概要
1988年放送開始。朝日放送制作、関東広域圏を除く全国30局および関東圏独立UHF局4局で放送されている。今時ネットなら数分で解決しそうな視聴者からの依頼を芸人が探偵に扮し、芸人よりも面白い素人に根負けして凹みながら調査するテレビ番組。
むしろWebでアッサリ解決させず、実際にやってみるアナログなスタイルが特徴。多くは(「娯楽番組」と称している通り)笑いを提供することが多いが、時には思わぬ大発見につながったり、感動を呼んだりするのも特徴である。
探偵局長
初代:上岡龍太郎(1988年3月~2000年4月)
二代目:西田敏行(2001年1月~現在)
放送時間
近畿広域圏:毎週金曜夜11:17~0:12
近畿圏以外の放送時間は地域によってまちまちであるが、「金曜ナイトドラマ」の後に約1時間遅れ(金曜深夜0:20頃~)で放送される局が最も多く、次いで土曜深夜0:30前後から放送する局が多い。東京MXテレビや鹿児島や沖縄では土日の昼間~夕方に、MXテレビ以外の関東独立UHF局はゴールデンタイムに放送されている。しかし時間帯はほぼ同一でも地域によっては1~2週遅れで放送されている。
視聴率と関東での放送状況
深夜帯の大阪のローカル番組であるに関わらず、特に関西圏の視聴率は好調で息の長い番組である。裏番組で料理の鉄人が放送されていた時も常時20%を越えてた(10%台だと低いと番組内で言われていた)から、人気ぶりは分かるだろう。
歴代最高視聴率は32.2%(1998年5月1日放送)。占拠率で言うと実に60%近くに達していたという。なお30%超えは合計5回達成している。
現在では全盛期ほどの勢いは見られないものの、それでも平均18%前後の視聴率をキープしており、ゴールデンタイムの番組を押しのけて関西エリアのバラエティ番組の視聴率トップの座に座ることが多い。今もなお生き続けている「お化け番組」であると言える。
一方で関東圏では番組が持つ関西的な「お笑い」のノリが合わないのか不調&冷遇されており、同じ朝日系列でありながらテレビ朝日では1992年11月に放送が開始されたものの、放送時間が定まらず流浪の末2005年3月にネットが打ち切られてしまった。それ以降はCS放送のスカイAか、独立UHF局の東京MXテレビ・テレビ神奈川・テレビ埼玉・とちぎテレビのいずれかの局の電波が入る地域でないと観られない状況にある。
テレビ朝日では2009年3月、番組開始20周年を記念した「探偵!ナイトスクープ ザ・ゴールデン」で約4年ぶりに日曜のゴールデンタイムに放送された。しかし関西の視聴率が21.4%と高視聴率であったのに対し関東ではわずか5.3%という低視聴率であったため、朝日放送が密かに目論んでいたテレビ朝日での再ネット化を断念することになってしまったと言われている。
有名なネタ
- アホ・バカ分布図・・・「アホ」・「バカ」の境界線を解明するつもりが。
- 爆発たまご・・・「電子レンジでゆで卵を作るのは危ない」ということが世に知られる。
- パラダイス・・・桂小枝探偵の担当。客の来なさそうなスポットを紹介。
- 視聴率調査・・・探偵ナイトスクープ放送日の夜に住宅地に訪問してナイトスクープを観ているかどうかを調査する。
- カーネル・サンダース・・・「カーネルサンダースの呪い」を定着させる。
- 謎のビニール紐・・・番組史上最大のミステリーかつ調査打ち切りによる未解決依頼。未だに打ち切り理由は不明であり、この件は後に都市伝説にまでなってしまっていた。
- ガォーさん・・・夜に中々寝ない困った子供の所に現れる怪人。
- 福本清三・・・1992年、当時一般的にはまったくの無名だった「時代劇の斬られ役の先生の人」を探し出し、できるなら徹子の部屋を出してほしいという依頼だったが、紆余曲折で本当に徹子の部屋への出演を果たす。その後の活躍は同項目参照。