日本のお金
日本円とは、日本の通貨単位である。略して「円」と呼ぶ方が多い。
補助単位に「銭」(せん)及び「厘」(りん)があるが(1円=100銭=1000厘)、現在は通貨としては用いられていない(ただし、「銭」は現在も「為替レート(外国通貨と「円」の両替)」、「株価レート(株式の売買価格の変動)」には存在しており、ニュース、新聞で見ることができる)。
明治時代に設定された。旧字体(正字体)での漢字表記は「圓」である。中国(人民元)・韓国および北朝鮮(ウォン)・台湾(ニュー台湾ドル)・香港(香港ドル)・マカオ(パタカ)・モンゴル(トゥグルク)通貨なども「圓」という表記から派生したものであり、東アジアの諸通貨は本質的に「圓」という単位を共有しているといえる(中国語圏で使われる「元」表記は「圓」の同音異体字表記)。
英語表記はyen、略号は¥。
明治4年(1871年)に通貨単位として円が制定されて以来日本でのみ法定通貨として使われていた(ただし、日本の委任統治時代の南洋群島では日本円が流通していた)が、平成26年(2014年)1月よりアフリカのジンバブエで法定通貨に追加された。ただし流通状況は不明で、現地で日本円を出したとしても使えない場合もあるようだ。
ちなみに法定通貨ではないが、北朝鮮でも通用外貨の一つとして通用しており、外国人を受け入れる商店で使用できる。
硬貨・紙幣の種類
- 硬貨:1円、5円、10円、50円、100円、500円
- 紙幣:1000円、2000円、5000円、10000円
このうち2000円紙幣は、発行が停止したこともあり、ほとんど記念通貨のような扱いを受けている。
1円玉/一円玉:最も手に入りやすい硬貨。お釣りと定規代わり以外では使い所があんまりない。
5円玉/五円玉:真ん中に穴が開いている硬貨。「5円チョコ」なるものがある。100円ショップでは重宝する存在だが、最近では税率増加によって5円玉を出さないケースも出てきた。
10円玉/十円玉:硬貨の中で使用頻度が高い。ただ地味。側面にギザギザが刻まれているものはちょっと貴重。何気に百円玉より少し大きい。
50円玉/五十円玉:5円同様穴が開いている。意外と手に入りにくい。
100円玉/百円玉:100円あればゲーセンで一回遊べる。逆に言うと、これがないとガシャポンが買えない。400円ガチャとか大変。
156円玉:幻の硬貨。
500円玉/五百円玉:硬貨の中で最も手に入りにくい存在。他の硬貨に比べデカイ。
1000円札/千円札:ねぇ知ってる?野口さんの顔って左右で違うんだよ。
2000円札/二千円札:現在入手困難。沖縄で大人気。あと某会場で意外と見かけるとか。21世紀生まれの人は存在自体を知らない場合もある。
5000円札/五千円札:高額には高額だがイマイチパッとしない存在。
10000円札/一万円札:現在のところ最高額面。「10000円でうまい棒を1本しか買わない。」でおなじみのお金。実際1000本位買える。
記念通貨
貨幣の種類としては、硬貨はほかに記念貨幣として1000円、5000円、10000円を発行可能である。
また、紙幣は日本銀行法により、政令で定められたもの(掲載したもの)が発行できる。
記念通貨は以下のものがある(発行順)。
- 1000円貨幣
東京オリンピック記念
- 100円貨幣
東京オリンピック記念
札幌オリンピック記念
大阪万博記念
沖縄海洋博覧会記念
天皇在位50年記念
- 500円貨幣
国際科学技術博覧会記念
内閣制度創始100周年記念
天皇陛下在位60周年記念
青函トンネル開通記念
瀬戸大橋開通記念
天皇陛下御即位記念
沖縄復帰20周年記念
皇太子殿下御成婚記念
関西国際空港開港記念
第12回アジア競技大会記念
- 1万円貨幣
昭和天皇在位60周年記念
- 10万円貨幣
天皇陛下在位60周年記念
天皇陛下御即位記念
- 5000円貨幣
国際花と緑の博覧会記念
裁判所制度100周年記念
議会開設100周年記念
皇太子殿下御成婚記念
- 5万円
皇太子殿下御成婚記念
貨幣と法律
貨幣損傷等取締法、貨幣法、日本銀行法など。