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概要

『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』に登場する、リディル王国における魔術師の最高峰七人に与えられる称号。

国王の相談役であり、国王直属の役職として他組織の命令系統や権力圏から外れているため国王以外からの命令は受け付けない。一方、貴族議会では自身の管轄下に置こうとする動きがある。

魔法伯」という伯爵位に相当する特別な貴族階級が与えられる。他にも、正装として専用のフード付きローブと身の丈を超える金の杖、王城に個人の執務室や専用の迎賓室が与えられる。

また、「翡翠の間」という国王と七賢者しか立ち入れない結界が張られた専用の部屋が存在する。所在不明な七賢者に接触を図る際は、ここに宛てて手紙を送ると本人まで届けられる。

体裁の問題から飛行魔術を会得していたとしても王城へ出仕する際は原則として馬車を使わなくてはいけない。

その肩書に反して個性的な者が多く、比較的まともな感性を持つネロシリル・アシュリーからは変人集団という所感を持たれている。それでも実力は本物の天才集団であり、例外なく専門分野では高度な知識・技術を持っている上、他の魔術師には無い唯一無二の要素を持っている者も多く、「賢人」の名前に偽りは無い。その分特定分野に特化している者が多く、多彩な魔術を扱える者は貴重とされる。

立場的には全員平等だが、年功序列の気質があり、新人は雑用を振られやすい。逆に年長者は自主的にまとめ役を担う。一時期は貴族議会により「七賢者長」という役職を制定しようとする動きもあった。

魔術師の最高峰である上に爵位持ちでもあることから、第一王子派と第二王子派(クロックフォード公爵派)に別れた王位継承争いでは引退者も含めて極力中立を保っている。もっとも、現七賢者の過半数(特に若手組)が政争に興味が無かったというのも大きい。

選考方法

何らかの要因により空席が生まれると、七賢者内にて国内の魔術師から候補者を見繕った後、候補者を集めた実地の選考会(選抜会)が開催され、面接・実技(魔法戦)を通して決定される。候補者足りえる魔術師が見つけられない場合は年単位で空席が生まれる。そのため、2席を埋めることとなったのに対して候補者が3名いたモニカの代は非常に恵まれていた。

また、前提として最大魔力量が150以上でなくてはならないと定められている。魔力量は成長期にピークを迎えて老化により減少するため若い者の方が選ばれやすい構造となっている。

一方、名門かつ代替の利かない技術を持つオルブライト家とローズバーグ家のみ世襲が許されており当主が代々着任する。

選考後は、七賢人就任式典とパレードが開催される。

仕事

定例会議の他、魔導書の封印処置、魔術奉納、竜討伐など、その実力が必要になる仕事全般を行っている。雑用が回ってくる新人は比較的多忙だが、それ以外は家の仕事と兼業できる程度に余裕がある。

新年はじめには王城に召集され、魔術奉納を行った後に1週間拘束される。

該当者

本編開始時点

直近数年の間に代替わり(オルブライト家・ローズバーグ家)や諸事情(不祥事・老衰・持病)によって5名ほど引退したため、過半数を若者(10~20代)が占めている。

過去

  • アデライン・オルブライト:二つ名は二代目〈深淵の呪術師〉。50年以上在任して69歳で引退、後任は孫のレイ(当時17歳)。
  • メリッサ・ローズバーグ:二つ名は四代目〈茨の魔女〉。20歳の若さで就任するも金稼ぎのために家秘伝の魔法薬を売りさばいていたことから当主の座を引きずり降ろされ、「史上最短でクビになった七賢者」(任期数カ月)となった。後任は弟のラウル(当時16歳)。レイの同期。
  • カーラ・マクスウェル:二つ名は〈星槍の魔女〉。無詠唱魔術を実現したモニカに匹敵する逸材だったが身内の不祥事を理由に引退、後任はエマニュエル
  • バードランド・ヴェルデ:二つ名は〈治水の魔術師〉。老化により魔力量が150を下回る寸前だったことから引退、後任はルイス(当時25歳)。
  • グレアム・サンダーズ:二つ名は〈雷鳴の魔術師〉。ギックリ腰と椅子の固さを理由に引退、後任はモニカ(当時15歳)。