俗に「ゴム」「スキン」「サック」「近藤さん」などと呼ばれる。
解説
ゴム、もしくはポリウレタンの薄膜で出来ている袋状の避妊具。性交時、勃起したペニスに被せることにより、精液が膣内に流れ込むのを防ぐ。また、体液や粘膜同士を直に触れ合わないようにすることで、性行為感染症の予防にもつながる。そのため妊娠の心配のないゲイのアナルセックスなどにも使用される。
一部風俗店ではフェラチオや素股などのサービスでも着用させているが、「ナマ」を好む客が多いこともありなかなかそうした店舗は増えないのが現状である。
女性の膣内に装着する女性用コンドームも存在するが、ほとんど普及していない。
成立には諸説があるが、古くは古代エジプト期から存在したらしく、動物の腸や膀胱を利用して作られていた。現在のラテックス製は二十世紀に入ってポーランドにて発明されたものである。
さすがHENTAI国家というべきか、日本のコンドーム製造技術は定評が高く、薄さと丈夫さの両立をめざし各社がしのぎを削っている。オカモトは中でも評価が高く、英国のデュレックスとシェアを二分している。・・・さすが変態紳士の国×2。
近年では表面に塗布する潤滑ローションに殺精子剤を含ませた製品なども登場している。
なお、仕様上正しく使っていれば妊娠することなどありえない……ということはなく正しく着用しても避妊率は(大きく低減はできるものの)100パーセントではない。コンドームを正しく付けていても妊娠することはある。”破れて無意味になる”、”あふれる”、”あいていた穴から漏れる”などといった事故で避妊に失敗し、妊娠してしまうケースが後を絶たない。また、装着するタイミングや使用方法を間違えて妊娠に繋がる場合もある。
コンドームによる避妊失敗の確率は3~14%とされる。ピルを女性に飲んでもらえればさらに落とすことができるが、それでも”0”ではない上に、今度は性行為感染症の予防ができなくなってしまう。また、ピルは体質により合うものが簡単に見つからない人もいる。
高い避妊率を求める場合、コンドームとピルの併用がベスト。ほぼ完璧と言える。
もし行為中にうっかりコンドームが破れてしまった、などの事態が発生した際は、72時間以内に女性に婦人科、産婦人科の診療をうけてもらい、モーニングアフターピルを処方してもらえば妊娠を防ぐことができる。しかしモーニングアフターピルは通常のピルよりもきつく、吐き気などの副作用があり、基本はこうした手段をとらなくて済むよう、コンドームが破れないよう正しく扱うことが大事。
ちなみに早漏を防ぐためにコンドームを複数枚重ねて装着して性交に臨む人がいるが、これはゴム同士の摩擦によってズレや破損を招きやすいので、やってはいけない行為である。
当たらなければどうということはないと言わんばかりである。
―余談
相良宗介曰く、「水が1リットルも入る優れもの」らしい。
実際に耐久力はかなり強く、物にもよるが、実際に水を入れてみたところ3リットル近くも入ったという報告もある。そして実際の戦地で使われていた実績もあるらしい。
実生活においては災害等の非常時の水の備蓄には便利かもしれない。
まぁ、本来の使い方ではないのだが…
旧陸海軍でコンドームが売買されており、それぞれ「突撃一番」「鉄兜」の名称である。
前線という極限状態において生物の保存本能が働くためか、特に性欲求の処理は重要な問題であった。
日本国内の各地に存在した遊郭では、軍人は特にお得意様であったという。
2012年のロンドン五輪で十五万個のコンドームが配布されたことは有名。四年間の重圧から解放されてハジける、という事情と、同時に五輪の広告塔で知名度を上げたいという思惑が一致している様子。オリンピックの公式スポンサーにも名を連ねている。