knightsofthezodiac

ないとおぶぞでぃあっく

正式タイトル『聖闘士星矢: Knights of the Zodiac』。『聖闘士星矢』の公式派生作品アニメの1つ。

海外展開全般は⇒「Knights_of_the_Zodiac」を参照。

概要

2019年7月19日にNetflixで配信されたの3D CGアニメ。「ネトフリ星矢」などと呼ばれたりもする。

設定は原作をリメイク予定。

キャラクターデザインは西位輝実であるが、基本的に制作は概ねアメリカ側スタッフ主導で行われている（西位もデザイン以降の作業はノータッチとのことである）。

2023年1月1日には、hulu・U-NEXT・Abema・dアニメストア等で原作十二宮編の前半にあたる第2期『バトル・サンクチュアリ』が日本で配信された。

登場人物

名前：（声優）
主な設定、変更点

ペガサス星矢（声：森田成一）／SEIYA（セイヤ）（声：ブライソン・バウガス）
姉の星華（声：元吉有希子）／PATRICIA（パトリシア）（声：リリアン・ジョンズ）と共にダウンタウンの孤児院で育つ。 6歳の時に姉を獅子座のアイオリア（声：田中秀幸）／AIOLIA（アイオリア）（声：グレグ・コート）に誘拐されてしまった過去を持つ。 12歳で小宇宙の力に目覚めた直後、城戸光政の指示で聖闘士となるためシャモス島に向かい魔鈴（声：井上富美子）／MARIN（マリン）（声：マギー・フレックノー）に師事、18歳で銀河戦争に参戦する。
ドラゴン紫龍（声：櫻井孝宏）／LONG（ロン）（声：ブレイク・シェパード）
中国廬山五老峰にて修行した青銅聖闘士、19歳。 沙織がアテナの生まれ変わりだと知る老師こと天秤座の童虎（声：岩崎ひろし）／DOHKO（ドウコ）（声：ジョン・スウェイシー）の指示に従い、銀河戦争に参戦し、星矢たちと共に彼女を守ることを誓う。
キグナス氷河（声：三浦祥朗）／MAGNUS（マグナス）（声：パトリック・プール）
ロシアのシベリアで修行した青銅聖闘士、19歳。 聖域の命令により、アテナ/城戸沙織を弑するために銀河戦争に参戦し、アテナ/城戸沙織を殺そうとするが、彼女の聖域に対する疑惑の話を聞き思い留まる。
アンドロメダ瞬（声：佐藤聡美）／SHAUN（ショーン）（声：ルーシー・クリスチャン）
ネビュラチェーンを操る女の青銅聖闘士、17歳。 争うことを嫌う優しい性格だが、幼少期に兄の手解きを受けて防御を極めた戦闘法を身に着ける。 原作の女聖闘士たちの仮面の掟が存在しないため素顔の状態である。
フェニックス一輝（声：小西克幸）／NERO（ネロ）（声：アダム・ギブス）
デスクイーン島で6年間修行をした青銅聖闘士、20歳。 師匠ギルティー（声：木村雅史）／GUILTY（ギルティー）（声：デイビッド・ハーボルド）の娘であるエスメラルダ（声：下地紫野）／ESMERELDA（エスメラルダ）（声：ジュリエット・シモンズ）と心を通わすも、憎悪を糧とする戦法を身に着けさせるためギルティによって目の前で彼女を殺されてしまい、師匠を殺す。 ヴァンダー・グラードの配下として星矢たちの前に立ち塞がり、射手座の黄金聖衣を奪取する。
城戸沙織（声：折笠富美子）／SIENNA（シエンナ）（声：エミリー・ニーヴス）
城戸光政（声：宝亀克寿）／ALMAN KIDO（アーマン・キド）（声：マーティ・フレック）の孫娘として育てられた女性、初登場時15歳、銀河大戦時には21歳。 その正体は戦女神アテナの生まれ変わりであるが、降誕時に杯座の聖衣が「神々との戦いに敗れ、人類が滅びる」という予言を映したことで教皇一派から命を狙われ、射手座のアイオロス（声：屋良有作）／AIOLOS（アイオロス）（声：グレグ・コート）の命がけの救出により光政に預けられる。

瞬の性別変更騒動

2018年12月8日にティーザー予告編が公開されたが、その中でアンドロメダ瞬が女性キャラになっていたことが大きな波紋を呼んだ。

ストーリーエディター&ヘッドライターを担当した「Eugene Son」は、アメリカのポリティカル・コレクトネス（ポリコレ）に合わせた改変と説明している。

この変更については海外のファンを含めて議論となり「優しい性格の瞬を女性化するのはステレオタイプを助長する」と言った意見も見られた。

Eugene Sonはその後もSNS上で作品やこれまで瞬がどういった立ち位置のキャラクターとして受け入れられていたかを理解してない苦し紛れの投稿を連発し世界中から叩かれた挙げ句アカウントを消して逃亡するに至った。

これについて在米の映画ジャーナリスト・猿渡由紀は「変更はポリティカル・コレクトネスによるものだが、背景にあるのはビジネスだ」とずれた指摘をしている。

また日本では、瞬以外の誰が女性キャラに変更されるべきだったかという議論で、瞬の兄であるフェニックス一輝が最有力候補に挙がったりした。

なお、その後ファンの悪い予感は的中し一輝が基本原作通りの性格であることや作品がまだ序盤であるため妹に対して虐待やモラハラをしてるようにしか見えない場面が登場しEugene Sonの行った改変が今後も一輝のキャラクターや作品をねじ曲げて認識され兼ねない事態が続く可能性が確定となってしまった。

その他主な変更点

その一方で、原作の穴を埋めたり後に登場した設定を取り入れるなど面白い設定変更も多く行われている。再編版『聖闘士星矢』としては決してただの駄作と一蹴するには惜しい出来となっており、それ故に瞬の騒動でマイナスの先入観が入ってしまったことが悔やまれる。

なお、一部の設定は実写版の聖闘士星矢_TheBeginningにも用いられている。

• 星華と星矢が別れたタイミングが変わったことで、本当に魔鈴の正体だとしても違和感がないような描写となった。
  • なお、瞬の設定変更で散々突っ込まれた仮面の掟がないのに魔鈴は付けているという点に関しては魔鈴が過去を捨てたことを表すものとされており、よりこの描写を裏付ける形となった。
• アテナの存在が人類を滅亡に導くという予言の設定が追加されているが、この予言には『NEXT DIMENSION』で登場した杯座の聖衣が用いられている。
• グラード財団の共同創設者として城戸光政の友人ヴァンダー・グラードが登場。アテナが人類を滅ぼすという予言から沙織の殺害を計画。88星座に選ばれなかった戦士も聖闘士になれるようにと射手座の聖衣を解析して科学の力で聖衣を作り上げたとされている。
  • この科学の聖闘士こそが本作における暗黒聖闘士となっており、鋼鉄聖闘士にも通じる設定となっている。
• 原作をベースとしているため、氷河の動の拳は「ホーロドニースメルチ」となっており、瞬の師匠もダイダロスとなっている。
  • そしてそのダイダロスにはムウと兄弟弟子=シオンの弟子という設定が追加され、新規の必殺技も披露される。死に際にジュネにスターヒルに向かうように指示を出す。
  • というわけで、原作で魔鈴がスターヒルに向かっているという流れにジュネをはじめ、その話を聞いて感化されたムウ・貴鬼・アルデバランも加わっている。原作ではほとんど出番のなかったジュネや、十二宮編では事態を静観するにとどまったムウの活躍の機会が増やされることとなり、特にジュネは新規の必殺技も設定された。
• いわゆる青銅二軍が沙織の危機に駆けつけるシーンの相手が雑兵からダンテになっている。
• 教皇の慈悲深い面の描写が増えている。
  • 原作で看取っていたカシモドは聖域の雑兵になり、雑兵一人一人にも目を向けているという描写に。
  • 幻朧魔皇拳解除後のアイオリアを討伐しにくるミロと、それを止める教皇。

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