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概要

声:岸尾だいすけ(アニメ版)


逆転裁判2』第1話『失われた逆転』に登場。年齢22歳。身長173cm。


『わんぱく公園』で発生した「警官殺害事件の唯一の目撃者」として証人となった男性。自らを「一流の人間」と言って憚らないプライドの高い青年で、何事も一流でなければ気が済まない性分。多弁で余計な一言も多く、成歩堂イトノコ刑事を矢鱈と「三流」と見下す。『逆転裁判ファンブック』の『全サブキャラ一覧表』では「嫌味たっぷりキザ男」と紹介された。


その面倒臭い性格から亜内検事も証人として呼び出す際は、あらかじめ裁判長には対応に注意する様に促していた。


年齢は22歳だが、現在どこの大学にも通ってない浪人生であり、本人は「ほぼ大学生」と言い張っている。状況が悪くなると歴史上の偉人の話を持ち出して、長広舌で話をはぐらかそうとする。果物はバナナよりイチゴが好きらしい。


名前の由来は、苗字は同名の野菜モロヘイヤから取られている。名前の「貴雅」は高貴なイメージがする、漢字を組み合わせて付けられた。容姿はデザイナー曰く「大学時代の、ちょっと嫌な奴をイメージして描いた」そうだ。


関連タグ

逆転裁判2

成歩堂龍一 須々木マコ 亜内武文 町尾守







以下ネタバレ注意



















落としまくり人生

第1話の真犯人にして、成歩堂を記憶喪失に追いやった張本人。その正体は「警察が追っている詐欺グループの一員」であった。


詐欺グループでの具体的な立ち位置は不明。『2』の攻略本のインタビューにて「詐欺グループでは何をしていたのか」と問われた際は、動揺を隠しつつ「それはノーコメントだよ。言える訳ないだろ」と反論して隠し通した。上述の質問と同時に「本当に金持ちなのか」と聞かれた際も「うっ!そ、それは勿論、一流の金持ちに決まってるだろ」と狼狽していた。詐欺グループのメンバーである浪人生という立場、事件当時や裁判で見せた狡猾さ0の立ち回りからして、学力面だけでなく、金銭面での問題も抱えているからこそ、現在の立場に落ち着いているのかもしれない。


人前では、あたかも富裕層であるかの様に振る舞っていたが、その実態は「詐欺グループで小金を稼いでは見栄を張っていた、しがない末端の構成員」といった所だろう。詐欺グループに入ったのも「楽して金持ちになって、自分は一流の人間だと見栄を張れる、裕福な生活を送りたい願望」が動機の可能性が高い。


事件現場となった公園で、携帯電話を落としてしまい、当初は偶然、電話を拾ったマコから返して貰うだけの筈だった。しかし「彼女が警官の制服を着た、町尾と一緒に居る所」を目撃すると気が動転。「警察に電話に登録されている番号を調べられているのではないか」と勘違いした諸平野は、短絡的に町尾を殺害。その罪をマコに着せた上で、電話を回収しようとした。実際には「単に仕事終わりに、公園を待ち合わせの場所にしていた町尾とマコが会っていただけ」だった。彼の殺害後も、肝心の電話はマコが持ったままだったので回収出来ずに終わった。


実は近眼で眼鏡使用者だが、町尾を高台から突き落として殺害した際、眼鏡を落としてしまい、しかも眼鏡は彼の下敷きになって破損してしまった。予備の眼鏡も持っていなかった為、事件発生から解決までの間、諸平野は「視力が低下した状態での行動」を余儀なくされ、様々なミスを犯す原因となるに至った。更に一言多い性格が災いし、自分の証言に酔って、現場に落ちていた証拠品の1つ「町尾がマコから貰った、黄色い特注品のグローブ」をバナナと誤認したまま話題に上げた為、墓穴を掘る一幕もあった。


視力低下とは無関係のミスも幾つか犯している。町尾の死体を使ってダイイング・メッセージを捏造したが「彼の利き腕や、マコの名前の字を間違える失態」を演じた。諸平野は町尾の右手でダイイング・メッセージを書いたが、彼は左利きであり、更にマコの名前を電話で聞いただけだったので、現場の地面に「鈴木」と書いてしまった。マコの苗字は「須々木」と書くので、交流していた町尾が間違える事は有り得ない。


裁判では、開廷前に携帯電話を回収しようと、控え室の成歩堂を消火器で殴って記憶喪失に追いやり「これで逃げ切れる」と安堵していた。ところが、ここでも彼は「偶然にも同じ型であった自分の電話と、成歩堂の電話を間違えて持ち去ってしまう」というミスを(眼鏡の予備も無い為)犯してしまう。結果的に、それが元で足が付く事になった。


精神的ダメージを受けると、首に巻いたスカーフで文字通り、自分で自分の首を絞める。ブレイクシーンでは、ついに首を限界まで絞め上げてしまい、窒息を起こして気絶した。


ちなみに動画の『特選裁判』では『2』制作に当たって「成歩堂が記憶喪失となる展開にした理由は、初めて『逆転裁判』を遊ぶユーザーへの配慮」と語られた。スタッフの説明を代弁させられた成歩堂は、わざと記憶喪失にされた事への怒りを露わにしていた。


アニメ版では構成上の都合により、彼が登場する『失われた逆転』は第2期の第1話として放送された。独特の早口や顔芸は可能な限り再現された。

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