概要
オスの大アゴがとても大きいのが特徴であり、メタリフェルホソアカクワガタのように大アゴが体長の半分以上を占める種類もある。その奇抜な体形から人気が高い。また、長い触角を有する。
メスはオスに比べて体がとても小さい。
体長は種類によって差があり、エラフスホソアカクワガタのように体長100mmを超える大型のものもあれば、体長50mmにも満たないような小型のものもいる。
また、色彩が多いのも人気の理由の一つであり、種類にもよるが、赤、青、緑、紫など実に豊かである。
食性としては樹液をあまり好まず(とはいえ飼育下では食べることもあるが)、花の蜜を吸うことが多いというのが特徴である。
大きな大アゴは、不安定な花や茎にいる状態でも格闘できるように進化した、という説もある。
高い山に住む種類が多く、総じて高温に弱い。また、昼行性である。
人気は高いものの寿命が短いため、飼育難易度は比較的高めである。
長い大アゴは一見するとチリクワガタ(コガシラクワガタ)のようにそれほど挟む力は強くないのでは?と勘違いされやすいが、必ずしもそうではなく、挟まれると出血することもあるので、油断は禁物。
体長の割に大アゴが大きい点と低温を好む性質などから、ミヤマクワガタと比較的近縁ではないかという説もある。
主なホソアカクワガタ
エラフスホソアカクワガタ
インドネシアのスマトラ島に分布。ホソアカクワガタ属の最大種。
「エラフス」は鹿を意味している。(体を腹側から見ると大アゴが鹿の角っぽく伸びているのがわかる)
詳細は当該記事を参照。
メタリフェルホソアカクワガタ
インドネシアに生息。ホソアカクワガタ属の中ではエラフスに次いで2番目に大きい種類。
体長の半分以上が大アゴを占めるのが特徴。大アゴは長く直線的に伸び、根元と内歯の間に3~4本の突起がある。
詳細は当該記事を参照。
インペラトールホソアカクワガタ
パプアニューギニアからインドネシアにかけて生息。「コウテイホソアカクワガタ」とも呼ばれる。
他の大型ホソアカクワガタに比べて大アゴが太めでガッチリしているが、体の光沢が弱いのが玉に瑕。
詳細は当該記事を参照。
アラガールホソアカクワガタ
フィリピンのパラワン島に生息する。ミヤマクワガタのような姿をしている。藤(ラタン)の花の汁が好物。
新甲虫王者ムシキングには激闘4弾から参戦。階級SR、肩書きは「華やかな秘境の番人」。必殺技はチョキ、「ラタンエッジ」。