概要
新宿生活安全課第三資料編纂係、通称『三纂』が取り扱っている「表沙汰にしにくい」、しても信じられないような事案のこと。
このような事例は新宿に限った話ではなく、他の地域でも起きておりその地区の三纂が担当している。
ちなみに厄ネタは皆一様に変わった名前だが、これは各地区の係長が呼称しやすいようにつけたあだ名であって本名ではない
厄ネタ一覧
捕まっていない厄ネタ
オールバックに髭を蓄えた奇術師風の男。
管轄は新宿で本名は雪車村天鵶(そりむらてんあ)。常にふざけた言動と現実離れしたマジックが特徴。
本人曰く自分は『愉快犯』であるとのことでいつもどこか間の抜けた態度をしながらも警察を欺き続けている。
物語の最序盤では警察の厄介になっていたがある事件をきっかけに脱獄、再び指名手配となる。
・レミングス
新宿で現れる殺し屋や何でも屋のような人物。
黒いズボンとパーカーを着ており全身に包帯が巻かれている。
性別、年齢、本名などの個人情報は一切不明。誰にも悟られず忽然と現れ目的をすませると嵐のように去るという。
その異様な様がネズミの大群に似ていることからレミングスと名付けられた。
人間としてありえない身体能力と耐久力を持っており、当たり前かのように数十メートルを飛んでみたり、地面に人の顔をめり込ませて罅を入れてみたり、普通は後遺症なんかが残りかねない電撃を食らっても平然と動き、炎の中を移動し、刃物を刺そうにも硬すぎて通らない、挙げ句の果てには魔術と素手で戦うという化け物っぷりである。
当然ながらまだ捕まっていない。
・火吹き蟲
新宿の連続放火魔。
氏名、年齢、それどころか一人か複数人かもわからない存在。
どこからともなく現れては人を燃やして消えてゆく。彼の炎は燃えたものどころかどうやって燃やしたかもわからず、特徴といえば、ただ火をつけただけじゃありえないほど火の回りが早いということ。
侵入方法や一瞬で着火する方法もわからない、まさに気付かぬ間に人肌に触れる蟲のような存在である。
厄ネタの中でも特段正体が掴みにくい存在。もっとも例外の奇術師以外は正体をつかめないのが基本だが。
・死神
新宿で追われている厄ネタ。
作中でも言及が少ないが、新宿の仲介屋が経営するバーにいたとかいなかったとか。
既に逮捕、あるいは解決されたもの
・雑貨殿
既に逮捕されている新宿の厄ネタ。
その正体は100年前から続く商家の五代目。もちろん名前は逮捕される時に岩野目がつけたそうだが。
雑貨殿の特異性は拘置所内で当たり前のように店を構えていることである。それを咎められるもの誰もいない。
なぜならばそれは彼自身が国家との商談で取引したまさに彼の力の証明足りうるものだからだ。
・散髪官
新宿の厄ネタ。作中ではすでに故人。
頭の皮ごと髪の毛を剥ぎ取ると言うどう考えても狂気としか思えない殺し方をする連続殺人犯。
その対象は常に著名人ばかり。とは言っても俳優や作家だけではなく数学者や格闘家、スポーツ選手、果ては一躍名を馳せた詐欺師、腕自慢の暴力団員までも、才あるものばかりを狙う。
異様に髪に執着があるようで、髪で作った縄をよく使うそう。
・ドナードナー
・ワニ姉妹
・リドルリドル
・誕毒犯
・デウス・エクス・キネマ