概要
無差別格闘早乙女流二代目
元祖無差別格闘流後継者候補(他に候補がいないので実質後継者)。
早乙女流の師匠は早乙女玄馬、元祖無差別格闘流の師匠は八宝斎。
許嫁の天道あかねと結婚し、天道流の道場を相続して無差別格闘流を栄えさせるのが使命。あかねとは両想いだが互いに不器用で素直になれない。
人物
風林館高校1年F組の16歳。呪泉郷の呪いで水を被ると女の子に変身する。お湯を被ると元に戻る。
アニメ版では男の状態は「乱馬」、女の状態の時は「らんま」と平仮名で表現される(原作では「乱馬」と「女乱馬」)。
日本人であるが、中国にいた影響で、とにかくチャイナ服にこだわりを持つ。制服も中華風に改造したものを着用している。
父の玄馬とは全く似ておらず、母親似の端整な容姿の持ち主。それを自負しており、特にらんまの状態では母と並ぶと瓜二つである。
格闘の腕前は主要人物の中でも群を抜く実力者。師匠である玄馬と八宝斎は素行に難はあれど、格闘家としては最高峰クラスの達人であり、日々彼らとの戦いに明け暮れる乱馬もやはり格闘家としては一流の存在である。おまけにやはり最高クラスの達人であるコロンからも教えを受けるという武闘家としては恵まれすぎた環境で育っている。結果、ほとんど我流で技を磨く良牙、ムースや九能帯刀よりも一歩先の実力を持っていることが多い。
武闘家としての最終目標は世界最強の武闘家になって元祖無差別格闘流を継承する事。しかし、八宝斎がアレなのでその辺りの設定はうやむやのまま完結している。玄馬と早雲が辞退した時点で乱馬以外に候補がいない為、継承問題に支障はないのだろう。ちなみに、玄馬は楽太郎(楽京斎)が八宝斎の一番弟子になりかけた時に焦っている為、乱馬を八宝斎の後継者にしたいと考えているようである。
苦手なものは猫とギャンブル(考えがすぐ顔に出るため)。得意なものはスポーツ全般と料理。
アニメでは好物がお好み焼き、たこ焼き。他にパフェという甘党の一面もある。
特に猫は玄馬が「猫拳の特訓」と称して小さいころの乱馬にかつお節をくくりつけて多くの猫がたむろする穴に投げこんだことが原因で気絶する程苦手となり、猫と一緒にいすぎると自ら猫に擬態し暴走してしまう。(しかも、せっかく手に入れた指南書に「その修行方法はまったく意味がないから、やめておくように」と書いてあるのを玄馬が見落としており、乱馬の猫ぎらいにとどめを刺しただけであった)
またたこ焼きは当時スーパーで買えない貴重品で、それだけで第111話が作られたぐらい目ざとい。
格闘と名の付くものには負けたことがない、と常々自慢しているが大抵一度負けてから再戦し勝利するというパターンが多い。
乱馬が言っているのは「公式戦」での勝敗のようである。
勉学に関してはかなりテキトーで、風林館高校に通っているのも形だけという自認している。
高校には私服(黒も似合うのに…)で通っており、校長からは風林館高校で一番の不良と認識されている。
他にも「武闘家にとってテストの点など無意味」と大真面目に主張したりしている。
当初は女物の服を着ることに抵抗していたが、作品が進むにつれプール授業の時は女物の水着を着たり、八宝斎対策に女装(体操服=ブルマも含む)だけでなく女物の下着も着けるようになった。
また、九能程ではないがナルシストな面もあり、好意を寄せる女の子達に対し普段は素っ気無い態度を取っていても、いざ離れていくのを感じ取ると、振り向かせようとムキになることもしばしばあった(「らんま」状態の時は、男性に対しても同様の行動をしている)また紅つばさに「ぶす」(アニメでは「ちんくしゃ」)と言われたことに腹を立て、自分のかわいらしさをつばさに認めさせようと四苦八苦したことがある。
基本的には何事にも正々堂々と正面からぶち当たっていくことを矜持とするが、勝負事以外の面では切羽詰まって冷静さを失うと手段を選ばないことも多く、最早卑劣以外の何モノでもない手段に走ったりすることも…。しかも無自覚だったり、自分勝手な理由付けで良心の呵責まで誤魔化す徹底ぶり。この時のザマは周囲の人間をして「腐れ外道」と言わしめさせるほど。…もっとも、えげつないのはそこに至る思考と発想だけであり、生来のお人好しとおバカさ加減で、実際の行動は大抵笑って済ませられる程度の下らない悪巧みにしかならない。
能力(5段階評価)
パワー :★★★★☆(女らんま時:★★★☆☆)
スピード:★★★★★
テクニック :★★★★★
頭脳 :★★★★☆
ハート :★★★★★
スタミナ:★★★★☆(女らんま時」★★★☆☆)
全てに秀でた万能タイプ。
能力設定はワイド版1巻で登場。
パワー、スタミナ、頭脳にややかげりがある以外は全てが最大値。
これは現在紹介されている11人の中では八宝斎に次ぐ最強クラス。
女らんまは戦闘力自体は男らんまの劣化であるが、スピードやテクニックは下がらず、女の武器も持ち合わせ総合的には男らんまとある程度相互互換の強さ。
技
※沢山あるので、主な物のみを記入する。
飛龍昇天破
女傑族秘拳中の秘拳。通称「温度差の魔拳」。
自らが意図的に発散する冷たい気、相手が発散する通常の熱い気(闘気)を利用して竜巻を発生させる。
武術家の強さと闘気の強さは比例する為、相手が強いほど威力が上がる。
逆に相手が弱いと威力が下がり、温度差が発生しないレベルになると使用すらできなくなる。
参考:乱馬+玄馬+右京の3人に使用すると20%の威力、八宝斎に使用すると100%の威力になる。
猛虎落地勢
御大層な名前だが単なる土下座。
猛虎高飛車
自分の強気を闘気として発射する技で、気が大きくなればなるほど威力も跳ね上がる。良牙の獅子咆哮弾に対抗すべく会得した技で、真逆の性質を持っており、最大威力も互角。だが、乱馬の強気は単なる意地っ張りであることも多く、獅子咆哮弾との競り合いでパワー負けしたり、途中で気が軽くなって弱体化してしまうこともままあった。
火中天津甘栗拳
女傑族に伝わる幻の神拳。一瞬の内に片手で数100発ものパンチを繰り出す。
コロンにお湯をかぶることができなくなる「総身猫舌のツボ」を押されてしまい、治すための丸薬を奪取するために会得した‥のだが、普通、女傑族はこの拳法を文字通り「火中の栗」を拾う修行をすることにより会得するのだが、乱馬の場合、「水槽にたむろするピラニア」を捕まえるという特殊な特訓により会得することに成功している。
ちなみに空想科学読本の検証によるとあのケンシロウより素早い拳で、「高校生に負けるなんて…」と
著者自身を絶句させた!! 聖闘士との対戦検証がないのが残念。
猫拳 ※上記の猫状態になったときの技名
床、木、水などを拳圧でけずり節のように粉砕する。普段の乱馬より数段強くなり、コロンと対等に戦えるようになる。
ただし一度この状態になると特定人物が宥めるまで暴走が止まらず、幼少期が近所の老婆が宥めており、現在はあかねが宥め役となった。暴走中の記憶は残らない。
敵前大逆走
敵前逃亡する。逃げている間に対策を考えるという情けない技だが、父曰く「案外難しい」らしい。
特警ウインスペクター
アニメ放映当時の裏番組だが、人気で勝っていたのはらんま。
だが時を超えて、S.H.フィギュアーツでも僅か2週間差で赤い肩を並べるとはイヤハヤ…。