望的な撤退戦を何度も成功に導き、順調に出世してゆく(この成功の裏にはトウリの献策があるが、裏を返すと実績皆無の衛生兵の策でも、最善と見れば採用する判断力と決断力を持つ)。出世の度に仕事が増えており、本人はあまり喜んでいない。

トウリ衛生小隊

  • ケイル

マシュデールに住む若手癒者で、マシュデール撤退戦に民間協力者として参加。その後ウィンでの緊急徴兵時に軍に志願し、一等衛生兵として編入した。トウリのことを「リトルボス」と呼ぶ。

  • アルノマ

隣国フラメール出身の舞台俳優。劇を鑑賞に来ていた兵士の影響で、ウィンでの緊急徴兵時にオースティン軍に志願した。自分が人生の主人公であることを信条とし、常に主人公として相応しい振る舞いを心掛けているストイックな性格で、カリスマ性も高い。

  • ラキャ

二等衛生兵。馬鹿正直な性格で、ウィンで緊急徴兵された際に「後方だから安全」と騙されて先行部隊へ志願してしまった。

  • エルマ

ウィンで緊急徴兵された看護兵。ケイルとは元恋人。

トウリ遊撃中隊

  • ガヴェル

中隊の次席指揮官で階級は曹長。レンヴェルの孫。士官学校卒業後、下積みとして輸送部隊隊長を務めていた。

  • アルギィ

看護兵。男性恐怖症かつアルコール依存症持ちで、普段はまともに喋らず「ぷくぷく」と音を鳴らして、相手に察してもらっている。サボり癖があるが酒が入っているときだけは真面目に働く。

  • ナウマン

工作兵長。妻と娘と息子がおり、家族(特に娘)を溺愛している。

オースティン軍

  • レンヴェル

オースティン軍少佐(→中佐→大佐)。ガーバックの上官であり、西部戦線の数十キロの指揮を受け持つ。若い頃はガーバック以上に暴力的で理不尽な人物であった。

先頭で自ら斧を振るう、帝国が誇る名将の一人だったが、戦争の常識が変わり、自分が時代遅れになりつつあると自覚している。

身内贔屓が激しく、気に入った人間しか出世させない悪癖がある。

  • ベルン・ヴァロウ

オースティン軍南部戦線の参謀将校(少尉→少佐)。元は昼行燈であったが国の危機に頭角を現し、一時はオースティン首都にまで迫ったサバト軍を撤退に追い込んだ。

後の歴史で「救国の英雄」と評価されるが、その本性は邪悪な快楽殺人鬼であり、自身が悪人であることを公言して憚らない。

水に落ちた犬を打つことが得意な追撃戦の天才。加えて国家全体を俯瞰して眺められる戦略眼と、個人の行動を性格から予測・誘導する洞察力を併せ持つ。

  • アリア

レンヴェル少佐の娘で魔導中隊を率いる少尉(→大尉)。国に数少ない「エース」の一人。

  • ゲール

西部戦線の中央医療本部の女性衛生部長。階級は衛生少尉。自身の救急箱として衛生兵を隊に入れるようガーバックに要求され、新兵のトウリをガーバック小隊に配属させた人物。

  • ゴムージ・ウェーバー

トウリがマシュデールで出会ったオースティン軍の落伍兵。自分や家族が生き残るためにはどんな汚い手段でも用いる主義。恨みは忘れないが恩も忘れない。サバト兵がうろつくマシュデールから脱出する過程で両足を失うも、トウリの協力で辛くも生還した。その後は軍を退役し、サバト連邦に亡命している。

生まれはサバト連邦で、行商でオースティンにいた時に戦争が勃発し帰れなくなっていたところで、クーシャという娼婦に出会い、結婚した。セドルの父親。

  • アンリ

オースティン軍中佐(→大佐)。南部戦線の総司令官。礼儀正しく物腰柔らかい、政治家タイプの人物。

  • ローヴェ

ウィンでの軍再編後に徴兵された二等歩兵。ラキャの幼馴染。戦後、サバトとの国境の街パッシェンにレストランを構えている。

  • レイターリュ

南軍戦線の女性衛生部長。階級は衛生准尉。ナイスバディの美人であり、かなりの好色。元は堅物だったが、恋人が戦死し、知り合いの勧めで慰めに男娼の店に行ったところドハマりしてしまった。その後の恋人も全員最速で戦死したため「戦場の死神」として兵士達に恐れられている。

  • リナリー・ロウ

ロドリーの妹。二等通信兵。

  • ケネル

トウリ連隊の大隊長で階級は大尉。太ったおじさんだが、経験は豊富で優秀。

  • ジーヴェ

トウリ連隊の大隊長で階級は大尉。レンヴェル一門の1人。真面目一辺倒で女性に免疫がなく、普段は気さくだが女性を前にすると固まってしまう。

  • クルーリィ

参謀少佐。ベルンの腹心であり狂信者。

その他

  • タクマ

マシュデールの癒者で、医学博士の資格も持つ大ベテラン。医者としての専門は感染症。体格と髭から「クマさん」と呼ばれ親しまれている。

  • フォッグマンJr

オースティン首相。フラメールがオースティンに宣戦布告し、父が殺害されたのち、的確な対応でフラメールの侵攻を押し留めた。

  • アニータ

小さな医院を経営する民間癒者。オースティンの情勢が悪くなるとサバトに亡命し、サバトの情勢が悪くなるとオースティンに移住した、強かな人物。セドル・ウェーバーの育ての親。

  • イリス(書籍版・現代編のみ)

特務警察に所属する、トウリに似た外見の小柄な女性。トウリの娘を自称し、悪逆非道な人物としてトウリを憎悪している。イリスは偽名で本名は不明。

サバト連邦

サバト連邦軍

  • ブルスタフ・ノーヴァ

サバト連邦軍司令官。政府から、オースティンへの半年以内の勝利という無理難題を求められ、娘が考案した案「多点同時突破戦略」が使えると判断し採用した。本来は安全策を採りセオリー通りに戦う堅実な指揮官。娘のシルフから見ると凡人(だったが、後に凄まじい愚将を目にし「父は名将だった」と撤回した)。

  • シルフ・ノーヴァ

サバト連邦軍参謀大尉。15歳(物語開始時点)。ブルスタフの娘で、類まれな才能から参謀将校に抜擢。従来の塹壕戦の常識を覆す「多点同時突破戦略」を生み出し、オースティンの戦線を崩壊させ、敗北寸前にまで追い込んだ(この作戦は後に「シルフ攻勢」と呼ばれることとなる)。通称「塹壕の魔女」。

指揮能力は極めて高く、作中最高の戦術眼を持つ天才。性格は高慢で、人間関係の機微に疎く、他人を馬鹿にする一方で、愛国者でもあり人の死を嫌う善性の持ち主。言うことを聞かない部下の失態で度々戦果を逃していて、信頼できる部下を欲している。

後の歴史では「史上最低の愚将」と評価される。

  • ゴルスキィ

サバト連邦軍の「エース」の一人。オースティンからは「雷槍鬼(カミキリ)」と呼ばれ恐れられている。性格は豪放磊落で公明正大。男色家。

  • ブレイク

サバト連邦軍東方司令部の将軍。政府高官の犬であり、プライドが高く、現実的な戦況判断ができない上に、自国の村落からの徴発や兵士の絶食といった非倫理的な指示を平気で下す。

労働者議会

  • レミ・ウリャコフ

ベルン・ヴァロウがオースティン国内にて匿っていた女性。希代のカリスマであり、サバト連邦に戻ったのち労働者議会を率いて革命と共産主義国家の建国を目指す。

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