CV:桑島法子
印象
嫌われやすいと言われている乙女ゲー主人公の中ではありえないほどの人気を誇っている。
男性のファンももちろんのこと、女性からの人気も厚く、万人に愛されている人気ヒロイン。
人気の具体的な例として挙げられるのは、まず某乙女ゲー雑誌で好きな主人公ランキング3年連続1位をとったことや、乙女ゲーム主人公としては異例の抱き枕カバーとキャラクターソングデビューを果たしていることなどがあげられる。
また、2016年にアニメ化された薄桜鬼 御伽草子がニコニコ動画で放送された際には、彼女の登場シーンが多くのファンのコメントにより見れなくなるほどの人気ぶり。お前らの愛で見えない
実際、攻略対象はもちろんのこと主人公である彼女に惚れてしまうファンもおり、また、彼女目当てでゲームを購入する男性プレイヤーも少なくない。
銀魂で有名な人気声優、杉田智和氏も彼女のファンであることが明かされた。
容姿は桃色の着物に袴。黒髪を高い位置で結っており、腰には小太刀。本人は完璧に男装しているつもりだったらしいのだが、(一部の鈍感な人々を覗き)大体の面子に初見で女性だとばれている。ネット上でもこんなにかわいい子が男なワケがないというようなコメントが相次いだ。
また、公式公認のちっぱい。しかし、このちっぱいが可愛いと思う人も結構いたりする。本人は結構気にしているらしい。
性格は真面目で礼儀正しく謙虚。一歩引いて男を立てる、といったまさに大和撫子という言葉がそのまま人物になったかのような彼女。
人を疑うという事を知らず、何でも素直に受け止めてしまうお人好しであるため、しょっちゅう沖田などにからかわれている。
小太刀はさしているものの彼女自身全く戦えない。
ディレクターいわく、これはわざと。
最も大きな理由として挙げられるのは攻略対象たちの強さをはっきりと明確に伝えるため。
薄桜鬼は「激動の時代を駆け抜けた男たちの背中」をテーマにしているため、「男性陣と共に進み共に戦う」主人公よりも「どんなに辛い時でも傍らに寄り添い、彼らの背中を追い続ける」主人公の方がその意図を伝えやすいと判断したから。
他にも、彼らが生きた時代の常識が「女は守られるもの」だという事にも関係している(実際に女性が活躍を認められ始めたのは明治時代に入ってから。)
そして、製作スタッフから見ても千鶴は思い出のあるキャラらしく「薄桜鬼のヒロインは千鶴だけ」と太鼓判を押されている。
現在はあまりいないが、アニメが放送された時には「戦えばいいのに」「お荷物」という女性などもいた。が、ディレクターの発言を考えるとゲームの概要を理解していない。
さらにいえば決して守られてばかりのお荷物ヒロインと言うわけではない。彼女はとても芯が強く、どんなに苦しくつらい状況になったとしても逃げずに立ち向かえるだけの度胸があり、それがのちに攻略対象、およびファンからの好意を貰うきっかけとなる。
また、新選組の雑用を日々積極的にこなしており、遊戯録弐では斎藤一から「あんたが居なければ困るほどに十分役に立っていると思うが」とまでいわれるほど。、
ハッキリと分かる成果ではないけれど、彼女のおかげで多くの隊士たちが助かっているのもまた事実である。最近発売された薄桜鬼 真改のドラマCDではあの悪態をついてばかりだった沖田からも「あの子には、結構助けられてるよね。僕達だけじゃなくて新選組全体がさ。」というお褒めの言葉をいただけるほど。
しかし本人は自分が戦えず、守られる存在であることをとても気にしている。
だが新選組側としては、彼女に血なまぐさい世界は見せたくないと思っており、むしろ自分に出来る精一杯の事をやり遂げる千鶴を背中を預ける戦友としてではなくとも、仲間だと認めている。
概要
時は幕末。蘭学医の父、雪村綱道は娘と離れ京都で仕事をしていたはずだった。しかし、ある日連絡が
取れなくなった父を心配した千鶴は京都を訪れる。
京都で浪士に絡まれ逃げていたところ、血に飢える化け物、羅刹に会い、千鶴がそこで見たのは、その
化け物を切り伏せる新選組の隊士(土方歳三、沖田総司、斉藤一)だった。羅刹は幕府の機密情報のため、土方や沖田などに殺すと言われたが、行方不明の父を捜す手立てとして生かされることとなった。
年齢は不明だったが、薄桜鬼 真改の特別付録としてついてきた冊子によると16歳。
ちなみに番外編SSLの千鶴はスカートの丈が大変短く、非常にけしからん。藤堂平助は幼馴染らしく手をつないで登校していた。
平助いわく「千鶴の太ももは文化遺産」(公式クリスマスSSより)。
以下、重大なネタバレ
彼女の正体は日本に古くから住まう純潔の鬼。
人間との交わりが進んだ今では純潔の鬼の一族というのはかなり珍しく、そのことをきっかけに
風間千景に目をつけられる。
彼女の一族は東で最も大きな一族だったが、人間たちの理不尽な理由により、皆殺しにされる。生き残ったのは彼女と生き別れた双子の兄、南雲薫。
そして血は繋がっていない分家の父、雪村綱道のみ。
彼女自身はこのことを全く覚えておらず(あまりの衝撃で記憶が混乱したらしい)、綱道自身も千鶴に教えることはなかったため彼女は新選組と出会うまで己が出生の秘密を知らずに生きてきた。
彼女の誕生の秘密はこの物語にとって重大なカギとなる部分である。
この後の展開は是非自分の目で確かめてほしい。