概要
「陛下」と呼ばれる指導者のユーハバッハが率いる滅却師の集団組織。滅却師の瀞霊廷と言える組織で滅却師の大半はこの組織に所属している。
星十字騎士団(シュテルンリッター)、狩猟部隊(ヤークトアルメー)などの部隊を持つ。
彼らの戦闘力は高く、虚圏を占領し、更に尸魂界に攻め込んで護廷十三隊を圧倒した。
黒崎一護、更木剣八、藍染惣右介らを「特記戦力」と呼んで警戒している。
元々の名前は『光の帝国(リヒト・ライヒ)』と言い、千年以上前には既に現世に現在と変わらないレベルの文明を築いていたらしいが、尸魂界に侵攻し、逆に滅亡した。
その後、事もあろうにその尸魂界の瀞霊廷の影に空間を作る。という荒業で命脈を保つ。
それから千年後。
藍染の動乱を経た後に今度は虚圏を占拠し、瀞霊廷を陥落させるべく動き出す。
瀞霊廷を襲撃する傍ら、一護が霊王宮から帰還した際の抜け穴を利用して霊王宮に侵攻し、王属特務零番隊と激突。
彼等を下して霊王宮を乗っ取り、新たに『真世界城』を創り出す。
元々、石田雨竜の祖父である石田宗弦はこの『見えざる帝国』に所属していたらしいが、何らかの事情により現世に出奔した。
この時、宗弦の使用していた『見えざる帝国』への通行証は数十年の歳月を経ても使用が可能だったようで、後に石田竜弦が『真世界城(ヴァールヴェルト)』への侵入に使用した。
後に、ユーハバッハの死によって滅亡した。
なお、元々人間である滅却師が千年後の本編で活動していた点、エスノトなどの明らかに現代にて加入した滅却師がいる点などから現世や尸魂界とは流れる時間の速さが違うようである。
星十字騎士団
騎士団の中でも更にユーハバッハによって選別された滅却師は親衛隊に所属する。
見えざる帝国の滅却師の能力
黒崎真咲や石田家、混血統滅却師(ゲミシュト・クインシー)ら、現世に存在する滅却師達とは一線を画す能力を持っており、詳細は滅却師を参照。
此処では、主な物を記述する。
- 『聖文字(シュリフト)』
特に選ばれた滅却師である『星十字騎士団』に与えられる能力。
死神で言えば、始解にあたる。
滅却師の始祖であるユーハバッハの血を飲むことで与えられ、AからZまでの文字とそれを頭文字にした特殊能力を与えられる。
例
人物名 | 与えられた文字 | 能力名 | 能力の詳細 |
---|---|---|---|
バズビー | H | 灼熱(ザ・ヒート) | 炎を操る |
バンビエッタ・バスターバイン | E | 爆発(ザ・エクスプロード) | あらゆるものを爆破できる |
ロイド・ロイド | Y | 貴方自身(ジ・ユアセルフ) | 姿や能力をコピーできる |
- 『滅却師完聖体』
端的に言えば、『聖文字(シュリフト)』の強化形態。
死神で言えば、卍解に当たる。
背中に白い翼が生え、頭上に光の円盤が浮かび、あたかも天使を模したかのような姿になる。
- 『血装(ブルート)』
大きく分けて、攻撃の為の『動血装(ブルート・アルテリエ)』と防御のための『静血装(ブルート・ヴェーネ)』の二種類に分かれている。
こちらは、滅却師の基礎能力であり、全ての滅却師が使える能力であるのだが、出てきたのは千年血戦編になってから。
霊子を血液の中に流すことでそれぞれの能力を使えるようになるようで、名前から、動脈に流すことで攻撃力を上げる『動血装』を、静脈に流すことで『静血装』を使える。
但し、同時には使用することはできず、攻撃力を上げるか、防御力を上げるかしかできない。バウントのヨシを髣髴とさせる設定である。
また詳細は不明だが、ユーハバッハはこの能力の応用として、大概に血液を排出することでバリアのようなものを張る『外殻静血装(ブルート・ヴェーネ・アンハーベン)』を使用した。
- 『卍解奪掠』
『星章(メダリオン)』と呼ばれる道具によって、卍解を奪うことのできる能力。
この能力により敵の卍解を封じ、弱体化させることが可能。
尚、奪った卍解は使用することができるが、その代わり完聖体が使えなかったり卍解を虚化させられると自分にダメージが行く上に星章が強制解除され卍解を持ち主に返してしまうなどのデメリットがある。
敵から厄介な卍解を奪い弱体化させる、それを使い仕返しする以外の用途が見当たらない能力。