概要
救難信号が発せられていたある無人の惑星に降り立ったノストロモ号の乗組員が、探査中に未知の生物に寄生され、宇宙船に連れ込んだことから惨劇が始まる。
宇宙空間での密室状態の宇宙船で、ギーガーデザインの凶暴な怪物に襲われる恐怖と、それに立ち向かうさまを描き切ったリドリー・スコット監督作品。20世紀フォックス配給。
大ヒットを記録し、人気を博して続編やスピンオフ作品が次々と作られていった。
なお、海洋堂からはリボルテックブランドで高品質なアクションフィギュアが3000円程度で発売された。良い時代である。
シリーズ一覧
エイリアン | 1979年 | リドリー・スコット |
エイリアン2 | 1986年 | ジェームズ・キャメロン |
エイリアン3 | 1992年 | デヴィッド・フィンチャー |
エイリアン4 | 1998年 | ジャン・ピエール・ジュネ |
エイリアンVSプレデター | 2004年 | ポール・W・S・アンダーソン |
エイリアンVSプレデター2 | 2007年 | コリン・ストラウス/グレッグ・ストラウス |
プロメテウス | 2012年 | リドリー・スコット |
『エイリアン』(1作目)
「In Space, No One Can Hear You Scream.
(宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない)」
ストーリー
巨大企業ウェイランド・ユタニ社が所有する宇宙貨物船ノストロモ号は、他恒星系から地球へ帰還する途中、未知の異星文明の物と思われる電波信号を受信した。
人類初となる異星人との遭遇のために惑星LV-426に降り立った乗組員たちは、異星人のものと思われる無人の宇宙船を発見する。
内部には謎の卵のような物が無数に並べられており、乗組員の一人が顔を近づけた途端、卵から飛び出した生物が顔に貼り付いてしまう。
さらに電波信号の内容は警告文だったことが判明する。
やがて貼り付いていた生物は剥がれ落ち、乗組員の容態も回復したが、他のクルーと食事を楽しんでいる最中に彼は突然苦しみだし、その腹を食い破ってエイリアンの幼体が飛び出してきた。
成長したエイリアンは船内で次々と乗組員を殺していく。さらに会社からはエイリアンの捕獲が最優先され、乗組員たちは使い捨てにされてしまう。
辛くも生残した乗組員たちは、生き残るためにエイリアンを抹殺するべく戦いを挑む。
登場人物
エレン・リプリー
ノストロモ号の航海士で、エイリアンシリーズを通しての主人公。
あまり女とは思えない男勝りな容姿と男顔負けの度胸と根性を持つ漢女。
未知のウィルスが他の船員に感染するのを危惧して、ケインをノストロモ号内へ収容することに反対、隔離するべきだと主張し、船長のダラスと対立したことも。
ちなみに既婚者であり、1人娘もいる。
ダラス
ノストロモ号の船長。フェイスハガーに貼り付かれたケインを助けるために、彼を船内に運び込んでしまう。最期はエイリアンを放逐するべくダクトに潜入したが、返り討ちに遭った。
ランバート
リプリーと同じくノストロモ号の女性航海士。
リプリーとは対照的に気弱な性格で、どこかおどおどしている。
脱出するべくシャトルを用意している途中でエイリアンと遭遇してしまい、殺された。
パーカー
ノストロモ号の黒人の機関士。アッシュに襲われていたリプリーを助けた。
脱出するべくシャトルを用意していた途中でエイリアンに殺されてしまう。
ブレッド
ノストロモ号の機関士でパーカーの同僚。気弱なのか、男勝りなリプリーに終始押されていた。
行方をくらました猫のジョーンズを探すために船内を彷徨っているところを成体になったエイリアンに殺される、最初の犠牲者。
ケイン
ノストロモ号の航海士。宇宙船内に陳列されていた卵(エッグチャンバー)に興味を持って近づいたために、中から飛び出したフェイスハガーに貼り付かれてしまう。
最期は体内で成長したチェストバスターに腹を食い破られて死亡。
アッシュ
ノストロモ号の技術者・医師。エイリアンの解剖・分析を担当した。
その正体は出資元の企業・ウェイランド社が監視のために送り込んだアンドロイドであり、異星の生物であるエイリアンを持ち帰るという企業の命令を実行するべく暗躍する。