キミとなら、強くなれる。
概要
2015年7月11日公開のアニメーション映画。監督は細田守。主な舞台はバケモノの世界【渋天街】と人間界【渋谷】。
英語表記は「The Boy and The Beast」
『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』に続く細田監督のオリジナル長編アニメーション映画作品で、前作と同じく細田氏が脚本を兼任した(ただし前作は奥寺佐渡子氏との共同であったのに対して、今作は単独で脚本を描き上げている)。
熊徹と九太と成長と絆を中心とし、バケモノと人間という相対する存在の間で生きる主人公や人間の闇など、様々なテーマを織り交ぜている。なお細田監督のオリジナルアニメ映画では初めて主人公の恋愛が描かれなかった作品でもある(一応ヒロインポジションとしては楓がいるものの、彼女はどちらかといえばパートナーとしての役回りが強い)。
興業収入は58.5億円と前作の『おおかみこどもの雨と雪』 を凌ぐ大ヒットを記録し、王道的なストーリーと熊徹と九太の成長と絆を評価した絶賛の声が多い一方で、「前半は良かったが後半はグダグダ」、「ストーリーが支離滅裂で意味不明すぎる」、「ヒロインに共感できない」などの否定的な声もあり、何かと賛否両論の多い作品となっている。
メインキャラクターの他にも、桝太一や、小栗旬、悠木碧などといった名だたる俳優、声優がモブキャラクターとして出演している。
劇団四季にとって初の日本のアニメ作品の上演である。2022年4月30日より上演。
あらすじ
この世界には、人間の世界とは別に、もう1つの世界がある。バケモノの世界だ。
人間界の【渋谷】とバケモノ界【渋天街】。
交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。
ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹の弟子となり、九太という名前を授けられる。
その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだったー。
スタッフ
原作・監督・脚本 - 細田守
作画監督 - 山下高明、西田達三
美術監督 - 大森崇、髙松洋平、西川洋一
色彩設計 - 三笠修
音楽 - 高木正勝
CGディレクター - 堀部亮
美術設定 - 上條安里
主題歌 - Mr.Children「Starting Over」
衣装 - 伊賀大介
プロデューサー - 齋藤優一郎
配給 - 東宝
製作 - THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS (日本テレビ放送網、スタジオ地図、KADOKAWA、東宝、バップ、電通、読売テレビ放送、D.N.ドリームパートナーズ / STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS)
登場人物
本作の主人公。9歳の時にとある理由から一人ぼっちとなり、渋谷で僅かな小金でなんとか食いつないでいたところ、ひょんなことからバケモノの街・「渋天街」へ迷い込んでしまう。そして彼が次期宗師候補の一人・熊徹の弟子となると、彼自身、そしてバケモノ界の運命が変わっていく。
熊のバケモノ。次期宗師候補の一人。武芸の能力は渋天街でも猪王山と並び一二を争うほどのものだが、孤独な幼少期を送ったせいで頼れる師と出会わなかったためその武芸は我流のものであり、その上性格も粗暴であるためにバケモノたちからは嫌われている。しかし自身と同じ独り身である九太と出会うと、次第に性格は丸みを帯びていき彼とともに修行を重ねるうちに、九太とともに成長していく。
本作のヒロイン。進学校に通う女子高生。九太が人間界に迷い込んだ際、とある理由から彼と親しくなる。
猿のバケモノ。熊徹の数少ない友人の一人。皮肉屋なお調子者で当初は九太に対して冷やかな目で見ていたが、熊徹が彼ともに成長する姿を見るうちに、それを改めるようになる。
僧侶をしている豚のバケモノ。温厚な性格で熊徹との師弟関係に悩む九太に度々助言を与える。
兎のバケモノ。人口10万人の渋天街を纏める渋天街の長だが、自身の高齢を理由に神への転生を決意し、自身の後継者を探している。温厚かつ慈悲深いマイペースな性格で、周囲から忌避されている熊徹を幼少の頃から目にかけており、熊徹の数少ない恩人の一人である。また他のバケモノと違い、人間に対しては一切差別意識を抱かず、熊徹が人間の九太を弟子にすることも許可している。
猪のバケモノ。熊徹と並ぶ次期宗師候補の一人。武芸の腕はさることながら、謙虚かつ慈悲深い性格で渋天街からの信頼は厚く、次期宗師の最有力候補として人々から支持されている。
猪王山の長男。父親を尊敬しており、自身も将来は猪王山と同じく立派なバケモノになることを夢見ているが…
猪王山の二男。食いしん坊で天真爛漫な性格だが弱いものを嫌い、自身の友人グループを率いて九太を度々いじめていた。しかし九太が修行を重ねて彼を見返すと、九太を見直し以降彼と親しくなる。
九太と渋谷の路地裏で出会った謎の生き物。いつも九太の傍にいる。
作中用語
人間の世界と隔たりを設けた世界に住む獣人の種族。
劇中の主要な舞台の一つ。バケモノ界最大規模の大都市。街並みは何処か人間界の街である渋谷を彷彿とさせる。
バケモノの街で最も徳が高いとされる者が就任できる最高位の役職。役目を終えた後は八百万の神に転生できる特権を有する。
熊徹の理念。「胸の中の剣」、「胸の剣」とも言う。
バケモノたちの間で人間が心の中に宿すとされる不穏な存在。
とある人物が変貌した怪物。
関連動画
映画予告編
舞台版PV
関連リンク
関連イラスト
クロスオーバー
pixivでは過去の細田監督作品「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」とのコラボイラストも投稿されている。
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