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警策看取

こうざくみとり

『とある科学の超電磁砲』及び『とある科学の心理掌握』に登場するキャラクターである。
目次 [非表示]

…せいぜい高みから見下ろしているがいい

実験動物にだって お前たちに突き立てる牙があることを教えてやる


CV:富田美憂


概要

暗部組織『メンバー』に指示を出す、いわゆる「電話の相手」ポジの人物。

しかし「メンバー」の人員に直接接触したり、自身が表に出ることを仄めかしたりと、それまでの「電話の相手」とはかなり異なる挙動をとる。


外見は腰まで届く紫がかった黒髪のロングヘアをツインテールにした、たれ目の少女。

ベタ塗りで表現される、暗い瞳をしており、その瞳は一度顔を合わせただけの白井黒子が写真越しでも感じるほど、深い闇を抱えている。

(ただしアニメ版『超電磁砲T』では、妹達などと同様に一般的な瞳の表現で描かれている)


初登場は超電磁砲大覇星祭編で、この際は桃紫色のコスプレナース服 のような衣装を身にまとっていた。そのためかはいむらきよたか氏のラフ画では「ナス子(仮)」と仮称されていた。首元には襟型のチョーカーとドクロのネックレスを巻き、腰の位置にはタブレットや乗馬鞭を提げている。

この衣装は本来のメンバーの指令役の変装だが、彼女自身も意外と気に入っているらしい。

どうやら彼女自身が仮装好きなのか、後の『とある科学の心理掌握』では、

潜入捜査時に映画の女スパイのような黒いボディースーツを着用している。


書庫のプロフィールによると、霧ヶ丘付属中学三年の15歳。

とはいえ彼女は14ヵ月前にテロ未遂で逮捕されて中退となっており、上のデータはあくまで当時のもの、という可能性もある。

こういった事情により、現在はどこの学校にも所属していない。


台詞の特徴としては、「アリャリャ」や「デモデモ」など、一言目がカタカナのことが多い。

そのため軽い性格をしているようにも見えるが、その内面では学園都市上層部に対して強い憎悪を抱いている。


この憎悪はかつての親友のための復讐心に由来し、そのためなら非道な行いでも躊躇わない苛烈さの一方で、余計なリスクは避けようとする慎重さも併せ持つ。


戦闘時においても同様で、相手の能力や思考を読み、数手先まで考えて立ち回る頭脳派タイプ。


戦闘能力

能力


能力名液化人影(リキッドシャドウ)
強度(レベル)大能力者(レベル4)
解説比重20以上の液体を自在に操る能力。能力者本人と同じ容積・体型でなければ精密操作に支障をきたす。必然的に操作する液体が人型となるが、この人型には聴覚・触覚以外の五感を持たない。能力の限界射程は測定不能。数百km離れていても操れるという遠隔操作性があると推定される(書庫より)。

因みに水の比重は約1で水銀は約13.6なので、彼女の使う液体金属は学園都市製の特殊なものだと思われる。

幻生の配下時代には、潰れた液体金属工場に遺棄された機材を流用していた模様。


本体と同じ体積・形状でないと精密動作性が下がってしまうため、基本的に警策の姿を模した形状で操作する。

その姿は曲線を帯びた体型でスライム娘萌えに近い艶めかしさが魅力。

さらに本体と同じ襟型チョーカーとドクロネックレスを身に付けたお洒落さんであり、慣れると可愛らしい。


目や口のような窪みはあるが、人形には聴覚と触覚以外の五感はなく、ドクロネックレスに仕込んだカメラで警策の持つタブレットに映像を送ることで視覚を補っている。

とはいえカメラはあくまで補佐で、人形自体にコウモリのような「反響定位(エコーロケーション)」で周辺を把握する能力がある。その感度は数十m離れた心拍音を捉えるほど高いが、大音量をぶつけられると反響定位が効かなくなってしまうのが難点。

人形越しの会話も可能だが、発声器官を持っているかは不明。


この能力最大の特徴はその圧倒的な射程距離。

数百キロ離れていても操作可能というレベル5もかくやというほどの凄まじい効果範囲を持つ(あくまで参考だが数百キロというのは東京から熊本まで余裕で行けるほどの距離で、東京都の三分の一の面積しか占めていない学園都市内では射程距離の限界に達することはまずない)。


戦闘では自由自在の体型を活かし、伸ばした腕を鞭や針、刃のように使う。特に腕をしならせた斬撃は、金属やコンクリでもスパスパ切り裂くほどの攻撃力を見せる。

また液体のため物理攻撃はダメージにならず、銃弾や『空間移動』で打ち込まれた金属矢はすり抜け、御坂美琴の電撃でも行動に支障なし。さらに倒しても液体に戻るだけなのでいくらでも再生できる。

遠隔操作ゆえに食蜂操祈の『心理掌握』も効かない。

筋力値についても、女子中学生1名程度なら引きずって運べるくらいのパワーはある。

広大な能力の効果範囲も相まって、戦闘・偵察において非常に優秀な能力と言える。


精密性を考慮しなければ自由な形状で操ることも可能で、スライムのように一塊にして人が通れない細い配管や通風孔の網を移動させ、開けたところに出れば人型に戻して戦闘、と融通が利く。

SDキャラのような、自分の姿を2.5頭身程度にデフォルメした手のひらサイズで動かして、

出歯亀もとい遠隔監視や連絡などの用途で扱うこともできる。

幼少時には研究施設の外の世界を知らないとある少女を喜ばせるために瓶の中でイルカや魚の形にして宙を泳がせ、ボトルアクアリウムのような使い方もしていた。


本体

基本的に戦闘は人形任せで、不必要に顔は出さない。

しかしそれは戦えない訳ではなく、ナイフを武器にして戦う。

所持しているナイフは一般的な大型の物から美琴対策の非金属製の物、投擲用の物から刀身を発射するスペツナズナイフ等様々なものがある。流石に液化人影には及ばないものの、本人の戦闘能力も正に暗殺者レベル。

電子戦にも精通しており、来場者の位置情報管理システムや大会中継用カメラをハッキングできるほどの腕前を持つ。また、能力の使用感覚に似ている小型ドローンの操縦なども得意とする。


過去(ネタバレ注意)

『液化人影』という珍しい能力や高い潜在能力を見込まれたためか、幼少時からは『才人工房(クローンドリー)』という研究機関で能力開発を受けていた。

(所属していた研究室は不明だが、アニメ版『超電磁砲T』の描写では第二研究室)


自身の待遇を良くするために処世術として愛想の良い優等生のように周囲の研究者に媚び諂うような彼女だったが、

ある日、ドリーという少女の遊び相手役を押し付けられてしまう。

センシティブな作品

当初は常に自分にじゃれついてくるドリーに辟易としていたものの、自分を「みーちゃん」と呼び純粋な好意を向けてくるドリーと共に過ごすうち、彼女といる時だけは愛想笑いではなく本当の笑顔で居られることに気付き、感化されつつあった。


しかし、ある日ドリーの体に走る幾つもの傷痕と、埋め込まれた生命維持装置を目にしてしまい研究所に疑問を抱く。

そのため能力を使ってドリーのデータを持ち出し、彼女がクローンで、今後量産されるクローンを長持ちさせるための実験体として扱われていることを知ってしまう。


クローンだって私たちと同じです!命があります!実験を止めてください‼


大切な友達のため、研究者には取り入るという今までのスタンスを捨てて懸命の抗議を行うも……。


「クローンだって私たちと同じ」か…その通りだ。クローンも君たち能力者も学園都市では等しく実験材料にすぎん


ドリーへの実験を主導しているのが統括理事会であることを明かされ、学園都市の闇を目の当たりにしてしまう。


激昂した警策だが警備員によって取り押さえられ、重傷は負ったものの潜在能力は高かったため、外装代脳が完成して洗脳すれば役に立つという理由で監禁される。

ドリーの方は、警策が自分を気味悪がって来てくれなくなったと誤解し、心に深い傷を負ってしまった。


数ヶ月後、食蜂による『才人工房』乗っとりのため研究施設がもぬけの殻となり、見張りがいなくなったため外に出られた警策は『窓のないビル』を見上げて復讐を誓った。


その後、周到に準備した暗殺計画によって統括理事長を狙うも失敗。少年院に収容されてしまう。

しかし大覇星祭2ヶ月前、御坂美琴の絶対能力進化計画を目論む木原幻生によってその憎悪を見込まれて出獄し、学園都市を跡形もなく消し飛ばす力を求めて彼の手駒となる。

この時からデータ上では少年院で心不全により死亡したことになっている。


作中行動

『大覇星祭』編

長らく秘密裏に『妹達』の行方を追っていたが、食蜂操祈も同様に裏で妹達の保護に回っていたため計画は難航。

大覇星祭で賑わう中、指揮下の暗部組織『メンバー』の馬場芳郎が御坂妹にナノマシンを打ち込み行動不能に持ち込むも、こちらも食蜂に先回りされ、更に美琴によって馬場もリタイア。


食蜂が情報操作していたこともあり、妹達を保護しているのは美琴だと勘違いした警策は御坂美鈴と初春飾利を同時に人質にとって美琴に迫る。

交渉決裂した際には美鈴を手に掛けようとするものの、黒子が援護に来たため即座に撤退した。


その後、自身が統括理事会からの指示を『メンバー』に伝える仲介役というのが偽りで、幻生の指示で動いていたのがバレたため彼らとは決別する。


幻生が『外装代脳(エクステリア)』を乗っ取り、ミサカネットワークにウィルスを打ち込んだ後は、『心理掌握』で『絶対能力者(レベル6)』への進化を始めた美琴の深層心理に語りかけ窓のないビルへ攻撃させた。


しかしそれを見抜いた食蜂が黒子に依頼したことで本体を狙われ、自分が狙われると踏んだ警策は素早く姿を隠し、液化人影を遠隔操作して黒子と交戦。

書庫のデータによって能力が割れていたこともあり、カメラは壊されて反響定位は携帯装置で大音量をぶつけられて封じられるなど対策されてしまう。


ところが、優れた臨機応変能力を活かして危機を乗り越え逆転のチャンスを掴む。まずは大会中継用カメラをハッキングし、人形の目と耳を封じたと信じ込んだ黒子に奇襲を仕掛け手傷を負わせることに成功。そのことによって自分の正確な居場所をミスリードさせ空間移動の移動範囲が制限されやすい階へ誘導した上に、黒子の能力使用のラグと行動を先読みして黒子を撃破した。

…と思っていたが、それは警策が使用していた他数万台ある大会中継用カメラを初春が特定してハッキング・合成した映像によるもので、逆に黒子に居場所を特定され急接近を許してしまう。


人形の遠隔操作から投擲ナイフによる戦闘に切り替え、一本目のナイフをテレポートで躱されたら、跳躍先を二本目のナイフで捉えるという作戦をとるが、結標との戦闘経験からそれを読んだ黒子が、一本目のナイフを手のひらで受け止める、という荒業を見せたため隙を突かれて敗北し、ドリーを思いながら気絶していった。


再び意識を取り戻したとき、学園都市が未だ健在であることから計画失敗を理解し、再び失意と無力感に包まれ、このまま下水道で朽ち果てようかとも考えていたが、警策が居なくなった後、ドリーの二人目の友達となった食蜂が現れる。

幻生の記憶を覗いた彼女により、ドリーには記憶と経験を受け継いだ妹がおり、今もとある研究施設で眠っていることを知らされる。

ドリー本人ではないとはいえ勿論放っておけるはずもなく、二人の「みーちゃん」は立ち上がるのだった。


その後は食蜂と共にその研究施設に辿り着き、ドリー妹と涙の「再会」を果たした。

この時はあちこちケガをしていたがツインテールを解いて霧ヶ丘付属中学の制服らしき服を着ており、以前の攻撃性はナリを潜めたきれいなみーちゃんだった。


この再会を経て、ドリーと警策の関係性に感化された食蜂操祈とも和解。

以後は、ドリーの親友兼お目付け役、食蜂の親友兼協力者のような立ち位置となり、

ドリーと共に食蜂所有の隠れ家で 同棲生活 を送っている模様。

ドリーと警策の二人で、あるいは食蜂も加えた三人で出かけることがあるほか、

食蜂の能力による洗脳や操作とは関係なく、警策自身の意志で、

必要とあらば食蜂の手駒となることも辞さず、実際に潜入捜査なども行っている。

この関係で、似たような立場であるカイツとも連絡を取り合っており、

カイツと食蜂の連絡の中継役を担うこともある。


なお、ドリーに自分と誤認させる形で友達になった食蜂に対しては、ドリーを最期一人にしてしまったことを心残りにしていたため、むしろ感謝している模様。


『天賦夢路』編

小型サイズの液化人影を通して食蜂に伝言する形で再登場。その際は美琴に対して素直でない食蜂をツンデレと呼んでからかう。

アニメではドッペルゲンガー事件後に食蜂と共にドリーを水族館に連れ楽しんでいる様子がみられる。


これ以降は、紺ブレザーに白ブラウス、プリーツスカート、紺ハイソックスという学校の制服のような女子中高生らしい服装に定着(ちなみに胸の谷間どころか「下乳」まで見えるほど大胆にブラウスを開襟しているのが特徴)。


『獄門開錠』編

ドリーと共に少年院警備突破トライアルに参加する(ドリーが参加したかったから)。

小型ドローンで人間が侵入できない通風口から内部のゲート開閉スイッチを操作しようとするが、ドローンの無線が探知され迎撃システムのロボットに襲撃されそうになったところ、ドリーにお姫様抱っこで助けられる。


その後は第二少年院が電子セキュリティのみということに気づき、少年院上がりとしての経験から、「参加者の中から傑出したハッカーを炙り出す」というイベントの裏に隠され思惑をいち早く勘づいていたが、それ以上深入りはしなかった(なお、その推測が後に見事に的中することとなったが)。


トライアル終了後、ドリーの警護を任されて尾行していた食蜂派閥のメンバーに挨拶し、「手下じゃなくて本人が来た方がドリーも喜ぶでしょうに…」と心の中で愚痴をこぼしながら、ドリーと共にお土産を選ぶ。


とある科学の心理掌握

今作では主要人物の一人として登場。

食蜂との電話で二人が『遺産(レリック)』というものを探していることが判明(奇しくも『超電磁砲』と同様に「電話の相手」での初登場となる)。

能力で『遺産』に関連する組織『□□』の研究施設に潜入し、そこで『先代の超能力者第一位』と名乗る謎の立方体を発見。

その後は何かに操られているような雰囲気を醸して先述の『遺産』と思しき立方体を手にし、明らかに自分の能力でない謎の力で警備ロボットを凍らせながら常盤台へと向かう。


とある魔術の禁書目録

現時点まで直接登場していないが、創約四巻では、

オペレーションネーム=ハンドカフス以降行方をくらましたことが食蜂の回想で言及されている。

食蜂に助けを求めなかったことから、自力で切り抜けたようだ。


とある暗部の少女共棲

窓のないビル襲撃の下準備で保険会社重役の護衛としてアイテムの面々と交戦。

液体金属の雨を多数の一般人を巻き込む形で放出し、麦野含めた彼女たちの不快感を買うも、上層部が決めたランク付けによって命の優先順位を選別する彼女たちの事も警策からしたら虫唾が走るほど気に食わなかった。

液化人影を数十体生成して数の有利を取るも、原子崩しによって成分が変質した液体金属は操作不可という弱点を突かれ撤退を余儀なくされた。

その後、予定通り窓のないビルを襲撃しており、この間暗部全体の警戒が警策に向いたことで死体処理などの下請けも繰り越しになり女貞木小路楓に囚われた華野超美が軟禁される遠因となった。


余談

「警策(きょうさく)」とは、座禅のとき修行者の肩ないし背中を叩いて注意を促す棒のことを指しており、作中で美琴に「学園都市の闇」を思い出させ窓のないビルへ攻撃を仕掛けようとさせる展開に類似している。


何気に今のところ万全状態で戦うシーンは一度も描かれていないという稀有な能力者。対黒子戦では美琴の誘導役を担っていたため行動範囲が制限され本来の射程距離を発揮出来なかったり(それでも負傷していたとはいえ黒子を能力が使えないほどの体力切れ寸前にまで追い込んだ強敵であり、潜在能力の高さが窺える)、脱獄トライアルの時はそもそもAIMジャマーが張られているので液化人影を連れて来ていなかったりするなど、必ず何かのハンデを抱えている


関連イラスト

ドリーと警策さん(14.07.30)こうざくちゃん

何回観ても泣きますカウントダウン絵


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とある科学の超電磁砲 とある科学の心理掌握 液化人影 才人工房 ドリー

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