概要
MARVELの超人チーム、及び彼らを中心とするコミックのシリーズ。
初登場は2005年。
その名称の通り、アベンジャーズのコスチュームや能力を模倣・継承したティーンエイジャーの超人たちによって構成されている。
リード・リチャーズの子孫である未来人ナサニエル・リチャーズは1963年に征服者カーン(Kang the Conqueror)として登場し、現代世界の多くのヒーローたちと戦ったスーパーヴィラン。
これに対して、歴史改変によって生まれた「悪の道に堕ちなかったナサニエル・リチャーズ」はマシンスーツを纏いアイアンラッド(Iron Lad)として現代世界に転移し、アベンジャーズに助力を求める。
しかし当時アベンジャーズは壊滅状態にあったため、トニー・スタークの倉庫に眠っていたヴィジョンの残骸を発見、残されたプログラムによって新世代の超人たちを募り、新たにヤングアベンジャーズ(Young Avengers)を結成した。
なおナサニエルは最終的に征服者カーンのさらに未来の姿であるイモータス(Immortus)の軍門に下り、ヒーローたちとは袂を分かつことになる。
またヤングアベンジャーズも度々分裂や壊滅→再結成を繰り返しており、ヤングマスターズ(Young Masters)などの新チームも誕生している。
なお、セクシュアリティがノーマルなメンバーが少ないという特徴がある。
メンバー
- アイアンラッド(Iron Lad)
上記参照。ナサニエルが去った後、残されたマシンスーツがヴィジョンの新たな肉体となっている。
- パトリオット(Patriot)
本名イーライ・ブラッドリー(Elijah Bradley)。
祖父は超人兵士計画の被験者だった「ブラック・キャプテンアメリカ」ことイザヤ・ブラッドレイ。
- ハルクリング(Hulkling)
本名テディ・アルトマン(Theodore Rufus Altman)。
父親がクリー人、母親がスクラル人のハーフという複雑な出生。ハルクの様な緑色の肌だがガンマ線とは無関係。
本名ビリー・カプラン(William Kaplan)。
電気や魔術を操るミュータント。ヒーローネームは「アスガーディアンと関係無いし変えたら?」と他のメンバーに早々に指摘されたので変えた。
- ホークアイ(Hawkeye)
本名ケイト・ビショップ(Katherine Elizabeth Bishop)。
クリント・バートンから称号や装備を受け継いだ後、たびたび名称変更している。
- アントガール(Ant-Girl)
本名キャシー・ラング(Cassandra Eleanor Lang)。
アントマンことスコット・ラングの娘。父親同様、ジャイアントガール(Giant Girl)としての能力も持つ。
- スピード(Speed)
本名トミー・シェパード(Thomas Shepherd)。
スカーレットウィッチとヴィジョンの間に生まれ、クイックシルバーの能力を受け継いでいる。
- ノ・ヴァ(Noh-Varr)
クリー人であり、ノ・ヴァが本名。Novaとは別人。
一時キャプテン・マーベルとしてアベンジャーズに参加していた。
- キッド・ロキ(Kid Loki)
死と転生を繰り返し少年化したロキ。
ヤングアベンジャーズを再結成した。
- ミズ・アメリカ(Ms America)
本名アメリカ・チャベス(América Chávez)。
ゴールデンエイジのスーパーヒロインであるミス・アメリカの能力を受け継いだ異次元人。
MCU
キャシー・ラングが先行して父・スコットの活躍する映画『アントマン』『アントマン&ワスプ』『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場していたが、フェイズ4以降、原作における他メンバーもそれぞれの形で続々と登場しており、MCUにおいても将来的に結成されるのではないかという予想がされている。
イーライ・ブラッドリーがセリフは無いものの、祖父とともに登場。
キッド・ロキがロキの変異体として登場。
ケイト・ビショップが登場。クリントとダブル主人公。
ミズ・アメリカが「アメリカ・チャベス」として登場。キーパーソン。
余談
ヤングアベンジャーズに先駆けて1998年に登場した『A-Next』、2008年のアニメーション映画『ネクスト・アベンジャーズ: 未来のヒーローたち』もまた「新世代の超人たちが襲名した新たなアベンジャーズ」だが、これらは正史世界から分岐した並行世界に属する存在である。『ホワット・イフ...?』も参照。