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概要編集

正式名称はアンドラ公国(カタルーニャ語ではPrincipat d'Andorra)。

面積468平方km、人口8.08万人(2023年)、首都アンドラ・ラ・ベリャ

公用語はカタルーニャ語。国旗がモルドバと似ているためたまに間違われる


フランク王国のカール大帝がピレネー山脈中においたスペイン辺境領の一つであるウルヘル伯領を起源とする、スペインフランスの間に位置する立憲君主制国家

スペインポルトガルと同じくイベリア半島に属している。

古くから同地域の国家として存在しているが、1990年代に入るまではフランスとスペイン、カタルーニャ以外の国や地域とは基本的にかかわりを持っていなかった


社会編集

歴史的理由により、カタルーニャ(カタロニア)のウルヘル(ウルジェイ)司教とフランス大統領(革命前はフランス国王)が共同大公として国家元首となっている。アンドラで使われる通貨は常にフランス・スペインと同じであり、そのためヨーロッパ連合には加盟していないが現在はユーロを使用している。リヒテンシュタインモナコに並ぶ、現在世界に3ヶ国しか無い「Principality」として存在する公国の1つである。


軍事編集

ニューヨークタイムズの記事によれば、アンドラは第一次世界大戦の時は独自の軍隊を保有していたが、あまりにも小規模すぎて(11人しかいなかった)ベルサイユ条約の調印式に当たって存在を忘れられてしまったとされている。

ただし2014年に公表されたアンドラの歴史家ペレ・カベロの調査結果では、「アンドラがドイツに宣戦布告し、第一次世界大戦に参戦していた事を証明する公的な文書はアンドラ・ドイツ両国に存在しておらず、同じように軍隊を保有していたという記録も無かった」ことが判明しており、2022年にはアンドラ政府が立ち上げた国家プロジェクトに於いて、「第一次大戦時にアンドラがドイツに宣戦布告し参戦したという間違った歴史が広まっている。」と掲載されており、アンドラ政府からも上記のニューヨークタイムズの記事は否定されている。

少なくとも第一次世界大戦中3人のアンドラ人がフランス軍に志願した記録が残っているため、この話と混同した可能性がある。

現在はフランスとスペインに防衛を依存している。


経済編集

ヨーロッパの「買い物天国」と言われ、免税店が軒を連ねている。買い物目当ての観光客が大勢押し寄せており、免税店以外にもギネス記録を持つ世界一長い滑り台・ヨーロッパ最大規模の温泉施設・スキー場がある。特産品はタバコであり、大変香りが強いため珍重されている。


渡航編集

日本にアンドラ大使館はないが査証免除協定により90日以内の短期滞在なら査証は不要。

アンドラに空港はないため基本的にフランスかスペインからの陸路になるが出入国手続きは基本的にない

日本の外務省は危険情報はないがスリや置き引きに注意。またスペインやフランスの影響を受けやすいことに留意してほしいとのこと。ちなみに日本大使館はフランスが兼轄。


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ヨーロッパ 南欧 西欧

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