概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC13巻収録「弓やで学校へ」(雑誌掲載時のサブタイトルは「ゆみやといっしょにとんでいけ」)。
弓と糸付きの矢と的の3つで構成されており、その的と同じ色の矢を使用することで、的を設置した場所へ移動することが出来る。
作中における名称は不明で、上記の名称はTC11巻収録「ドラえもん大事典」にて設定されたもの。しかし『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』及び『ドラえもんのひみつ道具使い方事典1』、2020年版「弓やで学校へ」(水田わさび版アニメ)では「どこでも行ける矢」という名称になっている。
作中での活躍
原作版では赤、青、黄、緑の4種類が登場する。黄色はのび太達が通う小学校、青はしずかの家、緑は空き地、赤は野比家に設置された。
のび太はこの道具を使用することで遅刻を免れ、しずかとも楽しいひと時を過ごす。しかしジャイアンとスネ夫に赤い的を奪われてしまい、2人の所へ誘導され、はこび矢を渡すことになる。
はこび矢を手に入れた2人は早速緑の矢を使用してみることにした。しかし、緑の的は犬が咥えて持って行ってしまった上に的が川に落ちてしまった為、2人は川へ飛び込む羽目になってしまった。
上記の2020年版に登場した際は、原作版で登場した色に加えて紫色と黒色が登場している。紫色の弓矢はドラえもん、ジャイアン、スネ夫が使用し、黒色はジャイアンとスネ夫が使用した。
また、ジャイアンとスネ夫はのび太から弓矢を奪うのではなく、ドラえもんをドラ焼きで懐柔することで弓矢を入手している。
黒の的はスネ夫が母親に頼んで自宅の庭に設置してもらったのだが、彼女はバーベキューパーティー用のテーブルに的を設置してしまった為、ジャイアンとスネ夫はテーブルの上に落下してしまう。
紫の的はドラえもんが予めのび太のパパに持たせていた。序盤ではドラえもんが弓矢を使用してパパに書類を届けており、終盤でもパパの書類を届ける為にドラえもんが再び弓矢を使用した。
しかしパパは京都行きの新幹線に乗っていた為、書類を届けようとしたドラえもんや紫の弓矢を使用したジャイアンとスネ夫は新幹線まで向かう羽目になってしまった。
その後、書類は無事にパパの手元へ届いたのだが、ジャイアンが矢から離脱する為に脱いだTシャツも一緒に届いてしまうオチで終わっている。
関連道具
- どこでも大砲
車輪付きの古い見た目の大砲とモニターがセットになったひみつ道具。
大砲の中に入って(もしくは人を入れて)紐を引くと、中に入った人をモニターに表示されている地点へ飛ばすことができる。
しかし、あまり遠くに飛ばす(具体的には東京から外国へは不可能)ことはできず、着地点付近や道中に壁などの障害物があると、突き破って進む羽目になるためケガの恐れがある。