CV:石川界人
概要
祖母の魂子は死神、祖父の来世サバ男は人間であり、死神と人間の混血。父親は、性悪の死神である堕魔死神を統率する稀代のろくでなし・六道鯖人。自身を死神とも人間とも言い切らないため、出会ったばかりの桜を戸惑わせた。
現世に彷徨う幽霊を来世へと誘う輪廻の輪に乗せる仕事をしており、幽霊が持っている「この世への未練」を無くすことで、成仏を促して回っている。
普段着が中学時代の学校指定のジャージで、上から黄泉の羽織を纏うというなんだかちぐはぐな出で立ち。貧乏であることを理由に時折ふてぶてしいまでの態度をとり、高校指定の制服やジャージも事実上の購入拒否状態である。その特異な姿から、校内では有名人。
1年4組に在籍しており、席は桜の右隣。教室の中央なのでかなり目立つ。
校内に置かれた百葉箱にお布施とお供えを添えて依頼をすると、幽霊絡みの悩み事が解決する――という噂を自ら流しており、主にそこからの依頼を受ける形で死神の仕事をこなしているが、決して順調とはいえず、依頼の達成は大抵が赤字に終わる。
クールで社交性に欠けるが、心優しく義理堅い性格。正義感も強く、一度受けた依頼の遂行のためなら予算オーバーも厭わない。仕事の際は、なるべく無関係の人を巻き込まないスタンスをとっており、桜を巻き込むことにも思うところはある様子。
根っからの貧乏思考であるため、稼ぎにならない(=依頼がない)霊の場合は見つけても放置する場面が多々見られる。どこか抜けている所があり、催眠術をかけきれなかったり、追い払おうとした幽霊に食べられることもある。
祖父が亡くなるまでは魂子と3人でわりと裕福に暮らしていたようだが、とある理由と家賃節約のため、現在は高校のクラブ棟の一室に住み着いている。浄霊で得られる依頼料だけでは生活が苦しいため、造花の内職で生計を立て、六文や桜の差し入れで食いつないでいる。特に美味しい食べ物を前にするとポエマーと化し、表現力も豊かに(例:桜の手作り弁当=宝石箱)。
稀に大金が転がり込む、タダで物が手に入る、贅沢ができるなどのチャンスは巡ってくるものの、その度に邪魔が入っては何かと損をする不幸体質。金銭的なダメージを受けると血反吐を吐いたり、血の涙を流したりしている。
車酔いする性質で、バスに乗ると即効で顔を真っ青にする。
作中ではなかなかの美少年として認識されているらしく、文化祭ではわけあってメイド姿を披露。女子からの評判もよく、女装コンテストで優勝した。
能力
純血の死神ではないため能力で劣る部分が見られ、浄霊用の死神道具を用いてそれを補っているものの、消耗品も多いために道具代がかさみ、貧乏からの脱却を妨げる一因となっている。とはいえ成果だけを見るなら、浄霊の実力は純粋な死神と比べてもかなり優秀。
りんねの死神道具のほとんどは、若手死神講習会で手に入れた試供品や、安価ながらも効能が劣化した中古品などが多く、新品の正規品は低額のものしか使われない。
りんねの技
- 火車烈断(かしゃれつだん)
「輪廻の輪」がある世界でお金を渡すと、金額相応の力を持つ火車が出現し、それを幽霊ないし悪霊に投げつけることで現世への未練を断ち切らせる。悪霊の場合は幽霊の10倍の価格を払わなくてはならない(50円→500円)。
- 冥戸遮断(めいどしゃだん)
紙幣を石の壁に変化させて、あの世の入口を防ぐ。500円を大金扱いしているりんねにとってはそこそこのハードル。
- 千の風気流(せんのかぜストリーム)
たくさんの千円札(別の紙幣やニセ札でも可)を突風に乗せて、手裏剣の様に飛ばすド派手な大技。その性質上、貧乏なりんねには滅多に使えない。
桜との関係
詳細は、カップリング記事「りんさく」を参照。
小犬の幽霊を浄霊中に出会った(一方の桜も、男子学生の霊と対峙していた)。当初は、桜をトラブルに巻き込むことをあまり快く思っていなかったが、彼女の人柄に触れ、絶大な信頼を寄せていくようになる。浄霊の手伝いや差し入れ等々のサポートには非常に感謝しており、特に彼女がときどき作る弁当を「宝石箱」と評して気に入っている。
現在は、お互いに付かず離れずの距離を保った関係を維持している。
しかし、桜に危機が迫った時には真っ先に駆けつけたり、身を案じたりするなど、彼女のことを非常に大切に思っているような節が度々見られる。
手編みのマフラーをもらって感動したり(その後の話でも、彼女から貰ったマフラーを巻いている)、他の女性からアプローチされるところを見られて動揺したりするなど、十文字に負けず劣らず彼女の動向に一喜一憂している。
実は過去に一度、桜の着替えをうっかり覗いてしまったことがある(この時の桜は霊が見えなくなるキャンディーの効果を受けていたため、本人には知られていない。一緒にいた六文はフォローのつもりか「口止めする」と言ってりんねのゲンコツを喰らった)のだが、その時の反応を見る限り、そっち方面に関しては奥手で純情なようである。