概要
原作:鎌池和馬 作画:冬川基 キャラクターデザイン:灰村キヨタカ
小説『とある魔術の禁書目録』(以下『禁書目録』)の外伝漫画であり、御坂美琴を主人公として少女たちの視点からのストーリーとなっている。
また、主役の不幸体質ゆえに事件に巻き込まれる流れの『禁書目録』と違い、こちらには不幸体質の主要人物はいないため日常パートが少し多め。
「初期案では黒子が主人公だった」という説がネット上に流布しているが、これは担当編集者の荻野氏によって公式に否定されている(出典)。
2016年4月の時点で累計発行部数は680万部であり、OPの人気も相まってとあるシリーズの人気を爆発させた。
時系列的には『禁書目録』より若干早い時点から開始される。
章タイトル | 章ごとの収録巻 | 原作との関連性 |
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幻想御手編 | 1~3巻 | 『禁書目録』とは直接のストーリーのラップは無い。ただし、続くストーリーへの伏線になってはいる。 |
妹達編 | 4・5巻 | 『禁書目録』文庫3巻・コミック3巻の前日譚。 |
妹達編 | 6巻・7巻前半 | 『禁書目録』文庫3巻・コミック4巻とほぼラップしている。ストーリーの展開上、上条当麻の出番が多く、原作の別視点的なコミカライズになっている。 |
大覇星祭編 | 7巻〜10巻 | 『禁書目録』では1日目だけだったのに対し、2日目以降の学園の裏の出来事を描いている。 |
天賦夢路編 | 11巻〜13巻 | 『禁書目録』での14巻〜15巻直前の時期でラップしている。特に原作15巻の内容に深く食い込んでくるため15巻のキャラや15巻で既に死亡しているキャラも多く登場する。 |
獄門開錠編 | 14巻以降 | 『禁書目録』の16巻直後からスタートする。 |
このシリーズは『禁書目録』のスピンオフ作品であるため、超電磁砲しか読んでいない人にとって説明不足な部分がある。例として大覇星祭編で白井黒子が車椅子に乗っているのは『禁書目録』の「残骸編」の出来事があったからだが、劇中ではフォローがない。
また禁書だと一瞬で退場したキャラが意外な活躍をしていたりするのも外伝ならではである(婚后とフレンダが特に顕著)。
2009年10月にはテレビアニメが放送され、2013年4月には第2期が放送された。
そして2018年10月に第3期の製作決定が告知された。放送中のとある魔術の禁書目録Ⅲに加え、とある科学の一方通行のテレビアニメ放送決定の告知と同時に、「とあるプロジェクト」の一環としてとあるシリーズ3作品の映像化の快挙を成し遂げた。
また、原作アニメと合わせるととあるシリーズの作品としては合計12クール以上となる。
主な登場人物
御坂美琴(CV:佐藤利奈) | 白井黒子(CV:新井里美) |
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常盤台中学のエースで学園都市に7人しかいないレベル5の第3位。能力は電撃使い(エレクトロマスター)。超電磁砲(レールガン)という二つ名を持つ。 | 風紀委員(ジャッジメント)に所属。能力は空間移動(テレポート)でレベル4。決め台詞は「ジャッジメントですの!」。 |
初春飾利(CV:豊崎愛生) | 佐天涙子(CV:伊藤かな恵) |
風紀委員(ジャッジメント)に所属している黒子の後輩。頭の花飾りが特徴的である。能力はレベル1の定温保存(サーマルハンド)。実は美琴すら舌を巻くほどの、凄腕のハッカー。 | 初春の同級生で友人。黒髪ロング姿が特徴的なさばさばとした性格の持ち主。レベル0であることに強いコンプレックスを抱いている。よく初春のスカートをめくってセクハラする。 |
その他登場人物
アニメ
第1期は2009年10月から2010年3月まで、全24話で放送された。詳細はとある科学の超電磁砲(アニメ)を参照。
第2期は2013年4月から9月まで、全24話で放送された。詳細はとある科学の超電磁砲Sを参照。
第3期は2020年1月から9月まで、放送予定。詳細はとある科学の超電磁砲Tを参照。
原作のストックなどの関係上、一期と二期に関しては基本原作沿いで進む禁書目録と違い、超電磁砲の原作は1クールで終了し以降は補完も兼ねたアニメオリジナルストーリーとなる。
また、当時脇役だった佐天のメインキャラ昇格などアニメと原作漫画では様々な差異がある。詳しくは個別記事を参照。