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概要

互いに武器としてを用いて戦う戦闘

緊迫した空気の中、物陰に隠れ相手を狙う場合もある。


現代の軍隊は銃撃戦を前提とした訓練を積んでおり、銃器の普及率によっては警官が銃撃戦に遭遇する場合もある。そのためそうしたものを扱う創作作品では頻繁に登場する。


双方に技術と体力を要求し、また相手の息遣いすら手に取るように分かる距離で行われたかつての戦闘とは違い、銃撃戦において要求されるものは重くとも数キロの銃をまっすぐ支えるだけの腕力と人差し指の動作のみ。戦闘距離が開くことにより、敵兵は呼吸し悲鳴を上げる人間から少々器用に動くだけの的に格下げされた。

銃の存在は人間が殺人を行うことの心理的、肉体的ハードルを格段に下げ、両者が銃を持った際に発生する銃撃戦は、それまでによって行われていた戦闘とはけた違いの死傷者を発生させるようになる。


大ざっぱな歴史

銃撃戦の誕生

小銃の本格的な初陣は15世紀のフス戦争と言われているが、これは銃を持ったフス派が銃を持たない十字軍を一方的にボコボコにし(その後ポーランド王国にボコボコにされ)た戦争であり、まだ本格的な銃撃戦には至っていない。

銃が各勢力にいきわたり凄惨な銃撃戦が始まったのは、16世紀、三十年戦争のころと言われている。


それまでのヨーロッパにおいて、戦争では技術と経験を有する職業軍人傭兵たちが大きな役割を果たしていた。にしろにしろにしろそれを扱うには専門的な技能が要求される。徴兵も存在はしたが、そこら辺の農家のおっさんが日々鍛錬に励む騎士や歴戦の傭兵に敵うわけもない。

しかし銃の普及が状況に変化をもたらした。構えて向けて指を曲げれば敵を殺せる簡便なマスケット銃の登場により、その辺の農家のおっさんや適当にかき集めたごろつきどもでも専門職に匹敵する活躍が可能となったのである。

そして誇り高き騎士や勇敢な傭兵たちが名を挙げた輝かしき戦争の時代は終わりをつげ、単なるユニットとして名もなき兵士たちが次々使い潰される地獄の戦場が姿を現す。


銃器の性能と兵士の士気の向上

続いて変化をもたらしたのは、ボルトアクションライフルの誕生をはじめとする銃器の性能向上と愛国心の浸透である。

カオスを極めるヨーロッパの国境線がようやく落ち着きはじめ、またフランス革命をはじめとする革命思想が「国とは国民のものである」という意識をもたらした。これにより国民は、かつてのように権力に服従しいやいや戦闘に参加するのではなく、自ら積極的に武器を取るようになった。

平たく言えば、その辺の農家のおっさんが熱心に訓練を受けるようになったのである。

これによって戦列歩兵は消滅し、銃器についてより専門的な技術を有する散兵が数を増やし、また犠牲者もどんどん増やしていくこととなる。


連射火器の誕生

そして現代戦への入り口と言えるのが、機関銃の誕生。戦場を飛び交う銃弾の数が激増し、それに伴い死傷者も激増する。今まで勝敗を決していた突撃戦術は機関銃の前にあっけなく破砕され、参加勢力はその弾幕から逃れるため塹壕を掘ることとなり、両者が塹壕に潜った状態で延々と互いに弾を浴びせ合い、死傷者を増やしあう泥沼の総力戦が幕を開ける。


銃器の犯罪利用

それとは別の方向に銃撃戦を進化させたのが、拳銃ショットガンのような個人携行可能な銃器。

銃が心理、肉体両面において殺人を容易にすることは先述したとおりであるが、これがカバンやポケットに収まるサイズまで小型化可能となると、当然その利便性は犯罪にも用いられた。

今までは少々物騒な暴力沙汰が精いっぱいだったゴロツキが銃を握って暴れまわるようになったことは治安に対し悪影響を与え、治安維持組織もまた銃器による武装を迫られることとなる。


創作において

なかなか表現の難しい戦闘方式である。激しい動きが自然と発生する白兵戦と異なり、現実的な銃撃戦においてはアクロバティックな動作やアクションが発生しづらく、現実性を追求するとどうしても迫力とトレードオフになりがち。

そのため非現実的に巨大な武器を振り回して迫力を出したり、実用性が怪しい構え動きを取ったり、特にアクション作品において現実性が犠牲になりやすい分野である。


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戦争 戦闘

 発砲/銃撃 制圧射撃

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