紅魔館 とは東方紅魔郷などで登場するレミリア・スカーレットを主とする洋風の館である。
レミリアをはじめとして、この館の住人である紅美鈴、パチュリー・ノーレッジ、小悪魔、十六夜咲夜、フランドール・スカーレットが登場する作品につけられることが多いタグである。
特に紅魔館らしき建物と一緒に描かれる場合、ほぼ確実にこのタグがつけられる。
概要
レミリア・スカーレットが幻想郷に来た際に、一緒に幻想入りしたとされる深紅の洋館。
質より量の精神で大量の妖精メイドが働いているが、メイド長である十六夜咲夜曰く、ほとんど役に立たないらしい。
手際が悪い所為で自身の食事の用意と、洗濯だけで一日が終わってしまうとか。
だが儚月抄や三月精を見る限りではちゃんと仕事をしているので、たぶん十六夜咲夜の手際が良すぎるのだろう。
また屋敷内は十六夜咲夜の能力によって空間拡張されており、外観よりも広い。
さらに主人であるレミリア・スカーレットが「子供」であるため、実質的にこの館を取り仕切っているのは十六夜咲夜だといっても過言ではない。
ちなみに屋敷内を無駄に拡張しすぎたために掃除が大変。
十六夜咲夜曰く、「時間でも止めないとやっていられない」とのこと。実際に十六夜咲夜は時間を止めて業務をこなしている。
レミリア・スカーレットが思いついたイベントの会場になることも多く、博麗神社に次いで出番の多い建築物である。
場所
妖怪の山の麓かつ、「霧の湖」にある島の畔に建っているとされている。
設定上は近くに廃館となったプリズムリバー邸がある。
外観
基本的に紅色を基調としており、門から屋敷へと続く道(紅魔郷3面)も赤色に統一されている。
また、屋敷には時計台があり毎晩真夜中にのみ鐘が鳴らされる。
主であるレミリアの弱点である日光を防ぐため、館には窓が少ない。
求聞史紀によれば「周りの景色に対して酷く浮いている」らしい。
ちなみに湖に面する門と庭は門番にして庭師である紅美鈴の管轄。
よく湖側から館の敷地に進入しようとしてくる妖精などに対して積極的に迎撃を加えており、レミリアはその光景を暇つぶしの一環としている。
内装
屋内も赤色を基調とした装飾となっている。
館の外観に比べ内部は広く見えるらしいが、これは咲夜が自らの能力により空間を操作しているため。
現在、以下の内装が判明している。
・エントランスホール
東方緋想天にて登場。
弾幕戦を行えるほど広く、中央には光る魔方陣のようなものが回っている。
・ホール
儚月抄にて「ロケット完成記念パーティー」などを行った。
東方登場キャラのほとんどを収容できるほど広く、イベントなどで多用されているようだ。また舞台もある。
・大図書館
紅魔郷ステージ4の舞台。パチュリー・ノーレッジの私室とも呼べる場所である。
正確な位置は不明だが、紅魔館の地下に存在し、窓などはなく、風通しが悪く上に日当たりもないのでかび臭い。
見渡すほどの膨大な書物が貯蔵されており、その多くは外の世界の本で、魔道書から漫画までなんでもござれ。
中にはパチュリー・ノーレッジの自筆魔道書なども置いてある。
その知識量は幻想郷最大であり、調べものをするために幻想郷住人が利用しにきたり、霧雨魔理沙がコソ泥を働きにきたりする。
二次創作においては同人誌などもある。ちなみに日々幻想入りした書物が勝手に増えているとか。
東方儚月抄(4コマ)でプールを作っり、東方儚月抄(漫画)でロケット製作所兼発射場になったりと、かなりの多様性を見せる。
また発射場となった際はどこかの秘密基地よろしく天井が大きく開いたりなんかもした。
ちなみにこの図書館を「ヴワル魔法図書館」呼ぶことがあるが、それは誤りであり、ヴワル魔法図書館はBGMのタイトルである。
これはよくある間違いで、公式書籍であるはずの「東方三月精 ~ Eastern and Little Nature Deity.」ですら間違っていた。(参考:東方三月精 正誤表))
・地下室
大図書館のさらに地下にあると思われる場所。
レミリア・スカーレットの妹であるフランが監禁されている。
フランは出ようと思えば外に出られたが自分で中から出ようとはしない。
しかし今では紅魔館内を徘徊していることがある。
またそこへ続く道は迷路のようになっており、三月精が迷い込んだことがあった。
公式作品での登場場面
「東方紅魔郷」ではExを含め、3面以降はすべて紅魔館の敷地内を舞台としている。
また、弾幕格闘ゲームである「東方萃夢想」「東方緋想天」「東方非想天則」では、紅魔館の時計台近辺、エントランスならびに大図書館がステージとして存在している。
各書籍作品でも何らかの形で必ず登場している。