概要
1980年代には郊外型家電量販チェーンとして、栃木県の「コジマ」や茨城県の「カトーデンキ(現・ケーズデンキ)」と共に「北関東YKK」と呼ばれていた。
来歴
1973年、群馬県前橋市に山田昇がナショナルショップ(松下電器産業の特約店)として「ヤマダ電化センター」を開店。
1983年、株式会社「ヤマダ電機」を設立。群馬県を地盤に多店舗化を進める。
1994年、「コジマ」の群馬県進出により「上州戦争」と呼ばれる安売り合戦が繰り広げられ、「ヤマダ電機」は一敗地に塗れるが、この競争を通じて売り上げ自体は激増し、地元の小規模な電気店が次々と潰れた。
2000年代に入ると九州各地に進出し、「ベスト電器」の客を奪って体力を蓄える。
2002年、「コジマ」を抜き売り上げ日本一となる。その後は次々と企業買収を進め、巨大企業に成長してゆく。「イトーヨーカドー」から「ダイクマ」の株式を取得し子会社化。
2004年、「フロンティア神代」ブランドでパソコンの通信販売を手がけていた「神代」を子会社化。
2007年、「ぷれっそホールディングス」傘下の「サトームセン」を全店舗テックランドとLABIに転換。「キムラヤセレクト」を子会社化。
2009年、子会社「Project White」を設立し、解散した「九十九電機」に代わってパソコンショップ「ツクモ」の運営を引き継いだ。
2011年、住宅メーカー「エス・バイ・エル」を子会社とする。
2012年、「ベスト電器」を子会社化。
2015年、57店舗を閉鎖する予定を発表。
2019年、「大塚家具」を子会社化。
2020年、住宅メーカー「レオハウス」を買収。
余談
- 企業キャラとしてはらびたんが存在し、更にらびたんの妹のつくもたんをツクモのマスコットキャラクターとして登場させている。
- 「週刊文春」(文藝春秋)2013年12月19日号でヤマダの内部資料がすっぱ抜かれ、非正規社員に対するパワハラ・暴力・つるし上げ・サービス残業が横行し、ヤマダ電機の非正規社員や新入社員の自殺や過労死が多発している事が明らかにされた。ヤマダ電機は発売当日に、文春を相手取って名誉毀損訴訟を起こしている。
- 「週刊文春」誌上で2014年度ブラック企業大賞を受賞した。
- 週刊経済誌「日経ビジネス」(日経BP)による顧客満足度アンケート(実施:2007年~2014年)では8年連続ワースト1となった。
- 「日経ビジネス」2008年7月28日号の消費者満足度ランキングで最下位にされ名誉を傷付けられたとして、発行元の日経BPに5500万円の損害賠償を求めたが、2010年12月14日、東京地裁は「ランキングの根拠となった調査には、恣意的な結果が生じるような事情はなかった」としてヤマダ側の請求を棄却した。ヤマダ電機は「極めて不当な判決」として控訴。
- 2013年度、2014年度のCSアワード家電量販店部門の総合顧客満足度で1位となったが、各部門では一切入賞しておらず、「賞を金で買った」などと噂された。