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和田慎二の編集履歴

2017-01-14 02:42:43 バージョン

和田慎二

わだしんじ

日本の少女漫画家、漫画原作者。故人。

概要

広島県呉市出身。1971年、大学生時代に「別冊マーガレット」誌上でデビュー。

男性でありながら「花とゆめ」などで少女漫画を描き続けた異色の作家である。


2011年、61歳没。

秋田書店ミステリーボニータ」に連載中の『傀儡師リン』が未完のままとなった。また半ばライフワークと化していた『超少女明日香』も未完となった。


特色

良い意味で男性らしい感性を生かした骨太なストーリーテリングに特色があり、当時の少女漫画界隈に、ファンタジーと大胆なアクションと壮絶なバイオレンス、および本人曰く「サービス」と称するエロスを持ち込んだ。

代表作『スケバン刑事』は累計2000万部を超える大ヒットとなり、何度もTVドラマ化されている。

TVドラマの劇場版では「ヨーヨー売り」として顔出し出演もしている。


自作品の中に、自身をキャラクターとして頻繁に登場させる事でも有名。「男のくせに少女漫画家の岩田慎二」がそれで、私立探偵の神恭一郎とは腐れ縁的な間柄らしく、時にうざがられながらも作品中の謎に関わる蘊蓄を語り、それが手掛かりになる、といった役回りが多かった。


後年には漫画原作や青年誌等での執筆も多く手がけていた。



「皆殺しの和田」

物語がクライマックスや終局に近づくと登場人物をよく殺すことで知られる。

殺しはしない場合でも、精神崩壊に追い込んで物語から退場させる、という手法も頻繁に使用する。

骨太なストーリーテリングで広げた物語風呂敷を畳む際に「キャラクターのリストラ」を多用して、伏線を切るためである。また、和田の「皆殺し」は人気キャラほど物語の必然性に関わる事無く被害に遭いやすい一面もある。乱暴に言えば「このキャラ人気出てきたから殺そう」という理由で突然前触れもなく殺られた(精神崩壊させられた)キャラもいる。(冷静に言えば、予想外のキャラ人気によって物語が振り回されるのを恐れたから退場させた、という裏事情があるのだが)


スケバン刑事原作第1部および第2部の終局は、その白眉とも言われ、人気キャラを容赦なく殺し、ファンを奈落の底に叩き落した。

最後には主人公麻宮サキと、作品間スターシステムを担った古参キャラであった神恭一郎すらも殺す徹底ぶりを見せた。また、最後まで生き残ったキャラも「予定では殺すつもりだった」らしい。

このような容赦の無さから、他ならぬ自身のファンから「皆殺しの和田」という異名を奉られるに至っている。


こうした「キャラの死亡率の高さについて」ファンから尋ねられた和田は、「『大逃亡』の時に”なんで殺した!!”って手紙が殺到してねー、それが快感で」と冗談交じりに答えているが、その一方で「それに、それだけキャラに思い入れもして欲しいしね…」とも発言している。


ただ、さすがに熟年期に入ると、やりすぎを意識したのか『怪盗アマリリス』では「主要キャラは絶対に殺さない!」を目標に頑張り、味方側に与したキャラクターには死者を出すことなく、なんとか達成した。(ただし敵側や別勢力のキャラクターは従来通りガシガシ死んでいる。)


エピソード

同時期に「マーガレット」や「花とゆめ」で執筆していた柴田昌弘は和田のアシスタント歴があり、同じくSFアクションものを得意とする男性少女漫画家として、しばしば並び称される。

二人の仲の良さは有名で、共作短編にてそれぞれの代表作のヒロイン(超少女明日香砂姫明日香赤い牙シリーズ小松崎蘭を共演させた事もある。また同作品の執筆に当たり、和田は普段作画に使用している丸ペンを、柴田愛用のGペンに持ち替え、画風を近づける工夫をしている。


2人で対談を行った際には「イメージ崩しの男たち」などといったコピーが付けられた。

和田も柴田もを蓄えた男臭い風貌であり、むさい男が美少女主人公に「花とゆめ」とかでマンガを描いているのは、読者の少女たちからすると、漫画のイメージが崩…いや異色だったのである…。


新谷かおるとはオタク仲間として親交が深く、綾波レイフィギュアを一緒に買いに行くなどしていたため「(和田)シンジと(新谷)カヲル」などと呼ばれることもあった。


和田の作品に影響され漫画家となった竹本泉とも親交があり、画集「竹本泉☆WORLD」では対談もしている(竹本の作風には和田と全然共通点が無く、むしろ対極的であるが)。


代表作


など多数


外部リンク

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