サイカブト(タイワンカブト)
沖縄県および奄美群島に生息するカブトムシの一種。名前はサイのようなやや湾曲した短い角を持つことに由来している。また台湾から沖縄県に持ち込まれたと考えられているため「タイワンカブト」とも呼ばれる。
サトウキビやパイナップルを食い荒らしたり、幼虫はヤシの木の中に入り込んで、ヤシの木を枯らしてしまうので、農作物の害虫として扱われることが多い。
サイカブト属のカブトムシは、日本にはヒサマツサイカブトが大東諸島に、世界にもヨーロッパサイカブト(ヨーロッパ)やギガスサイカブト(アフリカ)などがいる。
おおむね小型~中型種で地味な種類とされるほか、植物防疫法に引っかかる恐れもあるためか飼育人口は多くない。
甲虫王者ムシキングシリーズには登場しない(同属世界最大種のギガスサイカブトが登場している)。
サイカブト族
頭角がサイの角のように湾曲するカブトムシの1グループ。サイカブト属の他にパンカブト属、メンガタカブト属など20以上の属が分類される。
総じて樹上よりは地上で生活することに適していると思われ、足が太く短い。
ケンカにおいては一般的なカブトムシの仲間(真性カブトムシ族)のように相手を持ち上げて投げ飛ばすことはせず、押し合うようにする。
一部の種類ではメスにも小さな頭角がある。