概要
スタジオディーン製作、全26話。
藤崎竜の漫画「封神演義」をベースにしてはいるが、漫画が連載中だったために。漫画版での結末よりも先に殷王朝は滅亡しており、趙公明や十天君との戦いは描かれていない。その為、本作における主人公の太公望はあくまで案能版をモデルに書かれているため、原作最終巻の大どんでん返しは一切描かれていない。が後にゲームとして補完される。
作者いわく「メタメタ封神演義」
スタッフ
監督・シリーズ構成:西村純二
キャラクターデザイン:小島正士
インダストリアルデザイン:佐藤和巳
美術監督:宮前光春
色彩設計:松本真司
撮影監督:青木孝司
編集:坂本雅紀
音響監督:千葉繁
音楽:酒井良
プロデューサー:小林教子、豊住政弘
製作:テレビ東京、スタジオディーン
キャスト
主なメインキャスト
追加キャスト(ゲーム版にて)
改変
概要にあるように漫画が連載中の時に放送した為や放送時間帯の規制もありストーリーやキャラ設定が変更された点が多々あった。沢山あるので主な点だけまとめる。
太公望→性格がより少年漫画チックになる。
雷震子→漫画では不遇だったが主要キャラ入りしメインエピソードに参加している。
楊戩→黒幕のスパイで太公望の監視役。
黄天化→煙草に規制が入り木の枝になる。突然、謎の弾き語りを始める。
黄飛虎→黄氏が自害する時、禁城へ入りそれを目撃する。
聞仲→最終決戦で太公望と共闘。
妲己→黒幕の傀儡になる。
等々があげられる。
他には序盤からその存在のみが示唆されていた、漫画最大の独自要素である「歴史の道標」も謎の三人組という形でアニメ独自解釈で描かれているが、尺の都合からか思いっきりブン投げられた。視聴者的に解釈するなら伏羲・神農・女媧ではないかと考察もあるが、前途の通り詳細は語られていないため不明。
ゲーム版
いずれもアニメのゲーム作品という名目で出されており、パッケージもアニメイラストで描かれているが、中身は完全に漫画準拠という全体的に大人の事情が垣間見える形になっている。
ジャンルはRPG多めで、評価は大体ハードごとで分かれているが全作品に渡って趙公明が全く自重していないという共通点がある。スタッフに愛されすぎだ。
仙界伝 封神演義
ワンダースワンで発売されたRPG。時系列は漫画開始前。主人公は原典の人物を元ネタとしない完全にオリジナルキャラクターな作品である。若干時間軸に矛盾が生じるものの、キャラの再現度およびキャラゲーとしての評価は非常に高い。
仙界伝弍 〜TVアニメ仙界伝封神演義より〜
ワンダースワンカラーで発売されたPRG。時系列は漫画終了より数年後。
成長した黄天祥が主人公であり、再び暗躍し始めた妲己たちを追っていく物語となっている。こちらも前作同様キャラゲーとしての評価は高いが、妲己の扱いには賛否が別れている(というか妲己は元々漫画の時点でそのラストを是とするか否とするかが人によって別れる扱いであったため、その逆を行った本作もまた賛否が別れるのもやむなしといったところか)。漫画において太公望が作り上げたシステムを信じるか疑念を呈すかの選択肢がいくつか発生し、それによりEDが二つに分岐する。太公望は隠しキャラ。
仙界異聞録 準提大戦 〜TVアニメ-ション「仙界伝封神演義」より〜
GBCで発売されたSRPG。物語は漫画の仙界大戦決着直後からスタートし、謎の陣「蒼州列島」からの脱出を目的として戦い進めていくこととなる。
タイトルが示す通り、漫画未登場だった原典の人物である準提道人をキーパーソンとし、彼を取り巻く本作の完全オリジナルキャラクターと関わりを持っていく。評価の極端なWSソフト系列とPSソフト系列に挟まれて空気気味だが、作品としては手堅い作りとなっている。シナリオ分岐やキャラの取捨選択、会話差異などが多い周回プレイを前提とした作品。あと攻略本にないアンニュイ学園EDが存在する。
仙界大戦 〜TVアニメーション仙界伝封神演義より〜
PSで発売されたRPG。漫画の仙界大戦までのストーリーをアニメとはまた異なる運びで再構築した作品。各キャラを主人公とした章分けシナリオの後、一つのストーリーへとつながる形となっている。妲己最終形態がアニメからさらに(エグい方向へ)グレードアップした。キャラ崩壊やスタッ腐の暴走が散見される点などからキャラゲーとしての評価は微妙なところ。テラ子安。
仙界通録正史 〜TVアニメーション仙界伝封神演義より〜
PSで発売されたサウンドノベル形式のソフト。その評価は迷作の一言に尽きる。各キャラのセリフや演出などを自由に組み合わせて独自の物語を作っていくゲームであるのだが、ギャグ台詞も充実しておりプレイ次第ではとにかくカオスな事態が出来上がる。テラ子安。
評価
前半は漫画版に沿っていたが後半からは完全にオリジナル展開になり物語の締めを姫昌の死と周としての再出発を持ってきており、限られた時間の中でキャラと世界観を見せる基本構成の発想や米倉千尋氏が歌うOPやED、BGMの評価は高い。
ただキャラやストーリー改変が強く、漫画版とは別物になっており放送当時から今に至っても賛否があり黒歴史としている人もいるがアニメ単体で見ると決して悪いものではない。そして皮肉なことにリメイク版として制作された『覇穹封神演義』が大変な事になっているので、再評価する人も出てきている。
関連動画
関連項目
鋼の錬金術師 ハーメルンのバイオリン弾き 同じく連載中にアニメ化され改編が賛否を呼んだ。