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61式戦車の編集履歴

2021-02-28 08:39:33 バージョン

61式戦車

ろくいちしきせんしゃ

陸上自衛隊が運用配備した最初の主力戦車。 ガンダムシリーズ作品に登場する同名の架空車両についても解説する。
  1. 日本の自衛隊に配備された主力戦車
  2. 機動戦士ガンダム』に登場した地球連邦軍の主力戦車。1が名前の元ネタ。


自衛隊の61式戦車

61式戦車

戦後第一世代に属する日本の主力戦車。それまで配備されていたアメリカ製戦車に代わる戦後初の国産戦車である。製造は三菱重工製。1955年に開発が開始され、61年に正式採用された。


開発理由は、自衛隊に供給できたアメリカ製戦車は朝鮮戦争などで使い古された中古品である上、ヨーロッパへ優先的に供与された結果既に在庫が尽きかけていた事、またアメリカ人と日本人の体格の違いなどから扱いにくく、国産戦車の開発が求めらていたからである。


開発時には、旧大日本帝国陸軍で戦車開発の中枢にいた元将官・元佐官が多数生存していたが、この主力戦車に求めた性能は、主武装を長砲身76㎜砲とし、全備重量を25tに収めるといったものだった(これは戦中に開発されていた四式中戦車、のちに自衛隊にも配備されたM41と同程度である)。

それに対しサイパンやフィリピン、ノモンハンなどで地獄を見てきた、元尉官以下の戦車師団出身者が反発したといわれる。

この25t案は旧軍の事務方出身者にバカ受けだったが、実働部隊出身者や、入隊してきた生え抜き自衛隊員(自衛隊の人員構成はこの頃、旧軍で実務経験がある者等が多数派だが、その一方で旧軍での実務経験がない1930年代中盤生まれ以降の防衛大学校卒第一世代も入隊し始めていた)らのいる機甲科隊員が猛反発し、

(朝鮮戦争で85㎜砲を搭載した北軍のT-34に対し、75㎜砲を搭載したM24は全く歯が立たず、逆に90㎜砲を搭載したM26が圧倒したという戦訓から)

25t案は却下され、主砲は90㎜砲搭載となり、それに見合う車格を考慮して30t級へ変更される。だが、当時の日本には戦前の軍用車両を作った時のノウハウが失われて久しかったため、試作車開発は難航し、四式中戦車のブレーキ設計を引っ張り出した車両も存在したという。結果、重量を軽くしろと怒鳴る官僚を押しのけ、実務派閥の言が採用され、最終的には、M26パーシングを国内技術で構築したような車両となったのであった。

その主砲は52口径の90ミリライフル砲であり、砲身が延長されているほか、当時開発された弾薬に対応できるよう砲全体の強度を向上させており、M48と弾薬は共有化されている。その威力は原型砲の50口径のM3(90㎜)戦車砲と比して格段に向上していた。(後の調査ではT-55の100㎜砲と同程度と言われている。)

照準器も当時としては標準的なステレオ式照準器を搭載し1000m以遠での命中精度も良かったらしい。


2000年に退役。


登場作品

World_of_Tanks』・『World_of_Tanks_Blitz

61式戦車第1次試作車第1案(試作特車A-1型)が日本Tier8中戦車STA-1として、61式戦車が日本Tier9中戦車Type 61として登場している。


りっく☆じあ~す

主兵装として、61式52口径90mmライフル砲を装備している。また、第6戦車大隊Verもあり、こちらは主兵装以外に補助兵装1に12.7mm重機関銃M2を、装甲に増加装甲(鉄)を装備している。


ぼくらの七日間戦争(映画)』

原作小説にはなく映画版で登場。生徒達が立てこもった廃墟の地下室に何故か一台だけ存在した。廃墟自体が国有地であるらしいが、防衛庁(現・防衛省)の関連施設だったからなのかは不明。当初は実弾も装備されていない動かぬ鉄の塊にすぎなかったが、一部生徒達が修理をコツコツとしていた事が功をなし、自走するまでに至った。(重箱の隅的に言えば、本来チェーンブロックなどでジャッキアップしなければ持ち上がらないエンジンパネルが子供の力で持ち上がってしまっている。)


これら映画に登場した61式戦車は、「戦国自衛隊」撮影用大道具として、精巧に作られた実物大可動レプリカであり、通称「角川61式」と呼ばれる。無論装甲は持たないため外板は薄物の鉄板である。現在でもドラマなどで手軽に大戦期の戦車の代役とされたり、見た目のインパクトから広告やイベントで客寄せ用に駆り出されることもある。


ガンダムに登場した61式戦車

61式戦車

モビルスーツ登場以前に地球連邦陸軍で使用されていた主力戦車。主砲は150ミリ砲を二門装備。戦車としては破格の破壊力を持っていたと思われ、マゼラアタック相手には優位に立てたが、MSの機動性の前にはやられ役でしかなかった。

しかし、その主砲が強力なものであることには変わりはなく、作品によっては優れた作戦や運用法によりザクを撃破する車両やそのような描写も存在する(例として、「ギレンの野望」のムービーで、市街戦にてファンファンを深追いして誘い込まれたザクを、多数の61式戦車が一斉射撃で撃破するシーンが描かれている)。

また、ジムをはじめとする連邦側の量産型モビルスーツが登場した後も、モビルスーツとの共同運用や火力支援、偵察任務などに投入され続けており、なんとシャアの反乱時にも配備が確認されている。

なお1:35スケールでガンプラになったが、同スケールの実在車両と比べるとかなりの大型車であるらしい。


性能(61式5型)

全長:11.6m 車体長:9.2m 全幅:4.9m 全高:3.9m


懸架方式:トーションバー式


速度:90km/h


主砲:155mm連装滑腔砲

   7.62mm連装同軸機関銃

   M-60HMG13.2mm重機関銃

   M-2995.56mm機関銃


乗員:2名(後部キャリアに約4名乗車可能)


特徴

乗員は各種操作の徹底的な自動化によって車長兼砲手、操縦手兼通信手の2名となっている。駆動方式は電気式=モーター。

砲塔に155mm口径の滑腔砲を2門搭載。

砲身左右交互の射撃により高い発射速度を持ち、同時に斉射することも可能。砲塔側面には発煙弾発射機が各4基の計8基装備される。自動装填装置により給弾リングに収められた砲弾は自動で装填される。

これに加え、衛星とのデータリンクにより精密長距離射撃が可能だったが、ミノスキー粒子下では無力と化し、結果2名での運用は困難を極めたという。

車体前部にある操縦席はフットペダル方式を採用し、レバーにより方向転換を行う。脱出用ハッチも設けられている。劇中に明確な描写は無いが車体後部はキャリアがあり、物資や歩兵4名ほどが乗車可能。最高速度は不整地でも時速90kmに達する。


155mm2連装滑腔砲を装備したスタイルは信頼性が高く、制式採用後度重なる改良を受け続け、高性能化に成功。また、数多くのバリエーションが生まれた。

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『MS IGLOO2』のセリフから、地球連邦陸軍では本車輌4輌で一個小隊を編成している。また、一年戦争下の宇宙世紀0079年7月の時点でも生産が続けられた。


関連項目

主力戦車 74式戦車 90式戦車

架空戦車 機動戦士ガンダム マゼラアタック

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