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photoshop

ふぉとしょっぷ

Adobe社が開発・販売を行なっているフォトレタッチツール。絵師はペイントツールとして使っていることが多い。
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Photoshopは、Adobe Systems社が開発したフォトレタッチソフトで、ラスターグラフィックスを扱うためのアプリケーション


パッケージ版の最後のバージョンは2012年リリースのCS6(13.0)で、2013年6月17日からはパッケージ販売を廃しダウンロード専売のAdobe Creative Cloudに移行した。


概要

本来はフォトレタッチが本分だが、今日ではその範疇を越えて機能面においてもフォトレタッチにとどまるものではなくなっている。ペイントデザインその他、目的に適したワークスペースが用意されており、自分好みに使いやすいようカスタマイズすることも可能。


特に色調の補正効果が優れており、フォトレタッチではアイドルのグラビアや映りの悪い写真を加工するのに使われている。写真加工(特に顔写真)を行う事自体を指して「フォトショする」「photoshopping」といった俗語で称される事もしばしば。


Pixivでは主にペイントツールのタグとして使われている。1990年~2000年代初頭まではデジタル絵画の分野ではpainterと双璧をなすソフトで、イラスト制作では鉛筆で描いた下絵を読み込んだ後は仕上げまでこれ1本で済ませるユーザーが多かった(中には下絵すら使わずPhotoshopのキャンバスに直描きする人もいた)。また、別のソフトで描いたイラストの仕上げ加工用として広く使われている。


2000年代中ごろからIllustStudio(現在のCLIP STUDIO PAINTの前身)やSAIOpenCanvasなど安価~無料でイラスト製作に特化したソフトが台頭しており、また課金方式に移行したことで、イラスト用にはオーバスペックな上に手が届きにくいソフトとなった。

2010年代以降は、本来の使用用途である強力な写真加工エフェクトが使われる割合が多くなっていると思われる(漫画の背景など、写真をイラストの素材として使うときの加工用を含む)。

しかし、それでもpsd形式はレイヤー画像形式のデファクトスタンダードの座を固めており、出版業界ではpsd形式での入稿を求められることが多い。


一般的にはいわゆる「重い」ソフトと思われがちだが、高解像度の画像(例えば360dpi・B5サイズなど)を扱う際にもあまり重くならないため、そういった画像を扱う場合は圧倒的に「軽い」ソフトである。特に解像度が高くなれば高くなるほどその傾向がある。また、SAIなどでは読み込めないほどの大きなピクセルサイズの画像であっても扱う事が出来る。


使い方


バージョン履歴

発売年バージョン備考
1990年1.0
1991年2.0
1993年2.5
1994年3.0
1996年4.0
1998年5.0
1999年5.0 Limited Edition
1999年5.5
2000年6.0文字の扱いが強化される
2002年7.0
2003年CS(1) (8.0)バージョンを「CS」に統合、JavaScript搭載
2005年CS2(9.0)
2007年CS3(10.0)このバージョンから「Extended」を発売
2008年CS4(11.0)GPU 支援を導入
2010年CS5(12.0)描画エンジンを全て作り直し
2011年CS5.1(12.1.0)
2012年CS6(13.0)
2013年CC(14.0)
2015年CC(15.0)

主な機能

ツール

スライス 範囲指定 グラデーション


描画(ドロー)

ブラシエアブラシ 鉛筆 消しゴム ぼかし


描画(パス)

ペンツール(パス) シェイプ


編集

自由変形


レイヤー機能

描画モード

注意: 32bit画像で使用できる描画モードは、通常、ディザ合成、比較(暗)、乗算、比較(明)、覆い焼き(リニア)- 加算、差の絶対値、色相、彩度、カラー、輝度、カラー比較(明)およびカラー比較(暗)のみです。


各描画モードはAdobe Photoshop CS5公式ヘルプより

「描画モードの例 http://help.adobe.com/ja_JP/photoshop/cs/using/WSfd1234e1c4b69f30ea53e41001031ab64-77e8a.html 」を参照。


名前効果
通常
ディザ合成各ピクセルを編集またはペイントして結果色を作成します。 ディザ合成モードの結果色は、ピクセルの不透明度に応じて基本色や合成色でランダムに置き換えられます。
背景レイヤーの透明部分でのみ編集またはペイントします。 このモードは、「透明ピクセルをロック」が選択されていないレイヤー上でのみ動作し、アセテートのフィルムの透明部分の裏側をペイントしたように見えます。
消去各ピクセルを編集またはペイントして、透明にします。 このモードは、シェイプツール(塗りつぶした領域を作成 が選択されているとき)、塗りつぶしツール 、ブラシツール 、鉛筆ツール 、「塗りつぶし」コマンドおよび「境界線を描く」コマンドで利用できます。 このモードは、「透明ピクセルをロック」の選択を解除したレイヤーでのみ使用できます。
比較(暗)各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色または合成色のいずれか暗い方を結果色として選択します。 合成色よりも明るいピクセルが置き換えられ、合成色よりも暗いピクセルは変更されません。
乗算各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色と合成色を乗算します。 結果色は暗いカラーになります。 どのカラーも、ブラックで乗算すると結果はブラックになります。 どのカラーも、ホワイトで乗算した場合は変更されません。 ブラックまたはホワイト以外のカラーでペイントしている場合、ペイントツールで繰り返しストロークを描くとカラーは徐々に暗くなります。 この効果は、複数のマーカーペンで描画したような効果が得られます。
焼き込みカラー各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色を暗くしてコントラストを強くして、合成色を反映します。 ホワイトで合成した場合は、何も変更されません。
焼き込み(リニア)各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色を暗くして明るさを落とし、合成色を反映します。 ホワイトで合成した場合は、何も変更されません。
比較(明)各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色または合成色のいずれか明るい方を結果色として選択します。 合成色よりも暗いピクセルが置き換えられ、合成色よりも明るいピクセルは変更されません。
スクリーン各チャンネル内のカラー情報に基づき、合成色と基本色を反転したカラーを乗算します。結果色は明るいカラーになります。ブラックでスクリーニングすると、カラーは変更されません。ホワイトでスクリーニングすると、ホワイトになります。この効果は、複数の写真スライドを重ね合わせて投影したような効果が得られます。
覆い焼きカラー各チャンネルのカラー情報に基づき、基本色を明るくして基本色と合成色のコントラストを落とし、合成色を反映します。ブラックと合成しても変化はありません。
覆い焼き(リニア)-加算各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色を明るくして明るさを増し、合成色を反映します。ブラックと合成しても変化はありません。
オーバーレイ基本色に応じて、カラーを乗算またはスクリーンします。基本色のハイライトおよびシャドウを保持しながら、パターンまたはカラーを既存のピクセルに重ねます。基本色は、置き換えられませんが、合成色と混合されて基本色の明るさまたは暗さを反映します。
ソフトライト合成色に応じて、カラーを暗くまたは明るくします。画像上でスポットライトを照らしたような効果が得られます。合成色(光源)が 50 %グレーよりも明るい場合、画像は覆い焼きされたかのように明るくなります。合成色が 50 %グレーよりも暗い場合、画像は焼き込んだように暗くなります。純粋な黒または白でペイントすると、その部分の明暗ははっきりしますが、純粋な黒または白にはなりません。
ハードライト合成色に応じて、カラーを乗算またはスクリーンします。画像上で直接スポットライトを照らしたような効果が得られます。合成色(光源)が 50 %グレーよりも明るい場合、画像はスクリーンされたかのように明るくなります。これは、画像にハイライトを追加するときに役立ちます。合成色が 50 %グレーよりも暗い場合、画像は乗算されたかのように暗くなります。これは、画像にシャドウを追加するときに役立ちます。純粋なホワイトまたはブラックでペイントすると、純粋なホワイトまたはブラックになります。
ビビッドライト合成色に応じてコントラストを増加または減少させ、カラーの焼き込みまたは覆い焼きを行います。合成色(光源)が 50 %グレーより明るい場合は、コントラストを落として画像を明るくします。合成色が 50 %グレーより暗い場合は、コントラス2011年05月24日(火)16時10分41秒トを上げて画像を暗くします。
リニアライト合成色に応じて明るさを減少または増加させ、カラーの焼き込みまたは覆い焼きを行います。合成色(光源)が 50 %グレーより明るい場合は、明るさを増して画像を明るくします。合成色が 50 %グレーより暗い場合は、明るさを落として画像を暗くします。
ピンライト合成色に応じて、カラーが置換されます。合成色(光源)が 50 %グレーより明るい場合、合成色より暗いピクセルは置換されます。合成色より明るいピクセルは、変更されません。合成色が 50 %グレーより暗い場合、合成色より明るいピクセルは置換されます。合成色より暗いピクセルは変更されません。これは、画像に特殊効果を追加するときに役立ちます。
ハードミックス合成色のレッド、グリーンおよびブルーの各チャンネル値を基本色の RGB 値に追加します。合計が 255 以上のチャンネルは、値 255 を受け取り、合計が 255 未満のチャンネルは、値 0 を受け取ります。したがって、合成されるすべてのピクセルに、0 または 255 のいずれかの RGB 値が割り当てられます。これにより、全ピクセルが加法原色(赤、緑または青)、白または黒に変わります。注意: CMYK 画像の場合は、「ハードミックス」により全ピクセルが減法原色(シアン、イエローまたはマゼンタ)、白または黒に変わります。最大カラー値は 100 です。
差の絶対値各チャンネル内のカラー情報に基づいて、合成色を基本色から取り除くか、基本色を合成色から取り除きます。明るさの値の大きい方のカラーから小さい方のカラーを取り除きます。ホワイトと合成すると基本色の値が反転しますが、ブラックと合成しても変化はありません。
除外差の絶対値モードと似ていますが、効果のコントラストはより低くなります。ホワイトと合成すると、基本色の値が反転しますが、ブラックと合成しても変化はありません。
減算各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色から合成色を減算します。8 ビットおよび 16 ビット画像で、結果の負の値が 0 にクリッピングされます。
除算各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色と合成色を分けます。
色相ベースカラーの輝度と彩度、およびブレンドカラーの色相を持つ最終カラーが作成されます。
彩度基本色の輝度と色相および合成色の彩度を使用して、結果色を作成します。このモードで彩度ゼロ(グレー)の領域をペイントした場合は、何も変更されません。
カラー基本色の輝度と、合成色の色相および彩度を使用して、結果色を作成します。これにより、画像内のグレーレベルが保持され、モノクロ画像のカラー化およびカラー画像の階調化に役立ちます。
輝度基本色の色相および彩度と、合成色の輝度を使用して、結果色を作成します。このモードでは、カラーモードの反対の効果が作成されます。
カラー比較(明)合成色と基本色について、すべてのチャンネル値の合計を比較し、値が高い方の色を表示します。カラー比較(明)モードでは、基本色と合成色の両方のチャンネル値のうち最も高いものを選択することによって結果色が作成されるので、比較(明)モードと異なり 3 番目の色は生成されません。
カラー比較(暗)合成色と基本色について、すべてのチャンネル値の合計を比較し、値が低い方の色を表示します。カラー比較(暗)モードでは、基本色と合成色の両方のチャンネル値のうち最も低いものを選択することによって結果色が作成されるので、比較(暗)モードと異なり 3 番目の色は生成されません。

イメージ補正

画面解像度 カンバスサイズ

モード : グレースケール RGBカラー CMYKカラー

色調補正 : レベル補正 トーンカーブ カラーバランス 明るさ・コントラスト 色相彩度 2階調化 ポスタリゼーション


効果

フィルタ


使用ファイル形式

標準ファイル形式

.psd


読み込み可能ファイル形式

JPEG PNG BMP GIF EPS PDF


保存可能ファイル形式

JPEG PNG BMP GIF EPS PDF PICT TIFF RAW


購入の際の注意点

Photoshopに限らず、Adobe Systems社のソフトウェアはイラストや写真以外にもDTPWeb、動画業界のデファクトスタンダードである為、高機能で便利だが高価なのがネックとなっている。ただし、値段の安いアカデミック版も提供されている為、Adobeが指定する対象教育機関に所属もしくは、在籍する学生および教職員はアルバイトでお金を貯めて買うことを推奨する。

できればAdobe Creative Suiteという他のアプリケーション(IllustratorDreamweaverFlashFireworksAfterEffects等)とセットになっているものを購入すれば、単品で個別に購入するよりもずっと安価になる上、活動の幅が広がり自分の可能性を広げる事にもなる。

しかしバージョンアップの際は、Adobe Creative Suiteとしてアップグレードさせなければならず、単品では出来ない為にアップグレードの際は定価で10万円近く支払わなければならない。よって、何が必要で何が必要でないかを良く考えて購入されたい(Photoshop単体では4万程度)。

また、機能が限定された廉価版であるPhotoshop Elementsも販売されているため、印刷所への入稿を考えないのであれば、こちらを購入しても問題は無い(次項参照)。


2013年からPhotoshopを含めた各Adobeのソフトをダウンロード出来る月額サービスの「Adobe Creative Cloud」が開始された。

料金は単品で月額2,000~3,000円程で、Photoshopだけ使う人向けの月額980円(税別)のフォトプランもある(2017年2月時点の価格。詳細はAdobe公式ページなどを参照)。

なおこのサービスの開始によりパッケージ版の販売は終了している。


但し、Adobe Creative Cloudはあくまでも月額であるため一番安いフォトプランでも一年使えば最低でも11,760円かかり、値段も途中で変わる可能性もある。また一部のサイトやブログで解約するのが大変と言われているので、ご自身で良く調べてから購入するのが望ましい



印刷所入稿に際して

同人誌や画像を多用する印刷物の入稿データは、多くの印刷所が Photoshop 標準形式である PSD ファイルを推奨している(Photoshop がここまで広まった1つの要因でもある)。

特に、CMYK カラー原稿を作成するには、Elements でない、フルバージョンの Photoshop が必須である。フルバージョンでは RGB と CMYK の相互変換が出来るだけでなく、CMYK の Cyan チャンネルの色だけを抜いて肌色の発色を良くしたり、RGB 画像編集時に「CMYK の発色をリアルタイムにシミュレートする機能」(校正、プルーフなどと呼ばれる)を使って、RGB→CMYK 変換時の「変色」を抑える事が出来る。

ただし、近年は RGB 入稿を受け付けてくれる同人誌印刷所がかなり増えてきたので、Elements で充分済んでしまう場合も多い。


関連タグ

ペイントツール(画像処理ソフト全般の一覧あり)

Adobe

Illustrator PhotoshopElements SAI Painter

IllustStudio ComicStudio ベジェ曲線 ラスター ベクター

フォトレタッチ .psd .pdf

Photoshop


Flowey最終形態の仮称がPhotoshop Flowey


外部サイト

Adobeシステムズ日本


他の記事言語

Photoshop

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