経歴
先輩の松本暢章に連れられた阪神競馬場で馬券を当てたことで競馬の魅力に取りつかれ、以後、京都競馬場及び阪神競馬場で開催される大レース(GⅠ)の実況を長きに渡り担当した。歴代三冠馬で三頭(ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン)の三冠達成を実況している(三冠牝馬も含めるとメジロラモーヌも)。
1992年より競馬好きで知られる明石家さんまと冠番組『さんま・清の夢競馬』を2011年まで持っていた。ちなみにさんまとは同姓(本名が「杉本高文」)であるため冗談半分で「お父さん」と呼ばれたことがある。
1997年限りで関西テレビを定年退職し、以後はフリーアナウンサー及び競馬ジャーナリストとしての活動が主となる。
定年退職後には他の系列局である「オールスター感謝祭」(TBS)でも実況をしたことがある。
杉本節
彼の軽妙な語り口は競馬ファンからは杉本節と呼ばれ80歳を超えた現在でも人気を博している。特に宝塚記念の「あなたの夢は〇〇か、〇〇か。私の夢は〇〇です!」が有名。
1970年代
勝馬:テスコガビー
「後ろからは何にも来ない!後ろからは何にも来ない!後ろからは何にも来ない!」
勝馬:テンポイント
「見てくれこの脚!見てくれこの脚!これが関西の期待テンポイントだ!」
勝馬:グリーングラス
「それゆけテンポイント!鞭など要らぬ!押せ!」
1980年代
勝馬:モンテプリンス
「無冠のプリンスに春が訪れました!」
1983年 菊花賞
勝馬:ミスターシービー
「大地が、大地が弾んでミスターシービーだ!(中略)史上に残る三冠の脚!これが史上に残る三冠の脚だ!」
1984年 菊花賞
勝馬:シンボリルドルフ
「赤い大輪が薄曇りの京都競馬場に大きく咲いた!! 三冠馬8戦8勝!
我が国競馬史上、不滅の大記録が達成されました京都競馬場!」
勝馬:メジロラモーヌ
「ハッとさせられたゴール板前!しかし、史上初の牝馬の三冠馬達成!メジロラモーヌ!」
1987年 菊花賞
勝馬:サクラスターオー
「菊の季節にサクラが満開!菊の季節にサクラ!サクラスターオーです!」
1989年 エリザベス女王杯
勝馬:サンドピアリス
「しかしびっくりだ!これはゼッケン番号6番、サンドピアリスに間違いない!」
1989年 マイルチャンピオンシップ
勝馬:オグリキャップ
1990年代
1990年 菊花賞
勝馬:メジロマックイーン
「メジロでもマックイーンの方だ!」
1990年 エリザベス女王杯
勝馬:キョウエイタップ
「ゴールに入る前から横山典弘ガッツポーズ!」
勝馬:メジロライアン
「この距離では負けられないメジロライアン! 宝塚の主役はメジロライアン!」
1992年 宝塚記念
勝馬:メジロパーマー
「マックイーンに代わってメジロパーマーの方が逃げ切ってしまいました!」
1992年 菊花賞
勝馬:ライスシャワー
「ミホノブルボンは三冠にならず~! ライスシャワーです!ライスシャワーです!あ~という悲鳴に変わりましたゴール前! 」
1993年 天皇賞・春
勝馬:ライスシャワー
「今年だけ、もう一度頑張れマックイーン!」
1993年 菊花賞
勝馬:ビワハヤヒデ
「完全にビワハヤヒデ!完全にビワハヤヒデ!菊の舞台で無念を晴らす!ビワハヤヒデ1着!」
1994年 天皇賞・春
勝馬:ビワハヤヒデ
「兄貴も強い!兄貴も強い!弟ブライアンに続いて、兄貴も強い~!」
1994年 菊花賞
勝馬:ナリタブライアン
「弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!10年ぶり、10年ぶりの三冠馬!」
1995年 天皇賞・春
勝馬:ライスシャワー
「恐らく、恐らくメジロマックイーンもミホノブルボンも喜んでいる事でしょう!」
1996年 天皇賞・春
勝馬:サクラローレル
「またサクラが満開になる京都競馬場! サクラが満開だ!サクラロ~レル~!」
1996年 菊花賞
勝馬:ダンスインザダーク
「うわ~凄い脚だ~! ダービーの無念を一気に晴らすゴール前! 凄い脚~!」
1997年 天皇賞・春
勝馬:マヤノトップガン
「大外から何か1頭突っ込んでくる! トップガンだ! トップガンだ! トップガンだ!」
1997年 菊花賞
勝馬:マチカネフクキタル
「またまた福が来た~! 神戸、そして京都に続いて菊の舞台でも福が来た~!」
1998年 菊花賞
勝馬:セイウンスカイ
「38年ぶりセイウンスカイ逃げ切った! まさに今日の京都競馬場の上空と同じ! 青空!」
1999年 宝塚記念
勝馬:グラスワンダー
「相手をこれと決めた時の的場均は怖いぞ!」
2000年代
2000年 天皇賞・春
勝馬:テイエムオペラオー
「3強の頂点は俺だ! 高らかに歌うは『盾の歌』!テイエムオペラオーです!」
2001年 宝塚記念
勝馬:メイショウドトウ
「ドトウの執念が通じるのか!ドトウの執念がここで通じるのか!」