概要
両腕と6本の足の触手による8刀流の剣士にして「魚人島一の剣士」。存在自体はアーロンパークにてハチの放った台詞から、魚人島にハチ以上の剣士が居ることが既ににおわされていた。
新魚人海賊団に雇われてホーディ・ジョーンズの指示に従い行動する。
プロフィール
本名 | ヒョウゾウ |
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異名 | 不明(おそらく「人斬り上戸」) |
年齢 | 39歳 |
身長 | 327cm |
懸賞金 | 不明 |
所属 | 新魚人海賊団殺し屋 |
種族 | 毒種ヒョウモンダコの人魚 |
能力 | 毒液(悪魔の実の能力ではなく自前の特性) |
出身地 | 偉大なる航路 魚人島 リュウグウ王国(魚人街) |
誕生日 | 4月18日 |
血液型 | X型 |
好物 | 酒、肴になるもの、二日酔い時のシジミ汁 |
CV | 坂口哲夫 |
人物
常に酒を飲んで酔っぱらっており、ひどく酔うと敵味方関係なく人を斬りまくる“人斬り上戸”。
飄々とした振舞いをみせるが剣士としてのプライドは高く、また思想ではなく金でしか動かない。
かつて自身より二つ年上のアーロンに仲間入りを誘われた際も「金離れが悪かった(彼を雇えるほどのお金を出せなかった)」という理由で断っている。
もし当時のアーロンの羽振りが良ければ……と思いたくなるが、味方は無論のこと同胞は心から大事にするアーロンにとっては泥酔すると(下手をしたら泥酔抜きでも)同胞はおろか味方すら平気で斬るヒョウゾウは相性最悪と思われ、雇い主のホーディ自身が味方や同胞すら平気で盾にする人物だから容認されているのだろう。
新魚人海賊団では雇われの殺し屋・戦闘員ながらその実力面から実質幹部級の待遇がなされており(アニメでは「新魚人海賊団・幹部」とクレジットされている)、下っ端からも基本的にはさん付けで呼ばれてはいるが、前述の泥酔状態での仲間への攻撃から危険視する者も多い。泥酔したヒョウゾウを上手く介護できるのはハモンド辺りである。また、アニメオリジナルではオトヒメの踏み絵を拒否した魚人島の民間人や自身を差し置いて魚人一の剣士を目指そうと野心を吐露していたアンコウの魚人・ヌルを泥酔抜きにしても切り捨てている。
総じていえば、剣士としてのプライドは高いが勝敗のためには卑怯な手段を辞さない等の目的のためには手段を選ばない上、酔っぱらった状態でも危険だが素面(しらふ)でも自身の気分を害した相手には平気で危害を加える、おまけに金でしか動かない等、自己中心的かつ打算的な性格をしている。
戦闘能力
陸上ではシャボン製の浮き輪や椅子を使わないと移動し辛いデメリットがある人魚ではあるもののヒョウモンダコの人魚であるヒョウゾウは脚を有するため地上でも問題なく移動が可能であり、かつ人間や魚人とも異なる人魚のトリッキーな動きをも有している。さらにその脚で剣を器用に扱う、予測不能なトリッキーさを駆使した八刀流の剣術使いである“魚人島最強の剣士”。同じ道場で剣術を学んでいたハチはヒョウゾウに1度も勝てなかったらしく「一人を除いて最強だった」と評している。必殺技は千鳥足ハッシュ。
剣術の他にはヒョウモンダコ特有の猛毒を攻撃手段として隠し持っており、この毒を剣に纏わせて振るう「毒の剣」を切り札としている。
ギア2のルフィの攻撃を受けた際には、とっさに攻撃を防ぎながらルフィに毒を刺すなど技量は高く、ルフィですら強さと危険性を評価している。
また、ホーディ以外のメンバーでは唯一、E.S.を覚醒状態まで服用して白髪になっており、その状態では鋼鉄の盾を容易く切断するなど、最終的な戦闘力は他の幹部級とは一線を画すレベルにまで強化されている。そして前述通りに酔っ払っての敵味方関係なく斬りかかったり手段を選ばない危険性が加わることで危険度・脅威度が増すこととなる。
しかしいくら強くとも魚人島とその周囲でしか経験を積んでいない上に本質的には自身の恵まれた肉体的メリット頼みでしかなかったヒョウゾウは2年間鍛えに鍛えたロロノア・ゾロの敵ではなかった。
作中での活躍
麦わらの一味をホーディ・ジョーンズ率いる新魚人海賊団の傘下に加えるため人魚の入り江でハモンド達と現れ、傘下になる事を拒絶したルフィと戦闘になった。
この時、ヒョウゾウだけルフィの「ゴムゴムのJET銃」を刀で受け止め防御し、更にルフィの体に毒を刺すという芸当を見せ、マゼラン戦で毒への抵抗能力を得ているとはいえ「アレはだいぶ強ェなァ」とルフィにいわしめた。
その後酒のつまみに食べていたE.S.(エネルギーステロイド)の効力が出始め、悶絶した末に肉体が覚醒し超強化された状態になるが、ギョンコルド広場での麦わらの一味vs新魚人海賊団では、ゾロ相手にまったく刃が立たず、8本の刀を全て粉砕され、最後は落ちていた剣を拾い背後から奇襲して毒を喰らわそうとしたところを返り討ちにされた。
ゾロに敗れてネプチューン軍により投獄された後は、ドーピングの副作用で体が老化してしまい、戦闘不能の状態となってしまった。
余談
1.戦意喪失のフリをして猛毒の剣を繰り出そうとした際、ゾロは「やめとけ、カエル野郎」と言い放ったが、それに返した台詞が原作とアニメ版で変わっている。
原作では
「カエルってのはァ!!こんなに手足があんのかァ!? ウィ~…… 猛毒があんのかァ!!?」
だが、アニメ版ではシンプルに
「おれはカエルじゃねェ!!!」
となっている。
「おれが魚人島ナンバーワンのタコ八刀流のヒョウゾウだ 覚えとけェ!!!」は共通。
おそらくカエルにも猛毒を持つものがいるからだろう。
2.ヒョウゾウをKOした直後、ゾロは「悪かったな…カエルかと思ったよ、井の中のよ….!」と言っているが、ゾロ自身も東の海でミホークと手合わせした際に「井の中の吠えし蛙(かわず)よ、世の広さを知るがよい」と言われている。
3.結果的にゾロ相手に手も足も出ずに惨敗したものの、地理的に多くの海賊と遭遇するために斬る相手に事欠かないとはいえ魚人島とその周囲でしか活動していないにもかかわらず自身の身体的メリットを活かし切っている特異な剣術を有する実力者だった。もしヒョウゾウが魚人島の外に出て鍛えに鍛えられていたら…と思われる。
4.かつて仲間同士だったハチとは色々と対照的な描かれ方がなされている。