チャンピオン一覧
カントーからカロスまでについては主人公もチャンピオンになっている。
が、ゲーム中でチャンピオンとして周囲から認知されている場面が少なく、BW2のチャンピオンズトーナメントにはプレイヤーの分身とレッドを除いて一切登場しないため、記述を省いた。
アニメ版については後に別項で記述するので、ここに書かないように。
地方名 | チャンピオン名 |
---|---|
カントー | グリーン(初代・FRLG)、シン→主人公(LPLE)※1 |
カントー(3年後)&ジョウト | ワタル |
ホウエン | ダイゴ(RS・ORAS)、ミクリ(エメラルド) |
シンオウ | シロナ |
イッシュ | アデク(BW)→アイリス(BW2) |
カロス | カルネ |
アローラ | 主人公※2 |
ガラル | (マスタード、ピオニー→)※3ダンデ→主人公※4 |
※1 LPLEでは殿堂入り後に四天王などのセリフが変わり、シンの肩書きも「ポケモントレーナー」に戻る。
※2 アローラの場合、作中でポケモンリーグが発足し主人公が初のチャンピオンになった後に戦うククイ博士(SM)およびハウ(USUM)が、シリーズ毎におけるラスボスにあたる。
(なお、アニメ版『サン&ムーン』では、その実力からもククイ博士の扮するロイヤルマスクが実質リーグチャンピオンと同格として扱われている)
※3 マスタードとピオニーの間、さらにピオニーとダンデの間に別のチャンピオンがいたのではないかと思わせる情報はあるが、実際にそういった人物が出て来ることは無かったので省略。なおマスタードとピオニーがチャンピオンの座から去った経緯については「引退後」の項目を参照。
※4 作中ではダンデが引退したとはっきり明示されていたり、クリア後のトーナメントに主人公が現役チャンピオンとして参戦したりと、チャンピオンが代替わりしたことが強調されている。
概要
各地方に存在するポケモンリーグの頂点に立つトレーナー。
全ポケモントレーナーの憧れにして越えなければならない最大の難関である。
なお、ジョウト地方にポケモンリーグは存在せず、金銀クリスタル・HGSSではカントー地方まで赴いて挑戦する事になる。
一部の例外を除き、主人公とストーリー上でも密接に関係することが多く、強烈な印象を残す人物が多い。
総じて人間的にも魅力的な人物たちであり、ポケモントレーナーの鑑とも言うべき人格者だが、御多分に漏れず残念な面を持っている事も…。
挑戦方法
地方によって挑戦方法は異なる。
アローラ地方とガラル地方を除くデフォルトの挑戦方法は
1:各地に存在するポケモンジムに行き、そこを治めるジムリーダーを倒して手に入るジムバッジを8つ集める
2:ポケモンリーグの四天王と総当たり方式でポケモン勝負していく
3:1・2を突破した者がチャンピオンと戦える
である。
チャンピオンは最後に戦うトレーナーということもあり、今まで戦ってきたどのトレーナーよりも使用するポケモンのレベルが高く設定されており、別次元の強さを見せつけられる。
そして、最大の難関であるチャンピオンを倒すとその名誉が称えられ、晴れて「殿堂入り」することとなる。
ゲーム内のストーリーはこれで一区切りする。
アローラ地方では、条件の1が「島の各地にある試練の場に赴き、試練をこなす(+そこにいるぬしポケモンと戦い勝利する)」に置き換わっている。
ガラル地方では、条件の2が「他のジム突破者を全員倒した後、チャンピオンへの挑戦権を持つ者たち(本気モードのジムリーダー)が参戦する「ファイナルトーナメント」に参加して優勝する」である。
ちなみに第5世代のブラック・ホワイトでは、チャンピオンへの挑戦の手続きはデフォルトと全く同じであるものの、ストーリー上でリーグへの挑戦が中断され、チャンピオンも戦線離脱するため、クリア条件には関係なくなる。
ブラック・ホワイトで殿堂入りができるのはストーリーをクリアした後のことである。
職業としてのチャンピオン
上記の通り、ポケモントレーナーを目指す者にとっては憧れの的であり、その性質上各地方に1人しか存在できない。
第1世代~第6世代までは、
「ストーリーで主人公がチャンピオンに勝利しリーグを制覇したにもかかわらず、クリア後に状況を確認してみると、それまでのチャンピオンが据え置きで、本来その位置にいるはずの主人公は今までと変わらない立場を継続」
という一見矛盾するような描写が存在していた。
こういった状況に対して(第1世代~第6世代の作中で)はっきりした説明がなされたことはないが、一般的には
「チャンピオンに勝ったチャレンジャーが新チャンピオンの座を要求しなければ、元のチャンピオンは引き続きポケモンリーグのチャンピオンとして居座り続けることになる」
というシステムの恩恵だと解釈されている。
つまり、主人公が自分から王座を返上している形である。
「実は挑戦前に時間が巻き戻っている説」などもあるが、少なくとも第2世代からは
- カントー地方遠征という、リーグ制覇の後に続く第2の目標が提示される(GSC、HGSS)
- リーグを破った主人公のために、チャンピオンよりも強い男が本気を出す(エメラルド)
- リーグ制覇後に四天王・チャンピオンのポケモンが大幅に強化される(第3世代~)
など、明らかに時間が先に進んでいる描写が目立つようになっており、上記の説明が最も矛盾なくハマる状況になっていると言える。
チャンピオンはいつ来るか分からない挑戦者を待つ必要があり、以前のように自由に冒険できると言う訳ではなくなるので、歴代の主人公がチャンピオンを辞退しているのはここにあるのかもしれない。
(メタ的にはそこまで考証が行われていない、或いはゲームとして成り立たなくなってしまうからだが)
第6世代のXYやORASでは主人公が一度チャンピオンになるが、ポケモンリーグにチャンピオンとして居座らないで冒険を続けていると取れる描写がある。
このため二度目以降のポケモンリーグ挑戦では主人公を「一度リーグを制覇したトレーナー」という意味でチャンピオンとして扱っている。
この背景が大きく変化したのが第7世代。
アローラ地方には元々ポケモンリーグがなく、作中で発足したリーグを勝ち抜いた主人公が初代チャンピオンになるという筋書きであり、サン・ムーンで初めて主人公がチャンピオンとしての役割を担うことになる。
ガラル地方では従来とは異なりジムチャレンジの優勝者=チャンピオンとして扱われる。そのため殿堂入り後は代替わりし、ダンデも「元チャンピオン」と記載されるようになる。
殿堂入り後はエキシビションの大会しか行えないため元チャンピオンとも再戦可能であり、また敗北しても主人公の座は守られる仕様になっている。
これはジムチャレンジが年1回開催なので、次のジムチャレンジが開催されるまでチャンピオンの交代はないためである(言ってしまえばクリア後はサザエさん時空なのでその「1年後」も訪れない)。
チャンピオンの座を懸けた勝負の定義が明確になったため、チャンピオンがポケモンリーグに縛られることなく自由に行動できる理由も成立している。
(メタ的には初めてチャンピオンに関する綿密な辻褄合わせが行われたともいえる)
なお、四天王同様に兼業をしておらず、チャンピオン専業でやっていると思しき大人チャンピオンもいる(ダイゴ・アデク等)。
ダンデもダイゴやアデク同様チャンピオン専業で生きていた様子だが、こちらは日頃からキバナ等のハイレベルプレイヤーと公式戦を行っている描写があり、いわばプロスポーツ選手のような生活をしているため上述の2人とは単純に比べられないだろう。
ちなみにチャンピオンと別の職を兼ねていることが明確な人物としては「DPt」のシロナ(考古学者)、「XY」のカルネ(女優)がいる。
引退後
作中で明確にチャンピオン引退を表明した人物や、作中描写からして引退したと推測される人物もいる。
チャンピオン名 | 経緯 |
---|---|
グリーン | 引退自体は特に触れられていないが、GSC時代にはポケモンリーグを去りジムリーダーとなっている |
シン | 主人公に敗北後、肩書からチャンピオンが消える。引退を示唆か |
ダイゴ | エメラルド版にて引退らしき描写あり。ORASでそれをほのめかす描写も |
アデク | BWとBW2の間のどこかの時期に引退し、サンギタウンで塾を経営 |
マスタード | チャンピオンの座を奪われ、実力の衰えを感じていたところに八百長試合を持ち掛けられ、プロトレーナー自体もきっぱりと引退。引退後はヨロイ島で道場を経営。ダンデの師だった時期もある |
ピオニー | 仲の悪い兄がリーグ委員長に就任したことを機に引退。現在は無関係の職に就いている模様 |
ダンデ | 主人公に敗北後チャンピオン引退を発表、ポケモンリーグ委員長兼バトルタワーのオーナーとなった |
ポケモンワールドトーナメント
BW2にある「ポケモンワールドトーナメント」では、そんなチャンピオン同士が腕を競う「チャンピオンズ」というランクが存在する。
「ワールドリーダーズ」を10回優勝するとチャレンジ出来るようになる。
第五世代までのチャンピオン6人(アイリスを除く)にレッドを加えた7人で競う。
それぞれのゲーム時よりも数段厳しく、とてつもない激戦となる事が予想されるが、優勝できれば文字通り「せかいさいきょう」となる。
アニポケ
ゲームとは違い、「ポケモンリーグ」という名のトーナメントを勝ち抜いた覇者のことをリーグチャンピオンと呼称する。
後述の通りポケモンリーグ周りの設定は時期によって変化しているが、ポケモンリーグの覇者がリーグチャンピオンと呼ばれるという設定自体は一貫している。
(新無印においても、成長を重ねたサトシとアイリスがそれぞれアローラとイッシュのチャンピオンに就任している設定になっており、上記の設定は現在も有効)
注意すべきはこの「ポケモンリーグ」の地位がゲームに比べるとやや低めであるということ。
時期によって細かい設定が二転三転しているが、『アニポケDP』で明かされた設定は以下の通り。
- 「ポケモンリーグ」を勝ち抜くとリーグチャンピオンになる(上記の通り)
- リーグチャンピオンになることでようやく「チャンピオンリーグ」なるチャンピオン同士の勝負に出場することができる
- 四天王はそのチャンピオンリーグの優勝者に匹敵するレベルの実力者である
- チャンピオンリーグを制し、四天王をも制することでチャンピオン達の頂点「チャンピオンリーグマスター」に立つことができる。
つまり、リーグチャンピオンとは、頂点に立つチャンピオンリーグマスターはおろか、四天王にすら敵わない程度の実力としか見られないのである。
ただし、このうちチャンピオンリーグマスターという名称の設定は、現在の所死に設定になりつつあり、アニポケに登場するチャンピオン達の称号も、単に「チャンピオン」とされている。
また、アニポケ第6期で明かされたところによるとアローラには作中で第1回が開催されるまでポケモンリーグが存在しておらず、サトシが初のリーグ制覇者であるため、アローラリーグに関してはゲーム同様リーグチャンピオン=地方最強のトレーナーと言える。
新無印においては新制度として、世界ランキングの上位8人「マスターズエイト」の存在が示された。
この8人はポケモンバトルコミッションという団体によって、上記の手続きとは全く異なる方法「ポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)」で選ばれている。
WCSは基本的には世界各地でトレーナーバトルを繰り返してランキング争いをし、上位ランクを目指すというイベントだが、最終的にはマスターズエイト8人によるトーナメントで世界最強を決定する様子。
後述のダンデもこのトーナメントを通じて世界最強の称号をもぎ取っている。
「マスターズエイト」はガラル地方のチャンピオンにして現在の世界最強であるダンデとドラゴンジムリーダーのキバナ、カントー地方の四天王もワタル、シンオウチャンピオンのシロナ計4人が判明している。
設定上はチャンピオンや四天王に限定されていないようだが、ダンデとワタルに次ぐ実力者ということを考えると候補の数は限られてくるだろう。