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小魔導師

ぱーるちゃん

「小魔導師(パールヴァ・マーガ)」とは、小説「ナイツ&マジック」の登場人物である(メイン画像右の四つ目の少女)。
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・注意!

この内容には「ナイツ&マジック」本編のネタバレ、特にアニメ化及びコミカライズされていない内容を記載しています。

本編未読の方、アニメ版、漫画版しか知らない方は閲読に注意してください。













人物

フレメヴィーラ王国の東にある巨大な樹海「ボキューズ大森海」の奥地に住む人型種族「巨人族(アストラガリ)」の小さな氏族「カエルレウス氏族(ゲノス・デ・カエルレウス)」出身の巨人の少女。幼名は「ラーミナ」。

巨人族は成人すると約10メートル程の身長になるが、彼女は約4メートル強と、まだ子供と言える年齢(実年齢は不明。書籍版のイラストから推測すると人間に換算して10歳前後か?。ちなみに、巨人族の成長速度や寿命は劇中明らかになっていない)。

外見上の特徴は四つの目を持つこと。これは巨人族では「四眼位(クォートスオキュリス)」と呼ばれ、魔法(巨人族は「マギア」と呼ぶ)を使える証であり、氏族の長である魔導師(マーガ)となる資格を持つことでもある。

容姿は四つ目であることに驚かれることは多いが、銀鳳騎士団団員曰く「よく見ればかわいい」と、全体的に整っている模様。

当初は引っ込み思案だったが、次第に真面目で勤勉な面を見せるようになっていく。また、脳筋が多い巨人族には珍しく、穏やかで理知的な性格である。

正式な名乗りは、「四眼位の小魔導師(パールヴァ・マーガ・デ・クォートスオキュリス)


来歴

エル達との出会い~魔導師継承

大森海で遭難したエルネスティ・エチェバルリア(エル)とアデルトルート・オルター(アディ)が紆余曲折を経て、カエルレウス氏族の集落に身を寄せることになって少しして、二人に興味を持った幼馴染の「ナブ(メイン画像左の少年。ちなみにナブは三つ目の「三眼位」)」と共に声をかけたことから、エル達と遊んだり交流を重ねるようになった。

当初はいずれ魔導師を継ぐことには消極的だったが、エル達に触発され、前向きに考えだす。そんな彼女の姿を見たナブも氏族一の戦士である「勇者(フォルティッシモス)」を目指すようになっていく。


しかし、対立していた「ルーベル氏族(ゲノス・デ・ルーベル)」が虫型魔獣「穢れの獣(クレトヴァスティア)」の群れを集落に差し向けたことで平和な日々は終わりを告げる。

エルやアディ、そして現在の勇者である「三眼位の勇者(フォルティッシモス・デ・ターシャスオキュリス)」達がルーベル氏族に対抗するために他の氏族と「諸氏族連合軍」を結成する準備のため集落を離れており、防ぎきることができないことを悟った当時の長「四眼位の魔導師(マーガ・デ・クォートスオキュリス)」は、ナブとラーミナに脱出して勇者たちと合流するよう命じ、同時に彼女に『小魔導師(パールヴァ・マーガ)』の号を贈り、氏族の未来を託す。

脱出に成功したのは二人を含め僅かであったが、なんとかエル達と合流。しかし、カエルレウス氏族が壊滅的打撃を受けたことで諸氏族連合軍は立ち消えてしまう(これは、自分たちに反抗すると潰すというルーベル氏族から他氏族への警告でもあった)。


※1 巨人族は号を授かると幼名は使わないため、これ以降、彼女は「ラーミナ」ではなく「小魔導師」を名乗り、一人称もそれまでの「私」から「我」に変えている。

エルとアディは「パール」という愛称で呼び、後に銀鳳騎士団もそう呼ぶようになる。

もっとも、劇中の描写から「パールヴァ」は「小さい」という意味のようなので、この愛称は「おチビちゃん」とか「お嬢ちゃん」とも解釈できそうだが、本人は全く気にするそぶりはなく受け入れている。

本項でも、以降は彼女を「パール」と表記する。


※2 web版では集落の壊滅後、エル達に合流した生き残りの一人として初登場。それまでエルとの接点はなく、登場時点で小魔導師の号を授かっており、上記の幼名や幼馴染の存在は書籍版で追加された。


巨人戦争終結まで

ルーベル氏族と穢れの獣から隠れながら反撃のために行動を始めたカエルレウス氏族だったが、偶然にもルーベル氏族に隷属していた人間たち(300年前の第一次森伐遠征軍の末裔)「小鬼族(ゴブリン)」の下層市民が住む「下村」に流れ着く。それまで敵の手下程度の認識でしかなかった小鬼族の内情や下村の苦しい生活事情を知ったエル達は、食料の確保などで下村を援助するのと引き換えに、回収したイカルガの残骸の改修(後のカササギ)を手伝ってもらうことになり、しばらく下村に滞在することになる。


その間、人的被害の大きいカエルレウス氏族の戦力補強のため、エルは現地調達した素材で巨人サイズの魔導兵装(シルエットアームズ)を作るが、生き残ったカエルレウス氏族で魔法の使い方がわかるのはパールのみ、その彼女も急に魔導師を継いだために魔法の修行を受けていなかったという有様だった。それでも皆に魔導兵装の使い方を教えるためにもと試し撃ちをしたところ、ほんの少し魔力を籠めただけで一流の魔導師並みの攻撃魔法が発動した。

この事態に驚愕するとともに、エル達の魔法技術の高さを実感したパールは一念発起し、エルとアディに魔法を教えてもらうことになる。これ以後、二人を「師匠(マギステル)」と呼び、二人の指導のもと、短期間で巨人族としては規格外の魔法を身に着ける。

実は、巨人族の魔法の基準を知らなかったエル達は、幻晶騎士(シルエットナイト)の使う戦術級魔法(オーバード・スペル)を教えてしまい、結果として、まだ子供の身でありながら、劇中に登場する巨人族でもトップクラスの魔導師になってしまった。


※3 これはパールに限った話でなく、それまで魔法が使えなかった他のカエルレウス氏族も、パールやエル達の指導により、魔導兵装の補助があれば魔法が使えるようになっている。これは、本来四眼位以上でないと魔法が使えない巨人族にとっては非常に画期的なことであった


これを切っ掛けに自信をつけたのか、次第に氏族の長として堂々とした振る舞いが目立つようになり、諸氏族連合軍を再結成するためにエル達と共に動き出す。

その際、協力を要請した「フラーウム氏族」の魔導師から

「空を飛ぶ巨大な幻獣(=エル達の捜索に来た銀鳳騎士団の飛空船(レビテートシップ))と話をつけたのなら協力する」

という約束を取り付け、カササギに抱えられながら銀鳳騎士団の船団と対峙。異形のカササギが魔獣と誤解され、法撃や魔導飛槍(ミッシレジャベリン)が飛び交う空中戦になるが、臆することなく魔法で援護しながら旗艦イズモに到着。銀鳳のメンバーにも受け入れられ、諸氏族連合軍の結成に大いに貢献した。

その後の巨人戦争(魔眼の変)にも、カエルレウス氏族の皆と共に参加している。


戦争終結後、今後は小鬼族改め「小人族(ヒューマン)」との関係が重要になると考えたパールは、銀鳳の協力で急速に発展した旧下村と、小人族と共に暮らすことになったカエルレウス氏族のことを三眼位の勇者に頼むと、小人族の事をもっと知るために、ナブやフラーウム氏族の勇者他志願した巨人族数名と共に、帰国する銀鳳騎士団に同行してフレメヴィーラ王国に旅立った。


フレメヴィーラ到着後

当然のことながら、パール達巨人族はフレメヴィーラ国王リオタムス達を驚愕させた。混乱を避けるために巨人族の存在は当面の間秘密とされ、外出時には鎧兜で幻晶騎士に擬態するなど、多少の不自由を強いられたが、客人として扱われ、銀鳳騎士団の保護下でフレメヴィーラでの生活を始める。

洗練された町並みや、エルが開発した高性能の幻晶騎士。銀鳳騎士団でその片鱗を知っていたパール達にとっても、フレメヴィーラの文化は想像を絶するものであった。


そんなある日、フラーウム氏族の勇者が

「これほどの力を持つ小人族を敵に回せば大変なことになるのでは?袂を分かつことも考えた方がいいかも」

と、このまま人間と交流することに疑問を投げかける。

しかし、パールはそれに異を唱える。すでに出会った以上、袂を分かつことはできないと。そのためには、小人族に隷属するのでもなく、ルーベル氏族のように力で他を支配するのでもなく、しっかりとした「巨人の国」を作るべきだと。その言葉はフラーウムの勇者を逆に関心させるほどだった。


後日、パールは巨人族の外出に同行していた先王アンブロシウスに相談する。

「二つの種族が共に歩むためにも、フレメヴィーラといずれできる「巨人の国」との間に道を作り、空飛ぶ船(飛空船)に頼らずに自らの足で行き来できるようにしたい」と。


飛空船でも数ヶ月はかかる巨人の生息地。大森海を切り開いてそこまで街道を作ろうとすれば数世代はかかる途方もないことであるが、アンブロシウスは興味を抱き、反対すると思われていたリオタムスも賛同する。

新型幻晶騎士の普及により魔獣被害が減少しているフレメヴィーラでは人員が余り出しており、いずれ土地問題などが生じる恐れがあるため、大森海の開拓はどのみち必要なことであった。そして、開拓の一つの目標としてパールの提案は渡りに船だったのである。

そのためにもリオタムスは巨人族の存在を公表することを決断。さすがに国民も巨人の存在には驚愕したが、パールとエルの堂々とした振る舞いや、リオタムスの友好宣言もあり、巨人族は受け入れられた。


こうして、パールの提案が切っ掛けとなり人間と巨人族は共存の第一歩を示すことになり、パールは巨人との面会を希望する人々に対応するため半ば親善大使のような立場としてナブと共に各地を飛び回る日々を送っている。その活動は隣国のクシェペルカ王国にも及び、女王エレオノーラとも対面している。

ただし、これは他の巨人族が脳筋ばかりで、言葉を交わすのを嫌がるため、結果として彼女が一手に引き受けることになったというのもある。そのため、民衆の間では巨人族の印象が(巨人族としては少数派であるはずの)パールを基準になりつつある。

また、(重ねて言うが)脳筋な他の巨人族が粗相をしないよう、最年少の彼女が「お目付け役」になっている。


なお、この時期に彼女がアディと交わした何気ない会話が切っ掛けでエルとアディが婚約、そして結婚しており、二重の意味で彼女の存在が物語を大きく動かすことになっている。


その後、エルとアディのクシェペルカ王国への新婚旅行にナブと共に同行(彼女は新婚の二人の邪魔になるではと躊躇したが、当の本人、特にアディが全く気にしなかったため、最終的に同行した)、上記の通りエレオノーラとの面会を果たし‥‥たのだが、そこで、クシェペルカに出向しているはずのアディの兄アーキッド・オルター(キッド)達が南方に新発見された浮遊大陸の探索から帰ってこないことが発覚。成り行きでエル達が捜索に行くことになったのだが、なんと、パール達もそのままエル達について浮遊大陸に来たことが書籍9巻で判明している。

一応、記しておくが、パールもナブもフレメヴィーラに(事実上)留学中な上に、上記の通り巨人族の親善大使的存在であるのだが、大丈夫なのだろうか‥‥?。


ただ、浮遊大陸には先住種族「ハルピュイア」がおり、現在は侵略者に対抗するためにキッド達と共闘中であり、これにより、遥か東から来た巨人と南の海の果ての地のハルピュイア、本来出会うはずのない二つの種族が浮遊大陸でファーストコンタクトを果たすことになった。


「西方龍追祭編」では激闘が予想されることもあり流石に連れていくことはできず、残念ながら留守番となった。



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巨人

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