スペック
機体名 | ライトニングサイクス |
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番号 | EZ-035 |
所属 | ガイロス帝国 |
分類 | チーター型 |
全長 | 18.4m |
全高 | 8.8m |
重量 | 65.0t |
最高速度 | 325km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装 |
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概要
ガイロス帝国軍のチーター型ゾイドで、サイズは中型ゾイドクラスに相当。チーター型はゾイド史上初のモチーフであり、2017年の段階では当機と後年のグラビティサイクスの2種類しか存在しない。
コマンドウルフやブレードライガーとの高速戦闘に苦戦を強いられたガイロス帝国軍が両機を能力・量産性で勝る高速戦闘用ゾイドとして開発した機体で、バトルストーリーにおいては同軍の次期高速戦用ゾイドとして登場。ヘルキャットの隠密性とセイバータイガーの格闘能力、そして突出したスピードが本機のコンセプトであり、限定的にオーガノイドシステムも使用している。
しかし、その高速性能はライガーゼロやブレードライガーACなどの登場によって優位性はなくなり、更にライガー系に比べてパワーで劣ることや、高速格闘戦闘ゾイドである故の火力不足、オーガノイドシステムの採用による製造コストの高騰を招き、活躍の場はそれほど多くはなかった。
また、ライガーゼロに先駆けてストライクレーザークローが装備されており、状況に応じて爪を展開・収納することができるが、当機のモチーフとなったチーターはこのように爪を出し入れすることはできない。
コトブキヤのHMMシリーズではストライクレーザークローに更に詳細な設定が付け加えられ、ライガーゼロのように爪を広げることができるようになっている他、背部にマイクロミサイルポッドと腹部に格納式の衝撃砲を新たに装備しており、本家よりも更に攻撃力が向上しているが、こちらは本家シリーズとは異なるHMMシリーズ独自の設定となる。
アニメでの活躍
無印『ゾイド』のガーディアンフォース編にて古代ゾイド人の技術をひな型に開発された。リミッターをかけ、拘束具を身に着けた状態でも高いスペックを発揮したが、リミッターをかけていた段階であるにもかかわらず、テストパイロットがその負担に耐えられずに気絶、その結果崖に突っ込んでしまいその影響でゾイドを動かすにあたって必要なメモリーバンクが損傷し、ロールアウト直前で暗礁に乗り上げてしまう。
その代案としてジェノブレイカーとの戦いで瀕死のダメージを受けていたアーバインのコマンドウルフのメモリーバンクを移植しようとするが、アーバインはこれを頑なに拒否。しかしムンベイの説得により最終的にこれを了承する。
その後ルドルフが会談の為に訪れていた会場が襲撃され、その援護のために不完全な状態で出撃。一時は機体の分解の危機すらあったが、アーバインの叫びにコマンドウルフが答えるかのごとく覚醒(この際、コマンドウルフの影響でキャノピーの色が帝国ゾイド系のグリーンから共和国ゾイド系のオレンジに変化する)。現場へ急行し、敵を蹴散らしルドルフとルイーズ大統領を救出する。
その後は晴れて正式にアーバインの愛機となり、バンのブレードライガーやトーマのディバイソンと共にジェノブレイカーやデススティンガーとの死闘を演じることになる。元々格闘戦を得意とするゾイドではあるが、アーバインはコマンドウルフでの戦いが長かったせいか射撃戦を行うことが多かった。
なお、監督が同じ作品である『ロックマンエグゼ』では、ファイアマンからヒートマンへと受け継がれる際に、セリフはほぼ一字一句、担当していた声優らがほとんど集う、展開も全く同じというセルフパロディが描かれている。
『ゾイド新世紀/ゼロ』では賞金稼ぎのジャック・シスコおよびケリー&クリス(タスカー姉妹)の愛機として登場。目の色はグリーンで、タスカー姉妹の機体は一部の装甲が赤く塗装されている。前作にも増して迫力のある高速戦闘を披露し、前作では控えめだった格闘戦の描写も増えている。高速戦闘ゾイドオンリーでミリ単位のコンビネーションを敢行し、スペック以上の戦闘を可能にするなど機体の限界を理解した上でそれを引き出して戦い、ビット参入後のチーム・ブリッツに初黒星をつけた。
キットとして
旧トミー(現タカラトミー)より発売されたポップアップキットはモーター駆動方式で、動力部の小型化と外付け式の電池ボックス(ブースターパック)によりスリムな体型を実現。単4電池2本で稼動し、尻尾を上下に動かすことでコマンドウルフと同様に低速/高速の2スピード機構を再現している。
尻尾のスイッチとコックピット以外にも下顎と首、ウイングスタビライザーとバーティカルスタビライザーが可動し、ストライクレーザークローも内側に折り畳んで収納することができる。ブースターパックは僅かながら仰角を取ることができるが、構造上砲塔の旋回は不可能となっている。また、ブースターパックを取り付けるコネクターには別売りのゾイドコントローラーが接続可能。
後にコトブキヤからは動力機構を持たないHMMシリーズのキットが発売。ポップアップキットから更にスリムな体型になり、脚部や腰部などには豊富な可動部が設けられ、ブースターパックも仰角に加えて左右に旋回できるようになった。
更にHMMシリーズ独自のアレンジとして採用された背部のマイクロミサイルポッドと腹部インテークのAZ2連衝撃砲はパーツの差し替えなしで展開・収納が可能。ストライクレーザークローの収納・展開ギミックはポップアップキットのものをベースにしているが、前述の展開状態を再現するにはパーツの差し替えが必要となる。なお、クリア素材で成型されたゾイドコアは胸部インテークの後方スペースに格納されていて、取り外しも可能。