女子割礼
じょしかつれい
女子割礼とは、女性器の一部または全部を切除すること。
割礼方式
1.クリトリス包皮を除去する
2.クリトリス包皮及びクリトリス先端を除去する(クリトリデクトミー、スンナ式割礼)
3.クリトリス及び小陰唇を除去する(エクシジョン)
4.クリトリス包皮及びクリトリス並びに大陰唇・小陰唇・膣口を除去して性器を縫い付けて完全に癒合させる(ファラオ式割礼)*この際、尿や経血の排出のため小さな穴を残すために細い棒などを挿入しておく
現在の女子割礼
上記のように、女子割礼は男性の割礼とは比べ物にならない凄惨なものである。
そのため、現在では女子割礼ではなく女性器切除(FGM:Female Genital Mutilation)と呼称することがヨーロッパ連合及びアフリカ連合で正式に採択されている。
これは衛生上の問題と言うには明らかに行き過ぎたものであり、女性の性感を失わせて男性に従属する労働力とする、明確な女性への人権侵害である。(しかし女性器切除はその地域の伝統文化であるとして法で禁止しても全く効果がないことが多い)
加えて女性器切除は民間療法的に非医療従事者が行うので、不衛生な環境・器具を用いて無麻酔で行われることが殆どであり、そのため大なり小なり(性感の喪失を除く)後遺症を負う。また施術中に死亡することもあり、加えて産道を封鎖する方式の場合は出産中に死亡することもある。