蛮機族ガイアークとは、スーパー戦隊シリーズ第32作「炎神戦隊ゴーオンジャー」に登場する悪の組織である。
概要
11の世界の一つ、ジャンクワールドに住んでいる生命体。
炎神たちが暮らすマシンワールドを襲撃するも失敗し、3大臣はヒューマンワールド(地球)に逃げ込み、そこにヘルガイユ宮殿を構える。
彼らはヒューマンワールドの環境を破壊し、ガイアークが住みやすい環境を作ることが目的である。
人間とは美的感覚が異なり、「美しい」は侮辱の言葉となる。
当初は3人の大臣が主導していたが、終盤では高官が登場し、3大臣に代わって指揮を執った。
基本的にエネルギー源はオイルだが、ガイアーク3大臣は侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャーでは酒を飲んだり、寿司を食べていた様子があった事から、恐らくガイアークも人間の食事を取ることも可能だと思われる。
ガイアーク3大臣
第1話から登場している幹部。彼らはお互いの力を認め合っており、時には競い時には協力する。悪の組織の幹部としては珍しく和気藹藹とした雰囲気を醸し出しており、中盤のヨゴシュタインの独走による軋轢はあったものの、最期を迎える時まで仲間として思いあう絆を持っていた。
彼らの名前はすべて「汚」の訓読みから採られている。
『VSシンケンジャー』では、害統領バッチードの召集により三途の川の底から引き上げられ再登場。しかし当の3人はガイアークにとって天国同然の穢れに満ちた川の底での生活に満足しており、召集を断り梅盛源太の寿司を食い逃げした。
『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』では、3人共死んでいるにも関わらず、魔空監獄に収監されていた。
『炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX』では、肉体を取り戻している。
害地大臣ヨゴシュタイン
声:梁田清之
ガイアーク3大臣の一人で総裏大臣ヨゴシマクリタインの息子。害地目の蛮機獣を従える。語尾に「~ナリ」がつく。
害気大臣キタネイダス
声:真殿光昭
ガイアーク3大臣の一人。害気目の蛮機獣を従える。語尾に「~ゾヨ」がつく。
害水大臣ケガレシア
演:及川奈央
ガイアーク3大臣の一人。害水目の蛮機獣を従える。語尾に「~おじゃる」がつく。
蛮機族関係者
害地副大臣ヒラメキメデス
声:中井和哉
GP-15から登場したヨゴシュタインの部下。ヨゴシュタインの忠臣で、高度な知性を誇る策略家。
害地副大臣デタラメデス
作戦の失敗が続き万策尽きたヒラメキメデスが苦悩の末に導きだした答である「圧倒的な力で問答無用にねじ伏せる」事を体現する為に、蛮機獣100体分のビックリウムエナジーを自身に注ぎ込みパワーアップした姿。
知的さは完全に失われ、ひたすら力任せで出鱈目な戦法を取るようになった。相手の行動を読んで対応するゴーオンゴールドの戦闘スタイルを打ち破り窮地に陥れたが、戦法などお構いなしに気力で突っ走るゴーオンレッドとの真っ向勝負に敗れ死亡する。
知性に異常をきたしていても最期までヨゴシュタインに対する忠誠心は揺らぐ事は無かった。
彼の死にヨゴシュタインは喪に服し、宮殿に遺影まで飾られた。
元害地副大臣ウラメシメデス
戦死して亡霊となったヒラメキメデス。サムライワールドの妖怪・伐鬼や霊界で意気
投合した亡者たちと共に怨みを晴らそうとした。
害水王子ニゴール・ゾ・アレルンブラ
声:野島健児
GP26に登場。蛮機族害水目の名門の由緒正しきアレルンブラ家の害水王子。
蛮機族でありながら人間と同じ価値観を持ち、美しく清潔なものを愛するため、ケガレシアからは
「変態」呼ばわりされている。
名前は「濁る」、苗字は「荒れる」「アンブレラ」「アルハンブラ宮殿」から。
害水機士ウズマキホーテ
GP25に登場。蛮機族の名門アレルンブラ家を守り、ニゴールに仕える害水機士。
蛮機族ホロンデルタール
GP35に登場。ヨゴシュタインが復活させた伝説の蛮機族。
ダイナワールド(中生代の地球)を滅ぼすほどの力を持っているが、最期はエンジンオーG12に敗北した。
名前は「滅んでる」とネアンデルタール人のもじり。
高官
終盤から登場する、3大臣より位が上の大臣たち。
3大臣の手ぬるいやり方に業を煮やし、指揮権を簒奪する。
掃治大臣キレイズキー
声:竹本英史
GP43,44に登場。害水目出身。語尾に「~であります」が付く。
危官房長官チラカソーネ
声:島田敏
GP47に登場。害気目出身。口癖は「~なのーね。」
総裏大臣ヨゴシマクリタイン
声:梁田清之
GP47~50に登場。害地目出身でヨゴシュタインの父親。語尾に「~ナリナ」が付く。
構成員
蛮機獣
ガイアークがヒューマンワールドを征服するために送り出す機械生命体の総称。
それぞれ「害地目」「害気目」「害水目」に分類され、3大臣が合同で作った場合は「スペシャル目」と呼ばれる。
出撃の際にはウガッツを数体引き連れ、破壊活動を起こす。
3大臣の命令には「かしこまり~」と忠実に従い、倒されるとそれぞれ個性的な断末魔を残す。
蛮機兵ウガッツ
スクラップから生まれるガイアークの量産型戦闘員。バイクに変形することもできる。
ガイアークの戦力
ヘルガイユ宮殿
ガイアークの本拠地で、ヒューマンワールドのどこかにある。
心臓部には、「デウス・ハグル・マギア」と呼ばれる巨大な歯車が回っており、ウガッツや蛮ドーマを大量生産させる。
このデウス・ハグル・マギアは、別次元を繋ぐ扉にもなっている。
名前はベルサイユ宮殿に、「地獄」(hell)と「害」をあわせたもので、デウス・ハグル・マギアは「デウス・エクス・マキナ」から。
ビックリウムエナジー
キタネイダスが開発した蛮機獣を巨大化させるエネルギー。ただし、劇薬であるため、多量に摂取すると暴走を起こしてしまう。
巨大化するときは「サンギョーカクメーイ!!」と叫んで巨大化する。
終盤では、ヨゴシマクリタインが開発したさらに強力な「ドッキリウムエナジー」も使用され、こちらは「チョーサンギョーカクメーイ!!!」と叫んで巨大化する。
蛮ドーマ
カマドウマがモチーフになっているマシン。飛び跳ねて移動する地上モードと羽を広げて飛行する空中モードに変形する。ヒラメキメデス専用の蛮ドーマスペシャルも存在する。
大抵は新しく登場した炎神の噛ませ犬にされる。
害統領
害統領バッチード
声:銀河万丈
映画『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!』に登場した、ガイアークの害統領。
本編の最終回にて、存在が示唆されており、彼を倒すために別次元へ向かう所で本編は終わっている。
害統領ババッチード
声:銀河万丈
『海賊戦隊ゴーカイジャー』第35話,第36話に登場した、2代目の害統領。
ゴーカイジャーをガンマンワールドに誘い込み、鎖国バリアを仕掛け、ゴーカイジャーが不在のうちに地球を支配しようとした。
その他
保蛮官チラカシズキー
声:黒田崇矢
『海賊戦隊ゴーカイジャー』第35話に登場した、ババッチードの部下。
ガンマンワールドで暴れまわるが、彼は囮に過ぎず、ゴーカイジャーを誘い出す罠だった。
ちなみに頭と手足はチラカソーネ、胴体はキレイズキーの流用である。
声は『ボウケンジャー』で闇のヤイバを担当した黒田崇矢であり、ババッチード役の銀河万丈とは、同じ主従関係となっている(『ボウケンジャー』では途中裏切っている)。
断末魔:「俺はガイアークという名前が大好きです!」
※元ネタは、西部劇の名作『荒野の決闘』の「私はクレメンタインという名前が好きです。」である。
関連イラスト
関連タグ
侍戦隊シンケンジャー、海賊戦隊ゴーカイジャー:残党が登場する。
ベーダー一族:同じく汚いのが大好きな悪の組織。
幽魔獣:同じく汚いのが大好きな悪の組織。そしてデザイナー繋がり。
宇宙帝国ザンギャック:地球人からしたらはた迷惑な話だが戦争をやりかけた相手。
ヨドンヘイム:やはり汚い環境を好む悪の組織。
ダーク破壊部隊、バドー、機械帝国ブラックマグマ、戦闘機械人&ニュー戦闘機械人、戦闘ロボット軍団&機甲軍団、怪魔ロボット、マシン帝国バラノイア、戦闘メカ軍団、マトリンティス、ロイミュード:機械の敵繋がり。
ビョーゲンズ:こちらも地球を蝕む邪悪な種族で、幹部達の担当する属性も三大臣と似通っている。
ばいきんまん:同じく汚いのが大好き。
ファンガイア、エターナル(プリキュア):ニチアサ同期の敵対勢力。