路線データ
路線名 | 門司港レトロ観光線 |
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路線愛称 | 北九州銀行レトロライン |
路線区間 | 九州鉄道記念館〜関門海峡めかり |
路線距離 | 2.1km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 4駅 |
非電化区間 | 全線 |
単線区間 | 全線 |
最高速度 | 15km/h |
閉塞方式 | スタフ閉塞式 |
保安装置 | ATS-SK |
第二種鉄道事業者 | 平成筑豊鉄道 |
第三者鉄道事業者 | 北九州市 |
概要
九州鉄道記念館駅と関門海峡めかり駅を結ぶ平成筑豊鉄道の観光用鉄道路線。全線福岡県北九州市門司区を走行する。
元々は日本貨物鉄道(JR貨物)鹿児島本線貨物支線ならびに北九州市営田野浦公共臨港鉄道の路線だったもので、国鉄末期頃に計画された門司港地区観光開発と共に貨物線の観光路線化が検討された。
沿線が門司港レトロとして有名な観光地になった後も貨物線のままだったが、2004年(平成16年)に貨物列車の営業が休止されると、観光路線計画が大きく動き出す。
その後2008年(平成20年)に北九州市がこれを買収。市は施設の保有のみを行う第三者鉄道事業者として、運営を第二種鉄道事業者となる平成筑豊鉄道に委託の上で観光客向けのトロッコ列車を走らせる上下分離方式が採用されている。
開業時は山口銀行が路線の命名権を取得しやまぎんレトロラインと名付けられていたが、現在は山銀と同じ山口フィナンシャルグループに所属する北九州銀行が命名権を取得し、北九州銀行レトロラインという愛称がつけられている。
沿革
- 1929年(昭和4年)2月13日:門司築港の貨物線として門司駅(現・門司港駅)〜門築大久保駅間開業。
- 1930年(昭和5年)4月1日:外浜駅開業に伴い、門司駅〜外浜駅間が鉄道省鹿児島本線貨物支線となる。
- 1943年(昭和18年)12月:門司築港が門築土地鉄道に改称。
- 1960年(昭和35年)4月15日:門築土地鉄道廃止。同線及び外浜駅〜田野浦駅間の側線を門司市(現・門司区)営田野浦公共臨港鉄道に変更。
- 1963年(昭和38年)2月10日:門司市が合併により北九州市門司区となった為、田野浦公共臨港鉄道の管轄を門司市から北九州市に変更。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、門司駅〜外浜駅間をJR貨物が第一種鉄道事業者として継承。
- 1991年(平成3年):北九州市が貨物線を利用した観光鉄道計画の検討を開始。
- 1997年(平成9年)6月:鉄道事業法施工時の手続きミスにより、田野浦公共臨港鉄道の事業免許が無免許状態だった事が発覚。
- 1999年(平成11年)5月27日:田野浦公共臨港鉄道を全線外浜駅構内扱いとする事で無免許状態を解消。
- 2004年(平成16年)3月25日:貨物列車の運行を終了。
- 2005年(平成17年)10月1日:全線営業休止。
- 2008年(平成20年)3月13日:平成筑豊鉄道が第二種鉄道事業、北九州市が第三者鉄道事業を国土交通省九州運輸局に申請。
- 2008年6月3日:国土交通省が平成筑豊鉄道の第二種鉄道事業及び北九州市の第三者鉄道事業を認可。
- 2008年9月5日:鹿児島本線貨物支線及び旧田野浦公共臨港鉄道区間全線廃止。
- 2009年(平成21年)4月26日:門司港レトロ観光線九州鉄道記念館駅〜関門海峡めかり駅間開業。九州鉄道記念館駅、出光美術館駅、ノーフォーク広場駅、関門海峡めかり駅開業。
- 2011年(平成23年)11月3日:路線愛称をやまぎんレトロラインから北九州銀行レトロラインに変更。
- 2018年(平成30年)7月6日:豪雨による土砂流入に伴い運休。
- 2018年7月21日:全線運転再開。
運行形態
土休日及び学校の春休み・夏休み期間中を中心に1日11往復(冬季は休業)している。それ以外に車両を貸し切って運転させることも可能。あくまで観光用に特化した鉄道路線であるため、通勤・通学定期券などは発売されていない。
全線通しの運行のみで、途中駅での折り返し列車は設定されていない。
車両基地として瀬戸町車庫が旧・門築大久保駅付近に設置されているが、関門海峡めかり駅〜瀬戸町車庫間は営業運転を行わない。
駅一覧
使用車両
前後セットで運用されるディーゼル機関車。元南阿蘇鉄道高森線のトロッコ列車「ゆうすげ号」牽引機。
上述のディーゼル機関車に挟まれて運用される客車。「潮風号」の愛称が付けられている。
元は島原鉄道の「島鉄ハッピートレイン」で使用されていたが、島原外港駅(現・島原港駅)〜加津佐駅間の廃止に伴い用途を失った為平成筑豊鉄道に譲渡された。