概要
『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』に登場する、リディル王国における魔術師の最高峰七人に与えられる称号。
国王の相談役であり、他組織の命令系統から外れているため国王以外からの命令は受け付けない。
「魔法伯」という伯爵位に相当する特別な貴族階級が与えられる。他にも、正装として専用のフード付きローブと長杖、王城に個人の執務室や専用の迎賓室が与えられる。また、「翡翠の間」という国王と七賢者しか立ち入れない結界が張られた専用の部屋が存在する。
その肩書に反して個性的な者が多く、比較的まともな感性を持つネロやシリル・アシュリーからは変人集団という所感を持たれている。それでも実力は本物の天才集団であり、代替の利かない技術を持っている者が多く、「賢人」の名前に偽りは無い。
魔術師の最高峰である上に爵位持ちでもあることから、王位継承争いでは極力中立を保っている。
選考方法
何らかの要因により空席が生まれると、七賢者内にて国内の魔術師から候補者を見繕った後、候補者を集めた実地の選考会(選抜会)が開催され、面接・実技を通して決定される。候補者足りえる魔術師が見つけられない場合は年単位で空席が生まれる。そのため、2席を埋めることとなったのに対して候補者が3名いたモニカの代は非常に恵まれていた。
また、前提として最大魔力量が150以上でなくてはならないと定められている。魔力量は成長期にピークを迎えて老化により減少するため若い者の方が選ばれやすい。
選考後は、七賢人就任式典とパレードが開催される。
仕事
定例会議の他、魔導書の封印処置、魔術奉納、竜討伐など、その実力が必要になる仕事全般を行っている。
新年はじめには王城に召集され、魔術奉納を行った後に1週間拘束される。
該当者
本編開始時点
数年の間に代替わり(オルブライト家・ローズバーグ家)や諸事情(不祥事・老衰・持病)によって5名ほど引退したため、過半数を若者(10~20代)が占めている。
- メアリー・ハーヴェイ:二つ名は〈星詠みの魔女〉。最古参であり、まとめ役。国王の相談役も実質一人でこなしている。
- ブラッドフォード・ファイアストン:二つ名は〈宝玉の魔術師〉。
- ラウル・ローズバーグ:二つ名は五代目〈茨の魔女〉。20代前半で、七賢者内では若手。モニカ就任前までは史上最年少。
- レイ・オルブライト:二つ名は三代目〈深淵の呪術師〉。20代前半で、七賢者内では若手。
- エマニュエル・ダーウィン:二つ名は〈宝玉の魔術師〉。第二王子派であり、クロックフォード公爵の力添えによって選ばれた。
- ルイス・ミラー:二つ名は〈結界の魔術師〉。第一王子派。
- モニカ・エヴァレット:二つ名は〈沈黙の魔女〉。史上最年少。
過去
- メリッサ・ローズバーグ:二つ名は四代目〈茨の魔女〉。金稼ぎのために強い薬効を持つ魔法薬を売りさばいていたことから当主の座を引きずり降ろされ、「史上最短でクビになった七賢者」となった。後任は弟のラウル。
- カーラ・マクスウェル:二つ名は〈星槍の魔女〉。身内の不祥事を理由に引退、後任はエマニュエル。
- バードランド・ヴェルデ:二つ名は〈治水の魔術師〉。魔力量が150を下回る寸前だったことから引退、後任はルイス。
- グレアム・サンダーズ:二つ名は〈雷鳴の魔術師〉。ギックリ腰と椅子の固さを理由に引退、後任はモニカ。