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「おめぇ…俺と一緒に来るか?」


「なに泣いてんだ馬鹿野郎!!メソメソしてる奴は嫌いなんだよ!!」


概要

CV:役所広司

演:田中彰孝伊藤潤一郎(舞台版)


人間とは相対した関係にあるバケモノという種族であり、その名の如く熊を模した風貌をしている。


自らが住まう「渋天街」随一の武芸の達者であり、街の長である「宗師」の次期候補に立候補しているも、その性格と態度のせいで住民たちの支持は皆無であった。


そんなある日、友人の一人である多々良と共に人間界の街である「渋谷」を散策していたところ、道端で蹲っていた一人の人間の子供と運命的な出会いをしたことで、転機が訪れることになる。


「徹」の字には「貫き通す」という意味がある。


モチーフは名優・三船敏郎が演じた映画『七人の侍』の登場人物の一人・菊千代


キャラクター像

従来の価値観や風習、常識を顧みず、飽くまで自身が見たもの感じたことで物事を判断する所謂リベラルな思考をしており、自ら決断したことに一切の迷いを持つこともなく、結果が出るまでやり抜くことをモットーとしている(本人曰く「一旦こうだと決めたら、それ以上曲げない性分」)。


しかしその反動と幼い頃から独力でものを成してきた故に周囲を顧みる意識が極端に乏しく、日頃の態度も粗暴かつ傲岸不遜で手前勝手であり、そのせいで周囲からの評判は芳しくなかった。また繊細な一面もあり、図星を突かれたりショッキングな出来事があったりすると忽ち動揺することもある。


一方で、自らと同じ境遇にある者に対する厚情の念を持つ。


次期宗師の立候補者ではあるが、実の所これといった宗師としての明確なビジョンや野心があるわけではなく、彼自身が真に欲しているのは「ライバルである猪王山への勝利」と「九太との修行の成果」である。故に宗師の座そのものには一切無頓着である節がある。


他者からは疎ましがられがちな一方、多々良や百秋坊、猪王山といった付き合いの長い友人も少なからずいる。卯月からは幼少の頃から気に掛けられおり、彼には頭が上がらない。


大きな水瓶をパンチ一発で叩き割ったり、身の丈に迫る程の長さの自前の刀剣を軽々と振り回すなど、そのパワーは極めて強力。にもかかわらず、側転をしたり木の枝を軽々と飛び移るという身のこなしの軽さも持つという、優越な身体能力を誇る。

彼の武術はその身体能力を活かしたものであるが、「独創的」と評される独自性の強さも重なり熊徹以外の者は体得出来ない節がある。体得にあたって専用のフィールドは必要ない模様で、地位を得ても自宅を改築したり豪邸に引っ越さなかったのはこれも理由であると思われる。


外見、服装は赤を基調としたものが多い他、自前の羽織や刀剣には太陽を思わせる刺繍が施されており、このことから太陽を信奉していると思われる。また帯は左側に結び目をつくることに拘っている。


ちなみに、猪王山との場外戦での熊徹の挙動(ステップやアクロバット)や熊徹庵の修行者の服装(とくにズボン)などは、近代のカポエイラに近い。熊徹庵周辺の街並みもラテンアメリカのそれを思わせる雰囲気がある。


来歴

幼き頃から親のいない天涯孤独の身であり、宗師以外は誰からも相手にされておらず、時には「言うことを聞かない面倒な奴」と周囲から嫌がらせを受けたこともあった。


そんなある日、現宗師がその座を辞し神への転生を宣言しその次期候補に立候補するも、その粗暴といい加減な性格と態度から住民達からは全く支持されていなかった。


しかしある日の夜、多々良と共に人間の街・渋谷を散策した際、高架下で一人のみすぼらしい人間の子供を目にすると彼に弟子入りを持ち掛ける。


結局はその場を後にするも、渋天街へ帰った際に広場で自分たちを追ってきたその子供と再会し、彼を自宅に招き入れたのち名前を尋ねるも個人情報の保護を理由に明かさなかったことから、年齢に因んでその少年を「九太」と名付ける(本名は「蓮」)。


翌日の朝、九太を朝食に誘うも彼が嫌いな生卵を食べるよう強要したことから言い争いとなり、追いかけっこになったのち九太がその場から逃走。それを追う形で広場に寄ると猪王山に遭遇し、彼と人間の九太を弟子に取るか否かで対決になる。開始早々果敢に攻め入ったものの、相手を見くびっていたことから反撃を許しその後も次々と攻撃を食らってしまう。


それでも退くことはなく攻撃を止めることはなかったが、結局敗北を喫する。しかしその直後、宗師がその場に現れ九太を弟子に迎え入れることを許可し、帰宅後には九太から「もしあんたといて強くなれるなら、俺あんたの弟子になってやってもいいぜ」と言われた後、懸命に卵かけご飯を食べる様子を見て感銘し、本格的に彼を自らの弟子として育てることを決意する。


しかしそれまで師事や指導の経験がなかったことから、技の説明は非常に大雑把かつ漠然であり、稽古初日は思い通りにならない苛立ちから九太に「勘が悪い」と言い捨て踏ん反り返りそのまま指導を放り投げて帰ってしまう。さらにその後、九太から自身と猪王山との品格に対する雲泥の差を聞かされ落胆してしまう。


だが九太が渋天街以外の各地の宗師を訪ねる旅によって強さの意味を見出したのに加え、日常的に熊徹の動作を観察し真似し続けたことによって足さばき程度なら自身を遇らうことができる程度の身のこなしが身に付いたのを機に本格的な修行が始まることになる。その結果、二人で協力し合いながら武芸の腕を磨いていき共に精神的な成長を遂げることになる。


そしていつしか二人の存在は渋天街で評判になり、熊徹はついに渋天街の住民達から次期宗師候補者と認められそれまでの偏見は消え失せ、彼の元に多数の弟子入り希望者が押し寄せるようになった。


8年が経ち、次期宗師候補者として順風満帆な日々を送り九太とも些細なことでいがみ合ってはいたものの師弟として、果ては親子として良好な関係と絆を築いていた。


しかし九太は青年に成長し自尊心と好奇心が身に付いた影響から次第に自らの管理下を離れて自主稽古などの自主行動をするようになり、心配性から未だに彼を一人前と認められないことからそれに苛立ちを募らせていた。


そんなある日、九太の寝床から人間界の数学の教科書を発見したことで彼が人間界に関心を抱いていることを知り、その日の夜に帰宅した九太をそれに関して問い詰めた結果、自分を一人前と認めないと悟った彼と不和が生じてしまい、一方的に別れを告げられ不本意のまま九太と決別してしまう。


そして傷心のまま次期宗師を正式に決定するための闘技試合を迎えることになってしまい、動揺と自暴自棄から試合開始早々から自分のスタミナを省みない無理な攻撃を猪王山に敢行。当初は善戦するも、隙を突かれ反撃に転じられ猪王山の猛攻を立て続けに受けた挙句ついに戦意喪失しその場に倒れ込んでしまう。


軍配が猪王山に上がろうとしたその時、突如会場に迷いを振り切った九太が現れ、彼から喝破される形で背中を押されると果敢に立ち上がり再び猪王山に攻め入る。そして九太に指示を受けながら猪王山と激しい熱戦を繰り広げ、ついに隙を突いてカウンターの右ストレートを渾身の力で彼の顔面に叩き込む。そのまま猪王山はダウンし10カウントを過ぎてなおも立ち上がらなかったことから勝負は熊徹の勝利に終わり、次期宗師に熊徹が就任することが決定したのであった。


試合終了後、すぐさま九太の元に歩み寄り、いつものように憎まれ口を叩き合いながらも彼とハイタッチを交わす。


しかしその時、試合の結果を不服に思った猪王山の長男・一郎彦によって鞘の抜かれた猪王山の剣を背後から突き刺され、一命は取り留めたものの瀕死の深傷を負い昏倒してしまう。


その後、宗師庵で介抱を受けた後目を覚ますと、多々良と百秋坊の口から一郎彦が九太と同じく人間であること、そして九太が強大な”闇”の力を用いて暴走した一郎彦を止めるために彼と闘っていることを聞かされると、すぐさま自らの状態を省みず宗師の元へ直行し、自分が現宗師であることを利用して九太を救うために自らを神に転生させるよう彼に頼み込む。


そして燃え滾る大太刀の姿をした付喪神に転生すると、人間界で一郎彦と闘う九太の前に現れ彼と一体化する。九太はそれに涙するも、彼の胸の中からそれを喝破し九太を元気付け、彼と共に剣を構えて一郎彦に斬りかかるタイミングを待つ。そしてタイミングを見極めると、果敢に一郎彦に攻め入り彼の胸にある”闇”を切り裂く。そのまま”闇”は消滅し、一郎彦は気を失ってその場に倒れ込んだ。


翌日の早朝、一郎彦との決着の舞台となった代々木体育館の一角で九太と何気なく語り合った後、自分のやることを胸の中から見守るよう九太に伝えられると、「おう、見せてもらおうじゃねえか」と笑いながら答えるのであった。


その後九太は渋天街の住民達から「バケモノ界を救った英雄」として盛大に祝われたのち、街を去って人間界で実父と共に暮らし始めた。そして宣言通り、人間界で暮らす九太をいつまでも彼の胸の中から見守り続けるのであった


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バケモノの子 バケモノ 渋天街 宗師

九太 猪王山 多々良(バケモノの子) 百秋坊 卯月

熊九


付喪神 心の剣

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