藻は植物のうち、生活の大部分を水中で過ごすものをひっくるめた呼びかたである。
植物体のほぼ全体が水中にあり、繁殖のときだけ水面より上に花を咲かせる。種類によっては花も水中に咲かせ、一生水上に現れないものもいる。
植物学的には、水中生活をする植物のうち、種子を作らず卵子と胞子を放出して「あとは勝手におやんなさい」とばかりに水の流れに任せているものを指す。
(参照:水草)
藻に総じて言える特徴として
- 葉っぱらしい葉がない、または茎らしい茎がない。
- 栄養を取り込むための根が無い(根っこらしき器官を有する藻は多いが、あれは仮根と言い、周囲にしがみつくためのものにしか過ぎない)。
- 植物体全体がくにゃくにゃと柔らかい。水の中で生息していて重力に逆らう必要がないのだから、頑丈なボディは不要なわけである。
- 上にも書いたように、種を作らない。胞子と卵子を放出するのみである。
といった点がある。
藻の利用法
藻は、水槽の中などに配置して飾りとして使用するだけではなく、いろんな利用法がある。
- 食べる。昆布・ワカメ・海苔など。
- 物質を抽出する。アルギン酸などが代表。
- 肥料にする。海藻を食べない欧米ではこの使用法が一般的。
- 燃料にする。石油の代替となるバイオ燃料の精製が可能。絞りかすは他の用途にも利用できる。
- 都市鉱山の希少金属の回収に利用。金属類を吸着する特性を利用して金などを吸着。