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ハンク・ピムの編集履歴

2021-09-28 10:26:33 バージョン

ハンク・ピム

はんくぴむ

MARVELのキャラクター。初代アントマン。

解説

本名「ヘンリー・"ハンク"・ピム」

物体の大きさを変える亜原子粒子、「ピム粒子」を発見し、スーパーヒーロー「アントマン」となった男。


宇宙生命体との戦いの中でジャネット・"ジャン"・ヴァン・ダインと絆を深め、彼女にもピム粒子を託しワスプとし二人で冒険を行った。後には、アイアンマンマイティ・ソーハルクらと合流しアベンジャーズを結成。創設メンバーとして以降携わることとなる。しかし同時に、彼は多くの精神的な病との戦いを経たヒーローとして有名である。


ゴライアスという名で活動していた時、コレクターというヴィランとの戦いの中でピムは自分の体を巨大化から元に戻せなくなってしまう。のちに治療されるも、この時に負った心の傷が始まりとなり、彼の精神はどんどん傷ついていくことになる。


ある日ピムは、高度な知能を持った助手ロボットの開発実験に着手する。そう、あのウルトロンである。後に悪の破壊者となるウルトロンは目覚めるとピムを洗脳して研究所を脱走し、アベンジャーズの前に立ちはだかった。この時にウルトロンの製作の責任により、ピムは長く苦しい後悔と罪悪感を胸に秘めることとなった。


ピムの不幸はこれでは終わらない。ジャンとの淡い恋愛関係を秘めていた日々のある日、彼は研究所で実験中に事故でガスを浴びてしまう。このガスは精神に作用するもので、ピムに精神分裂症を引き起こし彼の中に新たな人格を生んだ。イエロージャケットと名乗るピムの中にいるピムではない彼は、ピムの精神を殺し、完全に取って代わったと主張する始末である。


普段の温厚なピムとは似ても似つかぬ良く言えば豪胆、悪く言うと粗暴な彼はなんとその勢いでジャンと結婚してしまったのだ。 その後、イエロージャケットとジャンとの結婚式で起こったサーカス・オブ・クライムとの戦闘の中でピムは自らの人格を取り戻すことに成功する。ジャンもそれを喜び、イエロージャケットの時に結んだ結婚をそのまま続けることを提案し彼らは幸せな結婚を迎えた。


結婚後、復帰したピムはヒーローとして活動を続けるも、ウルトロンと再戦した際に再び洗脳され、アベンジャーズを襲うという事態となってしまう。洗脳を解きウルトロンを破壊するも彼はアベンジャーズからの脱退を言い渡されてしまう。この事件は再びピムに強い精神ダメージを与え、また洗脳によるショックも小さなものではなかった。


それでも、しかる後、ピムは再びアベンジャーズに晴れて復帰し、これでまたヒーローとして胸を張った活動と、ジャンとの幸せな結婚生活とを得られる……はずだった……


しかし、度重なる精神へのダメージにより、ピムの心は既にボロボロだったのだ……


彼の本分はそもそも研究者である。ピムはもう、ヒーローとして犯罪と戦うことに惑いを感じていた。

ピム粒子の発見以降、自分の科学者としての科学への貢献は何もないと彼は思いつめ躁鬱病を発症し、さらにウルトロンを生んでしまった罪悪感が彼の心をズタズタにしていた。


そんな一方、妻のジャンはファッションデザイナーとして世界で大活躍を収め巨万の富を得ていた。生活面ですら妻に頼る生活。これがピムの心をさらに不安なものにさせた。荒れに荒れて歯止めが効かなくなったピムはヒーロー活動の中でも粗暴を極め無抵抗のヴィランを攻撃し、ついにキャップからアベンジャーズ追放命令が下されようとした。


しかし、ピムはこれに反抗するため自作自演でロボットにアベンジャーズを襲わせ、自分がそれを助けることでアベンジャーズに残ろうと試み、計画を止めようとする妻ジャンにまで暴力を振るった。(このシーンが元でよくDVをしたヒーローとして引き合いに出されるが、彼がジャンに暴力を振るったのは後にも先にもこの一度のみである)


精神分裂症や躁鬱、洗脳での精神ダメージが重なり遂に自分を見失ってしまったのだ。ピムの計画はジャンにより阻止され、アベンジャーズからは正式に追放命令が下り、ピムとジャンの間での離婚も成立した。


アベンジャーズを抜けた後、マスターズオブイヴィルとの事件などを越えて、ピムはウェストコーストアベンジャーズのサポートスタッフに就任した。この間は決してピムにとって楽なものではなかったが、長い努力が認められジャイアントマンとして前線に復帰するまでに至った。


熟練した科学技術者として、アベンジャーズの創設メンバーとしてウェストコーストアベンジャーズを助ける彼はもはやもう昔のピムその人で、ヒーローとして復帰することがようやく叶ったのである。また、この頃にはもうジャンとも昔ほどではないにせよ、関係を取り戻していた。


オンスロート事件が勃発した際にはジャンと肩を並べオンスロートと戦い、最後には自らの力をエネルギーとしてオンスロートにぶつけるため特攻し、ヒーローズリボーンの世界へ旅立った。


正史世界に復帰した後、0年代の展開ではジャンがホークアイといい感じになったりシビルウォー以前からスクラル星人に拉致され成り代わられるなどまたもや不幸っぷりを見せる。


自分がスクラルにより拉致されていた間にジャンが死亡した(後に生存していたことが発覚)と知るとまたもや深い悲しみを背負うも自らがワスプの名を冠しヒーローとして活動することを選択した。


その後アベンジャーズアカデミーで後進の育成に力を入れたりなど、アベンジャーズとして第一線で活躍しているわけではないもののヒーローとして活動しており2010年代になってからはウルトロン絡みの大型クロスオーバーが二度も起こり脚光を浴びた。


アントマン、ハンク・ピムというと、ドメスティックバイオレンスばかりが一人歩きしてしまったが、そこに至るまでの深い悲しみを背負っているヒーローである。精神的な病を主体にして描かれるエピソード以外ではかのトニー・スタークすらピムの天才ぶりを認めるほどのアベンジャーズのイニシアチブであり、ヒーローとしても確かな実力と経験を持ち、何度も世界を救うことに貢献をした男である。実際、コミック版の「エイジ・オブ・ウルトロン」では未来のウルトロンが現代に侵略し、ウルトロン軍団の前にヒーローも人類も滅亡しかけるという事件が発生。これをウルヴァリンが過去に飛び、ウルトロンを作り出す前にピムを殺すことで回避しようとしたが、その結果今度の未来は科学が魔法に敗北し、モーガナ・ル=フェイによりヒーローたちが追い詰められているという世界になってしまっていた。


そしてまた、不幸が重なりながらもピムは、人類最悪の兵器となりうるピム粒子を絶対に悪用せず、それをまた悪人たちから守っていたことも特筆すべきであろう。(とあるIfストーリーにおいて、本当の意味で発狂してしまったデッドプールがヒーローの虐殺を行った際、ピム粒子を使うことでアベンジャーズを全滅せしめたことがある。それほどまでにピム粒子は凶悪な兵器でもあるのだ。)


超人ばかりが軒を連ねるアベンジャーズで抱えてしまった闇を乗り越えた男、それがハンク・ピムでありアントマンなのである。


しかし、2015年、Rage of Ultronの展開により……


MCU

演 - マイケル・ダグラス、日本語吹替 - 御友公喜


映画『アントマン』時点では、白髪と白髭をたくわえた初老男性。

ジャネット・ヴァン・ダインの夫にして、ホープ・ヴァン・ダインの父親。


S.H.I.E.L.D.エージェント。

1963年に原子間距離を操作する亜原子粒子ピム粒子を発見し、初代アントマンとして活躍した昆虫学者兼物理学者。

エージェント時代は、妻の“ジャネット”と夫婦で様々な戦場を駆け回っていたが、1987年のICBM解体任務にてジャネットが分子レベルにまで縮小し、任務に成功したものの、ジャネットを失うこととなった。

この件の真相を愛娘のホープに告げなかったことで、彼女とは解決困難な確執が芽生えてしまった。1989年、ハワード・スタークペギー・カーターたちと決別しS.H.I.E.L.D.を退職。

その後、自分の会社ピム・テックを設立するも、元助手のダレン・クロスに会社を追われ、以降は研究に没頭して隠居状態となった。


科学者であるが理性的とは言えず、一時的な感情で手を挙げることもある。

自分優先な部分もあり、他者に対してはおざなりで、ダレンやホープとの確執もそれが一因のところがある。

それでも家族のことは愛しているが、その愛情の示し方も下手。

目的のためなら犯罪もいとわないが、老齢のため、スコットを利用する。


アントマン

ダレンの目的=ピム粒子の軍事転用を妨害するため、窃盗犯のスコット・ラングを二代目アントマンに選び、彼のサポートに徹する。


アントマン&ワスプ

スコットが前作で量子世界から帰還したことを受け、妻ジャネットを救い出す研究をホープと始める。そのために、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を経て自宅軟禁状態となったスコットを、ピム粒子とアリを悪用してチームに引き入れる。

最終的にはジャネットと量子世界で再会、現実世界へ戻ってくる。

しかし、ポストクレジットシーンにて、遠く離れた場所で起こった戦いの果ての惨劇に巻き込まれ、妻子とともに消滅してしまう…


エンドゲーム

スティーブ・ロジャーストニー・スタークがタイムスリップした1970年のSSR基地にいる、当時のハンクが登場(ダグラスが演じているが、CG処理により若くなっている)。

ピム粒子は既に開発されており、ラボにあるそれを、スティーブにこっそり盗まれてしまった。

またラボには、コミック版初期のアントマンのヘルメットが置いてあった。


現代では、アベンジャーズの活躍により復活。戦いに参戦しなかったものの、かつての戦友息子の葬儀に、スコットや妻子とともに参列する。


ホワット・イフ...?

MCUのIFの世界を描いたアニメシリーズでは、複数のエピソードに登場する。


第3話では、ニック・フューリーが愛娘ホープを「母ジャネットの遺志を継いでS.H.I.E.L.D.のエージェントとして活躍してほしい」とS.H.I.E.L.D.に勧誘した結果、彼女が任務中の事故で死亡したため、死の原因を作ったフューリーに復讐するべく、アベンジャーズの候補者を次々と謀殺する

その手段として、正史ではダレンが装着していたイエロージャケットで縮小化して犯行を行なった。

最後には、犯人がハンクだと推理し、ホープの墓へと訪れたフューリーの前に現れ、彼を殺そうとする。

が、フューリーは格闘術と幻術でハンクを翻弄。実は、ロキがフューリーに化けていた。

偽フューリーに倒されたハンクに本物のフューリーが「ホープは他のエージェント同様に、死を覚悟して任務に臨んでいた」と告げると、ハンクは「ならば彼女に敬意を払え」と吐き捨てるのだった。


第6話では、『アントマン&ワスプ』同様、量子世界にジャネットを助けに行くが、彼女がゾンビウイルスに感染してゾンビ化してしまったため、彼女に噛まれてゾンビ化。彼女ともども現実世界へ戻り、多くの人々へゾンビウイルスを感染させることになる。


余談

本シリーズにおいて、「ピム粒子」は非常に重要なアイテムの一つとなっており、劇中ではスターク家をして「奇跡」と言わしめるほどの数々の事象を起こしている。同時に悪用など誤った使用を行えば途方も無い惨劇を起こす危険性を当然孕んでおり、「インフィニティ・サーガ」での一連の事件、そして別の世界線で起きた悲劇も併せて省みると、S.H.I.E.L.D.及びスターク家と縁を切ったこと、ピム粒子を世間の目から守ったこと、そしてスコットを新たなアントマンに選んだことなど、これまでのハンクの判断は世界にとっても彼自身にとっても正に「英断」だったと言える結果をもたらしている。


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