概要
船舶を横づけするために港湾の埠頭の岸に沿って垂直に築いた擁壁である「岸壁」は、「係船岸」とも言われている。
水深4.5m以下のところに設けられる小さいものは「物揚場」と呼ばれることもある。
水際線において、船を接岸して係留するための港湾施設で、鉛直の壁で陸地の土圧を直接支えた構造物である。陸地を保全するために設ける護岸、あるいは陸地の土圧をいったん護岸で支えて係留施設を脚柱で支持する「桟橋」とは区別される。
その構造には、ケーソンコンクリートブロックを主体とする「重力式岸壁」、鋼矢板を使用した棚式の「矢板式岸壁」、鋼管杭で支える桟橋状の「桟橋式岸壁」がある。
「岩壁」あるいは「巌壁」は、壁のように切り立った険しい岩のことであり、「岸壁」とは全く違う。
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