概要
女主人公でプレイするコンピューターゲーム、乙女ゲーム、夢小説のような作品(媒体は様々)を指し、俗称で夢系、姫系、ゆるふわ系、愛され系etcと呼んだりもする。
女性読者が自分を重ねる為、あるいは共感する為の女主人公(姿がないこともある)と、男性読者の自己投影を想定していない客体化された男性キャラ(ヒーローと呼び、二人以上いる)が登場し、多くは恋愛関係として描かれ、トランスジェンダー要素が入ることもある。
男子禁制のジャンルに見えるが、女主視点や第三者視点で男性(オネエ含む)が嗜むこともあるという(女児向けと同様に、イベントに呼ばれるのは一般的に女性客のみ)。
日常系、ブロマンス、愛憎劇との境界線はかなり曖昧とされている。
「女主人公+男性キャラ複数」という形式であっても、男性アイドル育成ゲームは乙女系とは呼ばれづらく、BLゲームも姿が見えない女主人公の存在が提示されない限り、乙女系とは呼ばれづらい。
主な特色・傾向(あくまで一部)
- 女主人公と異世界やエブリデイ・マジックの組み合わせ
- 女主人公の名前が変えられるか、部分的~全体的に個性が押さえられている
- 女主人公の姿が見える場合は主人公補正の強い女性と同性の友人、家族、ライバルがハッキリと分けられていて、白馬の王子様的なキャラクターが世界のどこかで主人公を傍観している雰囲気になっている
- 女主自身がエロゲ主人公に相当し、男性キャラにそのポジションがいない
- 多種多様なイケメンが登場し、女主人公が逆ハーレム状態になる。多くは女主人公=読者、視聴者、プレイヤーというメタな表現で、男性たちの体はリアルに描かれない。
- シチュエーションCDのように一名の男性(メインヒーロー)がマンツーマンで語りかけてくるものや男女一対一のシチュエーションを第三者視点で満喫させるものもある。
- 小説などの文字媒体以外でも、絵の中の文字・文章やオブジェで情緒が表現される。人間関係を見せる為なら手段を厭わない。
- 全編が恋愛や逆ハーレムとは限らず、女主人公の成長・活躍や日常生活、女性同士の友情、ホラー、ギャグなどを描いた作品もある
- 「乙女系の中の乙女系ではない展開」などと揶揄されたりする。恋愛色の薄い現実的な少女漫画の恋愛展開が「乙女系以外の乙女系展開」と揶揄されることもある。
などが特色として挙げられ、女性向け界隈におけるマニア系に当たる(ライトノベル、ギャルゲー、萌え系の女性向けに当たる)。
腐向け(BL)、創作男女(TL)と並ぶ一大ジャンルになっている。
乙女のキャラクターが登場する作品、タイトルに乙女が付く作品が乙女系とは限らない。
関連タグ
夢向け…ほぼ同義語。透明主人公、男主人公、性別不明主人公、恋愛以外の関係性も含む。
姫 嫁 巫女…女主に多い属性(女王 聖母 仙女もありであろう)