曖昧さ回避
- 共和政ローマ期の剣闘士。→スパルタクス。当項にて記載。
- 「FF13」に登場するモンスター。→スパルタクス。
- アラム・ハチャトゥリアンの作曲によるバレエ作品。→スパルタクス。
- ベルギーの作曲家、ヤン・ヴァンデルローストの作曲による吹奏楽オリジナル曲。(交響詩「スパルタクス」)
- 「Fateシリーズ」に登場するバーサーカーのサーヴァント→スパルタクス(fate)
概要
スパルタクス(Spartacus)は、共和政ローマ期の剣闘士で、「スパルタクスの反乱」と称される第三次奴隷戦争の指導者である。ローマの歴史に楔を打ち込んだ英雄だが、奴隷階級であったため彼個人を記した史料は乏しく、多くが謎に包まれた人物である。
紀元前73年に、仲間の剣闘士とともに南イタリアのカプアの剣闘士養成所を脱走して、ヴェスヴィウス山に立て籠もり、ローマの討伐隊を何度も撃退した。スパルタクス達の活躍は過酷な支配体制に苦しめられていた奴隷達のあいだで瞬く間にうわさとなり、彼らを頼って数多の奴隷達が集結する騒ぎとなった。
決起から一年足らずの間に近隣の奴隷たちが反乱に加わった結果、スパルタクス軍は数万から十数万人の大軍に膨れ上がった。紀元前72年には執政官の率いるローマ軍団を数度にわたって打ち破り、イタリア半島を席巻した。
紀元前71年になると、クラッススの率いる軍団によってイタリア半島南端部に封じ込められ、スパルタクス軍はローマ軍との正面決戦に挑まざるを得なくなった。クラッススとの決戦に敗れた奴隷反乱軍は敗れて全滅し、スパルタクスも戦死した。
スパルタクスが展開した第三次奴隷戦争は奴隷達の反乱戦争の中でも最大規模のものとなり、ローマ共和国を震撼させることとなった。
関連イラスト
関連動画
映画「スパルタカス」劇場用オリジナル予告編
バレエ音楽「スパルタクス」組曲第1番(Spartacus - Ballet Suite No. 1)/アラム・ハチャトゥリアン
交響詩「スパルタクス」(Spartacus - Symphonic Tone Poem)/ヤン・ヴァンデルロースト