ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ノーログVPN

のーろぐぶいぴーえぬ

ノーログVPNとはログを保存しないVPNサービスのことである。ノーログポリシーともいう。
目次 [非表示]

概要

ノーログVPNとはログを保存しないVPNサービスのことである。ノーログポリシーともいう。


VPN自体は一般的にはインターネットを自由に使うことができない権威主義国家(例えば中国)などで接続制限されたサイトにアクセスする場合や外部に情報を発信する場合に使用されることが多い。単純なアクセスや発信であるならば通常のVPNサービスで問題はないが、その政府にとって都合が悪いことや弾圧の対象となるような情報の取得や発信では、実際にサーバー会社のアクセスログなどを通じてその国の治安当局等から身元を特定される恐れがあるため、ログを保存しない匿名性の高いノーログVPNが利用されることが多い。


他には普通の人であるが、プライバシーを重視する傾向がある人やSNS等での開示請求や訴訟に関する保険のように利用する人がいる。


有料・無料

ノーログVPNは無料サービスや有料サービスなどがあるが、基本的には有料サービスを利用するべきである。というのも、無料サービスの場合は、運営維持費のために裏でログを保存していることや、ユーザー情報を売却している場合があるためである。有料サービスのものでもプライバシーポリシー変更されたり、運営会社が買収されてノーログでなくなった場合などがあるため常に最新の情報を収集する必要がある。


例えばノーログVPNには「ExpressVPN」があるが、これはトルコ警察にサーバーが押収された際に実際にノーログであることが証明されたVPNである。ただし、現在はkapeに買収されたので実際にノーログ状態が現在維持できているかどうかに懐疑的な意見もある。


匿名性をより高める必要がある場合は、支払いをクレジットカードなどではなく仮想通貨、さらに仮想通貨の中でも匿名性がより高いものを利用することが望ましい。


悪用

上記の権威主義国家において検閲をすり抜けて自由な情報のやり取りのために利用されることはノーログVPNの良い面であるが、IPアドレスの偽造とその匿名性の高さからネット犯罪などに利用されることも多い。犯罪利用の幅は広く、単なる誹謗中傷から爆破予告、テロリストの情報発信、海賊版サイトの運営、機密情報の流出、不正アクセスなどがある。


ノーログVPNのサービスを提供している運営者は大抵の場合、防弾サーバーを利用しているため、いわゆるネットに強い弁護士が違法情報の削除と契約者情報の開示を求めて連絡を取っても、まず無視されて開示請求は不可能となる。これは警察等に対する対応でもノーログVPN会社はノーログポリシーを提示するだけであるのが通例で、警察がさらに追求しても無視され開示請求や逮捕がなされることはない。また、ほぼ例はないが警察などが実際に海外にまで出向いでサーバーを押収したとしても、実際にノーログで運営しているノーログVPNサービスの場合はログを保存してないため、利用者の情報はなくそこで捜査は手づまりになってしまう。


Torとの関係

単純に匿名性を高めるためならTorでも可能ではあるが、ノーログVPNの場合はTorと異なり接続速度が速いことやTorでアクセスすることを禁止しているサイトやSNSにアクセスできるため、ノーログVPNが選ばれることは多い。一方でTorは悪質なノーログVPNサービスと異なり、運営維持費のために裏でログを保存していることや、ユーザー情報を売却していることは一切ないので、安全面からTorを利用するユーザーも多い。


もっともノーログVPNとTorは二律背反の関係にあるわけではなく、

ノーログVPN→Tor→ウェブサイト

Tor→ノーログVPN→ウェブサイト

といった経路でTorとノーログVPNを二重に利用することもできる。特に「Tor→ノーログVPN→ウェブサイト」はTorでアクセスすることを禁止しているサイトやSNSにアクセスするときに用いられることが多い。


関連記事

ノーログポリシー - Wikipedia

VPN - 唐澤貴洋Wiki

関連記事

親記事

VPN ゔいぱえぬ

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました