概要
初登場は『ファイナルファンタジー6』から。
パワードスーツの一種であるが、魔法技術が組み込まれている点で特異なものである。
搭乗すると魔法を使えない常人でも魔力を使うことができ、劇中ではビームなどで攻撃している。
また、回復魔法のように味方の体力を回復させる機能もついており、継戦能力の高さも相まって並の歩兵程度ではまともに太刀打ちすることすら困難である。
敵であるガストラ帝国の機体であるが、イベントで味方が鹵獲して使用することもあり、熊そっくりの筋肉だるまはもちろん、同行していた暗殺者に機械オンチのサムライにいたるまで全く問題無く操縦できていたため、機体の操縦自体は難しくない模様(「ゲームだから」と言ってしまえばそれまでだが…)。
ただし、機体の性能を引き出すためには搭乗者の魔力も影響するようで、ティナが乗るとより強力な武器が使用できる。
試作用のプロトタイプや空中戦用タイプなどの亜種も存在する。ガストラ帝国軍はこの兵器を用いて各地を侵略していた。ゲーム序盤から登場する他、パッケージイラストやCMなどでも魔導アーマーに乗ったティナが描かれており、魔法と機械文明が入り混じったFF6の世界観を象徴する存在といえる。
2013年には『ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』にも登場することが発表される。
公式トレイラーでは雪原を三体のイラスト版の魔導アーマーが歩行する姿で紹介されており、BGMなどからFF6のOPを彷彿とさせる演出がなされている。
作中では主人公の敵対組織「ガレマール帝国」の分隊支援兵器として多数が登場する。また主人公たちが鹵獲して使用することも有り、プレイヤーの乗り物「マウント」としても入手できる。(ただし攻撃性能はない)
魔導アーマーは主砲である魔導カノンに加え、2連装マシンガンである魔導フォトン砲を装備している。またプレイヤーが使用するものはフライングマウントシステムへの対応として、飛行形態への変形が可能になっている。
紅蓮のリベレーター以降は「魔導プレデター」という名前でゲーム版デザインのものも登場する。
デザイン
ゲーム内に登場するドット絵と、天野喜孝による公式イラストとでその造形は大きく異なる。
ゲーム版
ゲーム中のドット絵では人型の造形に近く、2本爪の付いた腕を持つパワーローダー然とした風貌。
イラスト版
天野喜孝によるパッケージアートや当時放送されたCMでは、クチバシのように尖った砲口に二枚の羽、猛禽類を思わせる鋭利な爪先の逆関節の二本足など、鳥(おそらくチョコボ)を意識した造形で描かれている。