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ホシガキワルド

ほしがきわるど

『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場する敵組織・トジテンドが造り出したワルドの一体。
目次 [非表示]

「カキクエバカネガナルナリ砲の音波を浴びた者は干からびて行く。この世界の生き物を全て、乾かしてやるホシガキ!!」

お前達も干からびて、くたばるが良いホシガキ~!」


CV:鈴木千尋

スーツアクター:井口尚哉

登場話:第30カイ!「隣のキカイはカキ食うハカイ?!」


データだホシガキ

身長/191cm

体重/296kg

世界/ホシガキトピア

名物/行列のできる給水所

名産/カキクエバカネガナルナリ砲


概要だホシガキ

トジテンドが人間界侵略の為に、干し柿世界「ホシガキトピア」を閉じ込めたホシガキトジルギアクダックに組み込んで、柿のように誕生したワルドにして、カキワルドの真の姿


ホシガキワルド

干し柿を模した頭部に頬パーツの飾りをくっ付けてカキワルドに見せかけており、パーツを取った顔は、髑髏の顔が付いた干し柿にも水分の抜け切ったミイラにも見える不気味な面構えに変貌している。

尚、外した頬の飾りにはしっかりと種が入った柿の断面図の意匠を凝らしてある。

また、口癖もさり気無く元の「~ホシガキ」に戻している。


ホシガキワルドが行使する、ホシガキトピアの力を悪用した真の能力は、左腕の「カキクエバカネガナルナリ砲」から発する音波を喰らった者を、猛烈な喉の渇きで苦しませると言う地味ながらもワルドの例に漏れず非常に凶悪な能力

対象は体内の水分が急激に減り猛烈な脱水症状に襲われる上に、定期的に水分を補給しないと最期には干し柿のようにカラカラに干からびて渇死してしまう

当然水分補給よりも脱水症状の進行速度が上回るのは言うまでも無く、長期的に見ればジリ貧に追い込まれる他にも、水を求める人々が自販機や水飲み場に争いつつ群がる混乱“行列のできる給水所”が発生する二次災害も引き起こせる。

実はワルドの能力者では「モチーフの世界の象徴物の物やそれに関わる行動の能力ではなく、その物に由来した派生的な能力(この場合は干し柿→乾物→水分の減少→脱水症状)」でありこれまでのワルドと比べ異質性を見せる。


そして一般人よりも戦闘で激しく動き、より早く脱水症状を引き起こし易いゼンカイジャーツーカイザーには効果覿面であり、能力に嵌めた状態で戦闘を誘った後はひたすら逃げ回るだけで相手を急激に消耗させ衰弱死に追い込む戦術も採れる。

ホシガキワルドはそれらの対処を遅れさせ、人々が我先に水を求めた末衰弱する流れを作る為の時間を稼ぐ為に、自身の素性を偽っていたのだ。


こうした演技や作戦が出来る事から、ワルドにしては珍しい悪知恵の働く狡猾な性格。

総じて、能力を使った上での長期戦に持ち込む事で真価を発揮するワルドだが、逃げ足こそ早い反面攻撃に使える能力を一切持たない為、逃げ回る戦術を採るには戦闘力の高い味方の援護・護衛が不可欠。裏返せば味方の事を頼り過ぎており、自分の身の安全が保証出来ない状況ではその場を逃げるよりも、味方の近くに留まってしまう傾向があり、その場から逃げなかった結果相手に起死回生の反撃チャンスを与えてしまっていた。


活躍だホシガキ

素性を偽りつつの下準備を済ませた結果、生存本能自体を攻撃すると言う強力な手でゼンカイジャーツーカイザーも不利な状況に嵌める事へ成功。その他の人々が脱水症状に苦しむ地獄絵図にゼンカイジャーが気付いたタイミングで素性を明かしながら姿を現し、彼らが自身を追ってくるのを誘う。

程無く、廃工場に追い詰められたかと思いきや、何時もの感覚で激しい動きの名乗りをしたゼンカイジャーはあっと言う間に水分不足に陥り弱体化、ふら付き始める。


介人「……ダメだ…。全力全開できない……」

「おやおやぁ?さっきまでの勢いはどうしたホシガキ? エヘヘへ…」


ブルーン喉がカラカラで、力が入りません……」


狙い通りゼンカイジャーを嵌める事に成功してほくそ笑むも、次の瞬間ゴールドツイカー一家が(フリントゴレンジャーのテーマ鼻歌と共に)用意した給水所と共にゾックス/ツーカイザーが参上。それによる攻撃と給水のローテーションから繰り出される猛攻に晒されてしまう。


「貴様ら、卑怯な真似を!」

ジュランお前が卑怯だなんて、よく言えたもんだなっ!


この勢いのまま倒されると思いきや、そこにハカイザーが乱入。「ホシガキワルド、諦めるのはまだ早いぞ!」と全力破壊銃の「爆発!サイエンスパワー」でデンジブルーダイナブルーブルースリータイムブルーのフェイクを召喚、それを嗾ける事で給水を妨害。

これでまた脱水症状に追い込まれたゼンカイジャー達を波状攻撃し一気に倒さんとするが、ここで渇死覚悟でゼンカイザーがハカイザーを抑えている間にスーパーツーカイザーキカイノイドメンバーが総攻撃を仕掛けてくる。幸い相手は大分動きが悪くなっていて何とかいなせたが、必死で喰らい付いてくる5人を振り切れずまごついていた内にゼンカイザーがハカイザーより全力破壊銃、もといゼンリョクゼンカイキャノンを奪取してしまう。


そしてセッちゃんの指示で、反動もお構いなしにゼンカイザーがゼンリョクゼンカイキャノンより放った「ゼンリョクゼンカイフィナーレバスター」の射線へ、スーパーツーカイザーに放り出されて直撃。「ホシガキ~〜ッ!!」と言い残して敗北・爆散。それと同時に全員の脱水症状は消え去り間一髪の所で渇死を免れた。


そして残されたホシガキトジルギアは、撤退したハカイザーの後から「代わりに俺、参上!と現れたクダイテストが吸収、ダイカキワルドが誕生した。


余談だホシガキ

  • これまで人々に飢えを起こさせる作戦を企んだ戦隊怪人は複数居たが、果物であるモチーフの怪人はこのホシガキワルドが初である(一応干し柿モチーフなら『侍戦隊シンケンジャー』のスナススリがいるが…。
    • 尚、偶然にもこの怪人の作戦も人々の空腹を引き起こす物だった)。
    • また、隠しモチーフに共通する目はおつまみの柿の種を使われており食べた後、水分(お酒)を欲しがる要素も水分を奪う今回の作戦も併せていると思われる。

  • 頬パーツの有無で2種をデザインするのは当初無理とK-SuKe氏は思ったが、デザインしたら何とかなったので自分でも驚いたそうだ。
    • 頬のパーツを外すとシワシワの干し柿がミイラに見える様ドクロ風の口をデザインしたり、頭部の枝を自転車やバイクのハンドル風にしてメカっぽさを入れ込んだりした他、柿の種型の眼、柿が落ちて潰れた首元のディティール、柿からの連想で釣鐘をモチーフにした武器など、デザイン的に見どころの多い一体となった(『機界戦隊ゼンカイジャー公式完全読本』p.115)。

  • ゼンカイジャー全員をワルドの能力の餌食にする事自体は珍しくないが、洗脳ではなく明確に死に追いやろうとする作戦は今回が初。


  • 素体部分は『スーパーヒーロー戦記』に登場したライダーワルドの物をリペイントした物。今までのワルドのスーツ改造は既存の物をそのまま流用する事が殆どだったが、大幅なリペイントが加えられたのは今回が初。また頭部デザインやクダイテスト登場時の台詞があのライダーといった為これもライダーワルドの要素も兼ね備えている。

関連タグだホシガキ

機界戦隊ゼンカイジャー

トジテンド ワルド(ゼンカイジャー)

干し柿 カキワルド


ムカデモンガースナカケババアスナススリバケツシャドーゴキラーギンドーラキルケバラハングリーブタネジレカシワモチワルド:人々に飢えを起こす悪事を行った歴代戦隊怪人(最後の怪人は同作に登場)。但し最初と2体目は食べ物を食べれない物に変える、7番目は依存症を引き起こす、後の怪人達は全員街中の食べ物を食べ尽くしている

ドクガネジレ花粉サイマ獣バイラケルベロスマイナソー:戦隊メンバー全員に死の宣告を与える悪事を働いた戦隊怪人だが、彼らの共通点は毒殺。

クリスマスオルグ:こちらも本来の姿を隠していた。

オヤクシャボーマOOバットン妖怪ウンガイキョウ:その他の、演技を用いた罠に戦隊を嵌めた戦隊怪人。ただしクリスマスオルグを含めた4名は善人を演じて戦隊に接触しており、自身の能力を偽装して対策を遅れさせたホシガキワルドとは作戦の大筋が異なっている。

パイナップル仮面:果物モチーフの戦隊怪人の前例。


ヒーターゼミ:こちらは音波を浴びる事で喉を渇かせるライダー怪人

クライシス帝国:水源を奪い、水を占領することで地球人の降伏を目論む侵略作戦を立てたことがあり、別の形で渇きを作戦に使用した。


ソフト&ウェット:対象の何かを奪う能力で直接に喉を渇く事がある。

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