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概要

声:日野由利加(アニメ版)

演:蜷川みほ(実写映画版)


逆転裁判』第3話『逆転のトノサマン』に登場。年齢34歳。身長166cm。


英都プロダクション』が制作している、子供向けヒーロー番組『大江戸戦士トノサマン』のプロデューサー。寡黙で冷静沈着な性格をした妖艶な美女。人の容姿の美醜を余り語らない、成歩堂龍一が「綺麗な人」と評した稀少な女性キャラの1人でもある。「子供向け番組のプロデューサー」という本職に反して、その容姿は洋風の茶色い豪華なドレスという、服装と相まって女優にも見える。ドレスの両肩には蝶の刺繍が入っており、同じデザインの金色の蝶のブローチをスカーフの左側に着けている。愛煙家で常に上物のキセルを用いて喫煙している。フードを被っている為に解り難いが、髪型は黒髪のショートヘアである。


神秘的な雰囲気を纏った聡明な女性で、敏腕プロデューサーとして名高い。撮影所が倒産寸前だった所に現れ、立て続けにヒット作を生み出して、撮影所の経営を立て直した功労者である為、撮影所の人々は皆、彼女に頭が上がらない。「姫神」という苗字にも因んでか、彼女を「この『英都撮影所』にとっては神様の様な人」と称賛するスタッフまでいる。『トノサマン』に関しても、それまで無名だった宇在拓也を抜擢して監督に採用し、大人気長寿シリーズを立ち上げた功労者である。


事件の捜査中、成歩堂は大場カオルことオバチャンから「姫神は暴力団と繋がりがあるらしい」と訊かされて「今回の事件の鍵を握る決定的な証拠」を授けられる。実際その通りで該当の証拠を入手後、それを奪還すべく姫神が率いた暴力団の組員数人から襲撃を受けた。この時の姫神は普段着でもあるドレス姿に反して、冷徹な極妻の様な雰囲気や言動をしていた。絶体絶命のピンチに直面した成歩堂と真宵だったが、乱入した糸鋸によって救出された。


宇在とは強固な主従関係にあり、自身はサディストとしてマゾヒストの彼に接する事で、効率良くこき使っている。宇在は姫神から何をされても文句も言わず、それ所か喜んでばかりいる。番組製作に関しても彼女に依存する傾向がある宇在とは違って、姫神は都合良く彼を利用しているだけで人情の類いは皆無である。公式イラストでは「四つん這いの宇在に腰かけて、姫神が煙草を吹かす姿」設定資料集では「初期デザインの姫神が、宇在の背中を踏み付ける姿」が描かれている。アニメ版では前述のイラストを元にした様で、宇在から台本を受け取った後、彼をヒールで踏み付けている。


関連タグ

逆転裁判

逆転裁判・逆転検事シリーズキャラクター一覧

宇在拓也 荷星三郎 衣袋武志 大場カオル

トノサマン


































※この先、ネタバレ注意!


















哀しき女神様

第3話の被害者・衣袋武志を殺害した真犯人。ただ姫神に殺意は無く、殺意があったのは、被害者の衣袋の方である。彼女の犯した殺人は、あくまで正当防衛に当たる。


昔の姫神は、俳優のタクミという男性と親密な関係にあった。5年前、完成したばかりの第2スタジオのコテージにて、彼女とタクミと衣袋は映画撮影に当たっていた。その時、衣袋は「共演者のタクミをコテージの階段から転落死させてしまう事故」を起こしてしまい、それを表沙汰にならない様に揉み消したのが姫神だった。


前述の「オバチャンがくれた決定的な証拠」とは「タクミが転落した瞬間を写した写真」である。この写真は事件の元凶や姫神の動機を物語る、重要証拠の1つとして登場する。


タクミを死なせた事への復讐心からか、事故以降の衣袋は、姫神から極度の冷遇を受ける様になった。姫神は「衣袋はタクミを目障りに思って、故意に殺害したのではないか」と強く疑ってもいたので、彼女からすれば「衣袋の冷遇は当然の報い」であったと言える。5年にも渡る極度の冷遇の結果、衣袋は大きな仕事も貰えなくなり、格安のギャラでこき使われても逆らえず、大スターの座から転落してしまい、役者としては末端の存在にまで貶められた。挙げ句の果てに「現在は子供向け番組の悪役しか仕事がない屈辱の日々」を送っていた。


我慢の限界を迎えた彼は、共演者の荷星三郎を睡眠薬で眠らせてトノサマンの着ぐるみを盗み出すと、それを着て姫神が会議を行っているコテージへ行って、彼女を殺害して荷星に罪を着せようと目論んだ。ところが衣袋は姫神の抵抗にあって、階段から転落してしまい「先端が鋭く尖った花壇の鉄柵」に胸を貫かれて命を失った。それは奇しくも、過去に彼が死なせてしまった俳優タクミと同じ死に方だった。


衣袋の死亡後、姫神もまた荷星に罪を着せようと企て、監督の宇在拓也に手伝わせて、現場工作や死体の移動等を行い、会議に出席していたメンバーと口裏を合わせて巧妙なアリバイを作った。概要にもある様に、呼び出した暴力団に成歩堂を襲わせ、彼の入手した証拠を強奪しようともしたが、捜査中の糸鋸に妨害されて失敗に終わっている。この暴力団は「自分の出世や護衛、スタッフやキャストの不祥事の揉み消し、衣袋を始め、自分に反発する者達を抑制する等の理由」で雇ったと思われる。


裁判では隙の無い証言で成歩堂龍一を苦戦させたが、御剣怜侍が突然、彼と一緒に自分の容疑を追求し出した事に動揺し、段々と追い詰められて行く。終盤には余裕を失くし、怒りを露わにして愛用のキセルをへし折った。最終的に成歩堂に「決定的な証言の矛盾」を突かれると潔く自ら罪を認めた。その表情と態度は、普段の無表情で冷め切った態度からは一転。憑き物が落ちたかの様に穏やかな微笑を浮かべて、柔和な態度となって告発を静かに受け入れていた。狡猾に立ち回った自分の罪を暴いた、成歩堂と御剣の2人を認める発言も口にした。逮捕されるという形でも「5年間も掛け替えの無い人の死に苦悩し、影で様々な悪事を働いた生活の呪縛から、解放された事に安堵した」かの様にも見える退場劇であった。


「姫神のタクミとの関係」については、具体的な描写もスタッフの明確な説明も無く、プレイヤー各自の想像に委ねる形に収まっている。有力視されている説としては「恋愛関係説」があり「姫神にとってタクミは恋人、婚約者、片思い相手のいずれか」という内容である。タクミの死亡事故で冷淡な性格に変わった可能性もあるが、基本的に誰に対しても素っ気ない態度を取る、常に冷静な彼女が「タクミ君」と親しげに呼び、彼の事故死には激しく取り乱していた事、この事故が原因で衣袋と確執が生じた事からも、どんな形であれど親密な間柄だったのは確かだろう。2人の職業、姫神がタクミを君付けしている所からして「タクミは姫神がプロデューサーとして可愛がっていた、もしくは期待を寄せていた、将来有望な年下の俳優」の線も考えられる。


製作の初期段階では、渋い壮年男性の監督という設定だった。途中で脚本家が「犯人は男ばかりですね」とキャラデザイナーからの指摘を受けて急遽、女性に変更された。この為に彼女は『逆転』シリーズでは、初の女性の真犯人となった。


「姫神サクラ」という名前は、神秘的なイメージに合わせて作られた。「タクミ」の名前は『逆転』シリーズの生みの親、巧舟が遊び心で「自分と同じ名前」を付けた事による。

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