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ロボット兵の編集履歴

2012-11-13 12:18:19 バージョン

ロボット兵

ろぼっとへい

兵士の役割をするロボット兵器

概要

二足歩行もしくは多足歩行型で、自律制御ができ、5~10m級のサイズのものがこう称されることが多い。


遡ると『ロボット三等兵』や、『鉄腕アトム』の中にも同様の名称が登場している。

しかし、もっとも有名なものは、『天空の城ラピュタ』のロボット兵と、その原型となった『ルパン三世』TV第2シリーズ第155話(最終話)『さらば愛しきルパンよ』に出てくる、宮崎駿デザインのものであろう。


『ルパン三世』TV第2シリーズのロボット兵

永田重工が国防軍(舞台は1985年東京と明記されているので、本来なら自衛隊のはずだが、恐らく戦後日本の戦争忌避感に対する何らかの配慮が働いたものと思われる)の依頼を受けて開発していた兵器。


もともとは工学者・小山田博士が研究していた技術を、永田社長軍事転用とは明かさずに資金提供をして完成させた。博士は途中で永田社長と国防軍の思惑に気付き叛旗を翻すも時既に遅し。防衛機密の元主張は圧殺され精神的に力尽きて他界した。


完成した試作ロボット兵「ラムダ」だったが、“ルパン三世”に強奪され、強盗犯罪に利用され始めた────


しかし小山田博士、専守防衛の日本が被占領地の逆侵攻以外の目的で使うはずがないんだし、抑止力として機能すれば戦争はむしろ起こらなくなるんだから、下手に日本政府に叛旗を翻すより、日本に本格採用させて機密を海外に漏れないようにしたほうがはるかに平和のためだったんじゃないのか?(もっとも、永田社長は海外に売り込む気満々だったが)

娘曰く「ロボットのことしか頭にない人」だったから、そういう政治的、国際的取引には疎かったのかもしれない。


デザインは、翼になる平面構造の多節型手足、光学兵器内蔵の頭部、やや高重心の丸みを帯びた胴体など、後述の『ラピュタ』のそれにほぼそのまま転用される。一方、飛行時の推進装置は2重反転プロペラを使用している。


ラムダ

日本国防軍に納入された試作ロボット兵。

簡易な自律行動能力も備えているが、基本的には搭乗型。

搭乗者は小山田博士の娘である小山田真希

なお、彼女は後にジブリの劇場用アニメで『ラピュタ』の前作にあたる、

風の谷のナウシカ』のナウシカの原型になったとされる。


輸送中に“ルパン三世”に強奪されるが────


シグマ

量産を前提とした試作ロボット兵。

ラムダとは異なり、完全な自律型無人兵器である。

4脚歩行体型をとり、頭部はパラレル2連になっている。


最後に永田重工本社に乗り込んできたルパン達を撃退するため永田社長が起動するが、それ以前に真希によって本社ビルを破壊した後自爆するよう命令された上、制御用エンコーダーを取り外されていた。


『天空の城ラピュタ』のロボット兵

古代空中都市国家“ラピュタ”の遺産。発見当初はメカニズムが生きているのか死んでいるのかさえ雨胃だったが、シータの所持していた飛行石に反応して起動、軍の要塞をメチャメチャに破壊したが、それはシータを護ろうとする行動だった────


最初に発見された1体は対戦車砲でボコボコに撃たれて破壊されたが、後にパズーやシータを加えたドーラ一家や、国防軍の空中戦艦ゴリアテ』がラピュタに到着すると、そこには大量のロボット兵が即時起動可能な状態で保存されていた。それらはムスカによって起動され、彼にとって用済みになった国防軍を蹴散らすために使われた。


基本的には飛行石を有するラピュタ王家の人間の命に従うように造られているが、長年のうちに劣化や誤作動が起きたのか、勝手に起動して、地上に落下したりラピュタ上で機能停止して朽ち果てたりするもの、ただ黙々とラピュタを護りつつどこか人間くさく行動するものなどが出てきている。


なお「ラムダ」にあった二重反転プロペラはなくなっている。


その後の創作における人型兵器

長年、人型兵器全般に使われてきた「ロボット兵」の呼称だったが、1979年に放映された『機動戦士ガンダム』において「モビルスーツ」の呼称が登場すると、オリジナリティ確保のため急速に使われなくなっていった。


実在のロボット兵器

自走ロボット兵器は実は第二次世界大戦時に既に始まっている。有線またはラジオコントロールによる自走爆雷で、主に鉄条網破壊や地雷原の突破を目的としていた。ドイツ軍の自走爆雷「ゴリアテ」が有名だが、日本でも九七式小作業器(い号作業機)の名で開発されていた。


戦後、1980年代になってコンピューターシステムの高度小型化が実現すると、カメラや赤外線スコープを搭載した無人偵察機や偵察車、さらには実際に銃火器を搭載して人間を攻撃するロボット兵器の開発が始まった。

ただ、多足歩行と言うのは難しいようで、殆どはキャタピラ走行式である。


ちなみに、無人ヘリコプターアメリカ軍が苦心して開発したと思ったら、とっくの昔に日本田宮模型から(その用途に充分堪えうるものが)オモチャとして発売されていた、というオチがついたことがある。


関連タグ

ルパン三世 天空の城ラピュタ 風の谷のナウシカ

レトロフューチャー 昭和

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